カビの種類で強さが違う?種類別の特徴と対策
2024/06/20
こんにちは!カビバスターズ岐阜の佐藤です。
いつもカビバスターズ岐阜のブログをご覧いただきありがとうございます。
カビの種類で強さが違う?種類別の特徴と対策
「カラーボックスの裏に青いカビが広がっている」
「お風呂のタイルに黒カビが、排水溝には赤カビが目立つ」
一言でカビといっても、場所によって異なる種類のカビが発生します。
中には簡単に取り除けるカビもあれば、しつこく色素が残るカビもあります。
たくさんのカビを目にして、どの場所にどんなカビが生えやすいのか、そしてそれぞれのカビの毒性や違いについて疑問に思ったことはありませんか?
そこで今回は、家庭でよく見られるカビの種類やその特徴、そして発生した際の具体的な対処方法について詳しく解説します。
この記事でわかること
・家庭に発生しやすいカビの種類とその特徴
・種類ごとのカビの除去方法
・カビの予防対策方法
目次
1.カビに強弱はあるのか?
2.家庭に多いカビの種類とその特徴
2-1. 黒カビの特徴
2-2. 青カビの特徴
2-3. 白カビの特徴
2-4. 赤カビの特徴
3.カビの種類に応じた取り方
3-1. 黒カビの取り方
3-2. 青カビの取り方
3-3. 白カビの取り方
3-4. 赤カビの取り方
4.カビの発生を防ぐための予防策
4-1. こまめな換気
4-2. ホコリや汚れの除去
4-3. 不要な物を減らす
4-4. 結露対策
4-5. 湿度の管理
4-6. 空気清浄機の利用
5.まとめ
1.カビに強弱はあるのか?
『強いカビってどれですか?』と尋ねられることが多々ありますが、カビの強さはその定義によって異なります。
ただ、多くの人は『強いカビ=取り除きにくい』『弱いカビ=取り除きやすい』と認識しているのではないでしょうか。
その視点で言うと、確かに取り除きにくいカビや、比較的取り除きやすいカビは存在します。
特に黒カビは、取り除きにくくて厄介なカビの一つです。
現在、カビの種類は8万種以上あると言われており、これは発見されているカビの数であり、毎年新たに増え続けています。
これだけ多くの種類があれば、カビごとに異なる特徴があるのは当然と言えるでしょう。
2.家庭に多いカビの種類とその特徴
家庭内にはさまざまな種類のカビが発生しますが、見た目で区別が難しいものも多くあります。
そこで、色別にカビの特徴をわかりやすく解説します。
2-1. 黒カビの特徴
「カビ」と聞くと多くの人が黒色を思い浮かべるでしょう。
特に、お風呂場やカーテン、エアコンなどによく見られる黒カビは、クラドスポリウムという種類が主です。
実際は黒ではなく、濃い緑色をしています。
この黒カビは非常に強い生命力を持ち、一度発生すると取り除くのが難しいのが特徴です。
根が深く、完全に除去したと思っても再発することがよくあります。
また、人にとって危険なエクソフィアラも黒カビに含まれ、室内で小さな斑点状に見られることがあります。
広範囲に渡る黒カビや再発を繰り返す場合は、専門業者に相談するのが良いでしょう。
2-2. 青カビの特徴
青カビは、腐ったみかんやパンによく見られます。
青カビにも多くの種類があり、ペニシリンの元となるものや、ブルーチーズに使われるものも含まれます。
しかし、見た目で有害か無害か判断するのは難しいため、食品に青カビが生えた場合は食べない方が安全です。
家具の裏や衣類にも発生しやすく、表面に生えるため除去しやすい反面、飛散しやすいという特性があります。
2-3. 白カビの特徴
白カビは、食品や木材、綿製品などに発生しやすいです。
見た目が綿のようにふわふわしているため、埃と間違えることもあります。
押し入れやクローゼット、布団などによく見られます。
白カビも青カビ同様、飛散しやすいので注意が必要です。
2-4. 赤カビの特徴
赤カビは畑の土や作物に付きやすいカビで、家庭内ではご飯やパン、金属にも生えます。
マイコトキシンという毒素を生成し、摂取すると嘔吐や下痢を引き起こすことがあります。
なお、赤カビと聞いて「お風呂場の赤い汚れ」を思い浮かべる方もいるかもしれませんが、これはカビではなく、ルドトルラという酵母菌です。
ルドトルラは人間の皮脂や石鹸カスを栄養にし、非常に速い速度で繁殖します。
早めに除去することが大切です。
3.カビの種類に応じた取り方
カビが発生してしまった場合の具体的な対処方法を紹介します。
カビの色素が素材の奥深くまで浸透している場合、表面だけの処理では再発の可能性があります。
カビ自体は除去できても、色素が残ってしまうことがあります。
このような場合、漂白効果のあるカビ取り剤を使用する必要があります。
カビの除去手順は以下の通りです。
・消毒用エタノールや逆性石鹸、次亜塩素酸水を使用してカビを殺菌する。
・色素が残っている場合、漂白効果のあるカビ取り剤で色素を漂白する。
・それでも除去できない場合は、専門の業者に相談する。
お風呂やシンクなど流水で洗い流せる場所では、最初の殺菌を省略し、漂白から始めても構いません。
それでは、カビの種類別に具体的なカビ取り方法を見ていきましょう。
3-1. 黒カビの取り方
黒カビは他のカビと比べて除去が難しく、強力なカビ取り剤を使用する必要があります。
ただし、塩素系漂白剤やカビ取り剤は、皮膚に触れると危険な成分が含まれているため、取り扱いには十分注意が必要です。
特に、塩素ガスが発生するリスクがあるため、酸性の洗剤と混ぜないように注意しましょう。
塩素系カビ取り剤を使用する際には、以下の点に注意してください。
・換気を十分に行う
・他の洗剤と混ぜない
・マスク、ゴム手袋、ゴーグル、長袖の服を着用して体を保護する
カビ取り剤は以下のような水回りで使用できます
・お風呂
・洗面所
・トイレ
・キッチン
これらの場所では、カビ取り後にしっかりと水で洗い流せるため、危険な成分が残らないようにすることができます。
壁紙や天井など、水で洗い流せない場所に黒カビが発生した場合は、安全性の高いカビ取り剤を使用してください。
3-2. 青カビの取り方
青カビは、家具や壁などの表面に発生している場合、以下の液剤で除去できます
・消毒用エタノール
・次亜塩素酸水
・逆性石けん(水で希釈)
除去方法は、消毒用エタノール(または次亜塩素酸水、逆性石けん)を布巾や刷毛などに染み込ませ、カビ部分に塗布し、数分後に布で拭き取ります。
青カビが衣類に発生した場合も消毒用エタノールで除去できますが、素材の繊維の奥深くまで菌糸を伸ばしている場合には、漂白効果のある液剤を使用しましょう。
色柄ものに塩素系漂白剤を使用すると色落ちしてしまうため、酸素系漂白剤をお勧めします。
壁紙などにびっしりと青カビが生え、自力での除去が難しい場合には、カビ取り業者に相談するのがよいでしょう。
また、カビの状態によっては壁紙の張り替えが必要なこともあります。
自力での対処が難しい場合は、早めに業者にご相談ください。
3-3. 白カビの取り方
白カビは、畳やフローリング、木材や布製品などに発生しやすいカビです。
見た目が埃と似ているため、掃除機で吸ってしまう方もいますが、これは排気口からカビの胞子をまき散らすことになり、悪化させてしまいます。
また、水拭きだけで済ませると、カビの再発を促す原因になります。
白カビが発生した場合は、青カビと同様に消毒用エタノールや次亜塩素酸水、逆性石けんを使って除去しましょう。
他にも衣類なら以下の方法があります
・酸素系漂白剤で除去する
・コインランドリーで乾燥させて熱で死滅させる
・クリーニング業者に依頼する
カビは少しでも残っていると再発しやすいため、大切な服や靴、バッグであればクリーニング業者に依頼するのが最善です。
3-4. 赤カビの取り方
赤カビは、酵母菌と見分けにくい場合がありますが、基本的には洗剤等を使って除去し、消毒用エタノールや次亜塩素酸水で殺菌します。
金属に生えた場合は、削り取るという方法もあります。
4.カビの発生を防ぐための予防対策
最後に、カビの発生を予防するための方法を紹介します。
カビは以下の条件が揃う場所で発生しやすいです
・水分・湿度(60%以上)
・温度(20~30℃)
・栄養源(埃や食べカス、皮脂汚れなど)
・酸素
これらの条件のうち一つでも欠けていると、カビの繁殖を抑制することができます。
以下の対策を参考にして、カビを防ぎましょう。
4-1. こまめな換気
換気は室内の湿気や有害物質を排出し、新鮮な外気を取り入れることで、湿度を適切に保ち、カビの発生を防ぎます。
複数の窓を開けて部屋全体の空気を循環させたり、水回りでは換気扇をこまめに利用することが重要です。
特に湿度が高い季節や、シャワーや料理の後など、湿気が増えるタイミングでの換気が効果的です。
4-2. ホコリや汚れの除去
カビは埃や汚れを栄養源とします。
また、埃が蓄積すると湿気が含まれやすくなり、カビの発生を促進します。
定期的に掃除機をかけたり、拭き掃除を行いましょう。
特に部屋の隅や家具の裏側、カーペットの下など、見落としがちな場所も重点的に掃除してください。
清潔な環境を保つことで、カビの発生リスクを低減できます。
4-3. 不要な物を減らす
不用品が多いと空気の流れが悪くなり、湿気が溜まりやすくなります。
不要な物は処分し、必要最低限の物に整理することで、室内の通気性が向上し、湿気がこもりにくくなります。
4-4. 結露対策
湿度が高い時や、外と室内の温度差が大きい時は、窓や壁に結露が発生します。
カビは湿った場所を好むため、結露が発生している箇所はカビの発生リスクが高まります。
結露を防ぐためには、適切な断熱や通気を確保し、室内の温度と湿度を調整することが必要です。
窓の結露には、結露防止シートを貼ることも効果的です。
4-5. 湿度の管理
湿度が高いとカビが繁殖しやすくなります。
湿度計を使用して室内の湿度を確認し、適切な範囲に保つよう心掛けましょう。
湿度が高い場合は、エアコンの除湿機能や除湿機を活用し、湿度を60%以下に保つようにしましょう。
4-6. 空気清浄機の利用
空気清浄機は空気中の埃や微粒子を取り除き、清潔な室内環境を維持するのに役立ちます。
これにより、部屋に埃などの汚れが溜まりにくくなります。
また、カビの胞子も吸い取ってくれるので、カビが生えにくくなります。
最近は除菌効果のある空気清浄機も多いので、効果的なものを選びましょう。
5.まとめ
今回は、カビの種類別の特徴やカビ対策について解説しました。
まずはカビが発生しないように予防を行いましょう。
室内の湿気を防ぎ、カビの栄養源になる汚れを取り除くことで、カビのリスクを大幅に減らすことができます。
以下の対策を実践してみてください。
・こまめな換気
・ホコリや汚れを残さない
・不用品を処分し、物を減らす
・結露対策
・湿度管理
・空気清浄機の活用
これらの対策を実行していても、雨が続いたり立地条件の影響でカビが発生することもあります。
カビは放置するとあっという間に広がり、健康被害を引き起こす原因にもなるため、早めの対処が重要です。
初期段階であれば、カビ取り剤などを使用して自分で除去することも可能です。
しかし、自力での対処が難しい場合は、無理せずにカビ取り業者に依頼することをおすすめします。
カビバスターズ岐阜の佐藤でした。
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