台風・大雨で浸水後にカビを防ぐための対策は?
2024/10/02
こんにちは!カビバスターズ岐阜の佐藤です。
いつもカビバスターズ岐阜のブログをご覧いただきありがとうございます。
台風・大雨で浸水後にカビを防ぐための対策は?
台風や大雨による浸水被害を受けた後、床下や床上の水分が原因でカビが発生しやすいと聞いた方も多いのではないでしょうか。
実際に、浸水後の汚水や泥水の処理が終わった後でも、放置していると湿気が残り、その結果カビが発生してしまうことがあります。
そこで今回は、浸水後のカビを防ぐための具体的な方法について解説します。
少しでも被災された方々のお力になれれば幸いです。
目次
1.浸水後のカビ発生を防ぐための対策
1-1 汚水をしっかりと洗い流す
1-2 徹底的な乾燥の重要性
1-3 消毒でカビの再発を防ぐ
2.浸水後にカビが発生してしまった場合の対応
2-1 白カビ・青カビへの対処法
2-2 黒カビが生えた場合の対策
3.まとめ
1.浸水後のカビ発生を防ぐための対策
大雨や台風などで浸水被害が発生した後、汚水や泥水をしっかりと処理しないと、その後にカビが発生してしまうことがあります。
弊社では水漏れ後のカビのご相談を多くいただいております。
そこで今回は、自分でできるカビ防止の対策をご紹介します。
1-1 汚水をしっかりと洗い流す
まず浸水時の水は、雨水だけでなく様々な汚れや菌を含んでいる可能性があります。
対策として、まずは以下のものを用意しましょう。
・長袖・長ズボンなどの汚れに強い服装
・スコップ
・手袋、マスク、ヘルメット
・アルコール消毒剤や逆性石けん
準備ができたら、泥や汚れを流水でしっかり洗い流してください。
スコップで泥をかき出し、残留物が残らないように徹底的に除去します。
普段から防災グッズの一環として、ヘルメットやスコップなどを準備しておくこともおすすめです。
1-2 徹底的な乾燥の重要性
汚れを取り除いた後は、乾燥が不可欠です。
湿気を残すと、カビが発生しやすくなります。
冬は外気が乾燥しているため、窓を開けて自然乾燥を促しますが、夏や梅雨時にはサーキュレーターなどを使って通気性を確保してください。
また、湿った家具は外に出してしっかり乾燥させましょう。
床下に泥水が溜まっている場合は、泥を取り除いて風通しを良くすることも大切です。
1-3 消毒でカビの再発を防ぐ
完全に乾燥したら、カビの再発を防ぐために消毒を行います。
消毒には主に3つの方法があります。
1-3-1. アルコール消毒
消毒用アルコール(濃度70%前後)を使用します。
手順は次の通りです。
・汚水を流し、乾燥させる。
・消毒用アルコールを全体に噴霧し、1時間ほど放置。
・最後に乾拭きして完了。
1-3-2. 逆性石けんで消毒
逆性石けん(陽イオン界面活性剤)は、医療現場でもよく使用される強力な消毒剤です。
ベンザルコニウム液を0.1%濃度に希釈し、拭き取る方法をとります。
1-3-3. 次亜塩素酸ナトリウムで消毒
次亜塩素酸ナトリウム(塩素系漂白剤)を0.1%に希釈して使用します。
金属部分には使わないように注意し、作業中はゴム手袋を着用しましょう。
市販のカビ取り剤や漂白剤には強力な成分が含まれていることがあるため、使用時には注意が必要です。
2.浸水後にカビが発生してしまった場合の対応
浸水後に汚水や泥水を処理し、乾燥や消毒を行っても、時にはカビが発生してしまうことがあります。
そこで、浸水や雨漏りの後にカビが生えてしまった場合の対策を、カビ取りの専門家が解説します。
2-1 白カビ・青カビへの対処法
白カビや青カビが発生した場合、消毒用エタノールを使用して除去を行います。
70%前後の消毒用アルコールをカビの箇所に直接噴射または塗布し、1時間程度放置してしっかりと殺菌します。
その後、乾いた布でカビを拭き取ることがポイントです。
注意点
消毒用エタノールは火気のある場所では引火の恐れがあるため、必ず火気のない場所で使用しましょう。
また、湿気が残っている場合にはエタノールの効果が十分に発揮されませんので、使用前にはしっかりと乾燥させることが大切です。
白カビや青カビにはこの方法が有効ですが、黒カビには適していません。
2-2 黒カビが生えた場合の対策
黒カビが発生した場合は、「次亜塩素酸ナトリウム」を使って除去する方法が効果的です。
市販のカビ取り剤を使用してもよいでしょう。
次亜塩素酸ナトリウムをカビの箇所に塗布し、30分ほど放置してから、乾いた布でしっかりと拭き取ります。
注意点
次亜塩素酸ナトリウムは非常に強力な薬剤ですので、必ず換気を行いながら使用しましょう。
また、布製品や色のついた壁や家具に使用すると脱色してしまうことがありますので、事前に目立たない部分で試してから使用するのがおすすめです。
3.まとめ
床下・床上浸水後の処理は、非常に体力と時間を要する作業です。
さらに、家具が倒壊したり、浸水後のごみ処理による怪我など、二次的な危険も潜んでいます。
そのため、作業の際は安全対策を最優先にし、以下のような服装や道具を準備して行うことが大切です。
・長袖・長ズボン
・ヘルメット
・ゴム手袋
・マスク
また、自力での作業が難しい場合は、無理せずに専門業者に依頼することを検討しましょう。
自分で行う場合でも、乾燥と消毒を徹底することで、カビの発生を防ぐことができます。
浸水後のカビ対策は、早めの処置としっかりしたケアが鍵です。
カビバスターズ岐阜の佐藤でした。
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