カビが生えたさつまいもは食べられる?適切な保存方法とカビ予防のコツ
2024/11/29
こんにちは!カビバスターズ岐阜の佐藤です。
いつもカビバスターズ岐阜のブログをご覧いただきありがとうございます。
カビが生えたさつまいもは食べられる?適切な保存方法とカビ予防のコツ
さつまいもを食べようと取り出したときに、表面にふわふわとしたものが付いていたり、触ったときに柔らかくなっていたりする経験はありませんか?
この「ふわふわ」とした物体は、カビが発生しているサインです。さつまいもは保存性が高い食材ですが、保存期間が長すぎたり、保管場所や環境が適切でなかったりするとカビが生えることがあります。
では、カビの生えたさつまいもはもう食べられないのでしょうか?
結論として、表面の一部分に軽度のカビが付着している場合は、その部分を取り除いたり洗い流したりして食べられることもあります。しかし、安全面を考慮すると、基本的には避けた方が無難です。特に内部にまで異変が広がっている場合は、廃棄するのが安全です。
この記事では、さつまいもの正しい保存方法と、カビを防ぐための工夫について解説します。
お気に入りのさつまいもを美味しく、安全に楽しむためにぜひ参考にしてください。
目次
1.さつまいもに見られるカビの種類とは?
1-1保存中にカビが発生しやすい理由とその背景
原因1:冷蔵庫で保存することのリスク
原因2:寒暖差が大きい場所での保管
原因3:水分が付着したままの保存
2.さつまいもの正しい保存方法
2-1長持ちさせるための最適な保存環境とポイント
3.カビが生えてしまったさつまいもへの対処法
3-1 表面が黒い場合、それはカビではないかも?
3-2 腐ったさつまいもを見分けるコツと注意点
4.まとめ
1.さつまいもに見られるカビの種類とは?
さつまいもに付くカビには、白カビ・青カビ・黒カビなどいくつかの種類があります。
中でも、表面にふわふわした綿のような白カビはよく見られるもので、「クモノスカビ」や「ケカビ」と呼ばれる種類です。また、さつまいもの両端に発生しやすい青カビや、住宅の水回りでよく見かける黒カビが生えることもあります。
では、なぜさつまいもにカビが発生してしまうのでしょうか。その多くの原因は、保存方法の不備にあります。
1-1保存中にカビが発生しやすい理由とその背景
原因1:冷蔵庫で保存することのリスク
さつまいもは「常温保存」が基本です。南国で育つさつまいもは寒さに弱く、冷蔵庫や冷凍庫のような10℃以下の環境では「低温障害」を起こしやすくなります。これにより鮮度が低下し、カビが生えやすくなるのです。適切な保存温度は13~15℃で、冷蔵保存は避けましょう。
原因2:寒暖差が大きい場所での保管
常温保存をしていても、温度の変化が激しい場所での保管はカビの原因になります。
例えば、屋外やベランダ、窓際、車庫など、昼夜で寒暖差が大きい場所に置くと、さつまいもが劣化しやすくなります。
原因3:水分が付着したままの保存
汚れを落とすために洗ったさつまいもをそのまま保存している場合も要注意です。さつまいもは水分にも弱いため、濡れたままの保存はカビを誘発します。また、ビニール袋や密閉容器に保存することで湿気がこもり、カビや腐敗が進みやすくなります。適した湿度は85~95%ですが、通気性のある環境で保存することが重要です。
2.さつまいもの正しい保存方法
さつまいもにカビを発生させないためには、適切な温度と湿度を保つことがポイントです。
以下の方法で保存しましょう。
2-1長持ちさせるための最適な保存環境とポイント
新聞紙で包む
1本ずつ新聞紙に包むことで湿度を適度に調節できます。
ダンボールに入れる
新聞紙で包んださつまいもをダンボールに入れ、通気性を確保します。
風通しの良い冷暗所で保管
10~15℃の冷暗所(キッチンや玄関、床下収納庫、廊下など)が最適です。
保存前に収穫したばかりのさつまいもは、土付きのまま3日間ほど天日干しして乾燥させてから保存します。
スーパーで購入したさつまいもは水洗いされている可能性があるため、早めに消費するか、加熱処理後に冷凍保存するのがおすすめです。
また、20℃以上の場所に置くと発芽しやすくなり、鮮度が落ちるので注意が必要です。
保存環境の清潔を保つ
保存場所をこまめに掃除し、消毒用エタノールなどで除菌して、さつまいもにカビが付着するのを防ぎましょう。
適切な管理でさつまいもを長持ちさせよう
これらのポイントを押さえて保存すれば、さつまいもを新鮮な状態で楽しむことができます。保存方法を見直し、カビの発生を未然に防ぎましょう。
3.カビが生えてしまったさつまいもへの対処法
さつまいもはその構造上、中身にカビが深く入り込むことは少なく、表面に付着しているケースが多いです。
特に、白カビが少量であれば、カビ部分をしっかり取り除くことで食べることが可能な場合もあります。
しかし、カビが全体に広がっていたり、黒カビや青カビが確認された場合は、食べるのを避けたほうが安全です。
カビが有毒か無害かを見分けることは難しく、リスクを避けるためにも無理に食べることはおすすめできません。
3-1 表面が黒い場合、それはカビではないかも?
さつまいもの断面が黒や茶色になっている場合、必ずしもカビが原因とは限りません。この変色は、低温保存による「低温障害」が原因の可能性があります。この場合、風味や食感が落ちているものの、健康に害はなく食べることができます。
また、よく黒カビと間違えられるのが、さつまいもの乳液成分である「ヤラピン」です。
ヤラピンは本来白色ですが、酸化することで黒色に変化します。黒カビとは異なり、かさぶたのような質感で、さつまいもの両端に見られることが多いのが特徴です。
ヤラピンは無害で食べられる成分なので、安心してください。
3-2 腐ったさつまいもを見分けるコツと注意点
さつまいもが腐敗している場合は、以下の症状が現れることがあります。
・酸っぱいにおいや異臭がする
・表面や中身に広範囲の黒い変色が見られる
・触るとヌルヌルしている
・未調理なのに柔らかくプニョプニョしている
これらの状態が見られるさつまいもは、カビだけでなく腐敗が進んでおり、安全性に問題があります。
このような場合は、食べるのを諦めて廃棄してください。
また、見た目や匂いに違和感を覚えた場合も食べないようにしましょう。
4.まとめ
今回は、さつまいもの保存方法やカビの対処法についてご紹介しました。
ポイントを以下にまとめます。
・保存場所は常温かつ風通しの良い冷暗所を選び、冷蔵庫や冷凍庫での保存は避ける
・調理済みのものは冷凍保存が可能
・カビが生えている場合、無理に食べるのは控える
・腐敗が疑われる場合は食べずに廃棄する
さつまいもは栄養豊富で使い勝手の良い食材です。適切な保存方法を実践し、無駄なく美味しく楽しみましょう。
カビバスターズ岐阜の佐藤でした。
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