ダンボールに収納した衣類はカビが生えやすいって本当?
2025/01/20
こんにちは!カビバスターズ岐阜の佐藤です。
いつもカビバスターズ岐阜のブログをご覧いただきありがとうございます。
ダンボールに収納した衣類はカビが生えやすいって本当?
引っ越しや整理後、忙しさにかまけて衣類や小物をダンボールの中に入れたままにしていませんか?
「ダンボールに洋服をしまうとカビが生える」という話を聞いたことがあるかもしれません。面倒だからとそのままにしている方も多いでしょうが、実際のところ、ダンボール収納はカビが発生しやすい環境を作り出す可能性があります。
ダンボールは使い勝手が良く、使用頻度の少ないものを効率よく収納できますが、適切な保管場所や方法を怠ると、湿気や温度の影響で衣類にカビが発生してしまうことがあります。
カビを防ぐためにも、ダンボール収納のリスクや注意点について詳しく確認し、清潔な保管方法を心がけましょう。
目次
1 ダンボールに衣類を収納し続けるとカビが発生するリスク
1.1 ダンボール収納は便利だが注意が必要
1.2 衣類収納に不適切なダンボールの保管場所とは
2 ダンボール収納でカビが生えた衣類をきれいにする方法
2.1 カビ取りの準備と具体的な手順
①日光に干してカビを乾燥させる
②消毒用アルコールを使用して除菌する
③酸素系漂白剤でつけ置き洗いをする
④専門クリーニングに依頼する
3 衣類をカビから守るための効果的な対策
4 まとめ
1 ダンボールに衣類を収納し続けるとカビが発生するリスク
カビは湿度が60%以上、気温が20~30℃、そしてホコリや皮脂、汗、繊維などの栄養源がある環境で急速に繁殖します。空気中には目に見えないカビの胞子が常に漂っていますが、湿気や栄養分が揃った場所では目視できるほど増殖してしまいます。そのため、カビの発生を防ぐには、湿気や栄養分といったカビの好む条件を取り除くことが重要です。
一方で、ダンボールを衣類の収納に使う場合、長期間密閉された状態になることが多く、ダンボール自体が紙製で湿気を吸収しやすい特性を持っています。その結果、湿度と栄養分がこもり、条件が揃えばカビが発生しやすくなるのです。
1.1 ダンボール収納は便利だが注意が必要
ダンボールは軽量で手軽、そしてコストパフォーマンスの良い素材として多くの場面で活躍します。しかし、カビだけでなく別のリスクも抱えています。
ダンボールは何層もの紙で構成され、その間には小さな隙間が存在します。この隙間がゴキブリやダニなどの害虫の繁殖地となる可能性があるのです。害虫が卵を産みつけると、不衛生なだけでなく、衣類が食害される危険性も高まります。そのため、長期間衣類をダンボールに収納したままにするのではなく、早めにクローゼットやタンスに移動させることをおすすめします。
1.2 衣類収納に不適切なダンボールの保管場所とは
ダンボールに衣類を収納した場合、置き場所によってカビの発生リスクが変わります。特に湿気がこもりやすい以下の場所には注意が必要です
・ベッドの下
・窓際
・キッチン周辺
・洗面所
・靴箱や玄関
・倉庫
・北側の部屋の壁際
こうした場所は湿気が溜まりやすいため、カビの温床になりやすい環境です。どうしてもダンボールを収納に使わざるを得ない場合は、下にすのこを敷いて通気性を確保するといった工夫をしましょう。
衣類収納には専用のダンボールを
それでも、転勤族や一時的な収納が必要な場合など、ダンボールを活用したいケースもあるかもしれません。その際は、収納専用のダンボールを選びましょう。引き出し付きや通気性を考慮した設計のダンボール製収納ボックスなら、通常のダンボールよりもカビや害虫の発生を抑える効果が期待できます。
ただし、どんな素材を選んでも収納環境が不適切であればカビや害虫の発生を完全に防ぐことは難しいため、定期的なチェックと湿気対策を心がけることが大切です。
2 ダンボール収納でカビが生えた衣類をきれいにする方法
ダンボールに衣類を長期間収納してしまい、カビが発生してしまった場合、適切な対処方法を知ることで被害を最小限に抑えることができます。
以下に、手軽にできるものから少し手間や費用がかかる方法まで、カビの程度や衣類の素材に応じた対処法を紹介します。
2.1 カビ取りの準備と具体的な手順
カビ取り作業を行う際は、カビの胞子を吸い込まないようにすることが大切です。マスクやゴーグルを装着し、カビ取り剤を使用する場合はゴム手袋を着用してください。また、作業中は部屋の窓を全開にして換気をしっかり行いましょう。
①日光に干してカビを乾燥させる
まず、カビ臭さが気になる衣類は日光に当てて乾燥させることから始めましょう。紫外線には殺菌効果があるため、カビをある程度抑制できます。特に晴れた日には黒いビニール袋に衣類を入れ、1時間程度日光に当てる方法が効果的です。
また、洗濯可能な衣類であれば、洗濯後に風通しの良い場所で天日干しを行うのも良いでしょう。乾燥させる際は、衣類全体に風を当てるよう心がけてください。
②消毒用アルコールを使用して除菌する
消毒用アルコールを衣類に吹きかけるのも効果的です。衣類をハンガーに掛けた状態で、全体に均一にスプレーします。カビが目に見える部分は、柔らかい布で軽く拭き取るとよいでしょう。その後、完全に乾燥させることが重要です。
③酸素系漂白剤でつけ置き洗いをする
カビによる色素沈着が見られる場合は、酸素系漂白剤を使う方法がおすすめです。バケツに40~50℃のお湯を入れ、酸素系漂白剤を溶かした中に衣類を浸けて30分ほど放置します。その後、よくすすいで乾燥させてください。ウールやシルクなどのデリケートな素材には使用できないため、洗濯表示を確認することを忘れないようにしましょう。
④専門クリーニングに依頼する
高価な衣類や素材がデリケートなものは、専門のクリーニング業者に依頼する方法もあります。プロの技術であれば、生地を傷めることなくカビを取り除ける可能性が高いです。ただし、黒カビによる色素沈着がひどい場合は、クリーニング店でも対応できない場合があるため、事前に相談することをおすすめします。
注意点
カビの発生を防ぐには、ダンボール収納を避けることが一番の予防策です。しかし、どうしても使用する場合は湿気対策を徹底し、定期的に収納状況を確認することが大切です。
3 衣類をカビから守るための効果的な対策
衣類をカビから守るには、通気性の良い場所で保管することが基本です。風通しが悪い環境では湿気がこもりやすく、カビが発生しやすくなるため、風が当たりやすいスペースを選びましょう。
湿気対策を徹底する
ダンボールに衣類を収納する場合は、除湿剤を活用して湿気を防ぐのがおすすめです。衣装ケースや引き出しに適した除湿剤を使い、湿気がこもるのを防ぎましょう。
さらに、衣類を収納する際には箱の中に余裕を持たせることが重要です。ぎゅうぎゅうに詰め込むと空気の流れが悪くなり、湿気がたまりやすくなります。適度に隙間を作り、収納している衣類を定期的に取り出して乾燥させるよう心掛けましょう。
季節の変わり目で衣類をリフレッシュ
ダンボールに収納することが多い衣類といえば、イベント用の衣装、冬用のコート、水着などの季節ものや、思い出として保管している子供服などが挙げられます。これらは一年中しまいっぱなしにするのではなく、衣替えの時期に一度取り出して風を通しましょう。
その際、洗濯や天日干しを行うことでカビの増殖を防ぎやすくなります。また、消毒用アルコールを吹きかけてケアするのも効果的です。
4 まとめ
質問:「ダンボールに衣類を収納したままで大丈夫?」
回答:「ダンボール収納はカビや害虫のリスクがあるため、あまり推奨できません。」
とはいえ、ダンボールの軽量性やコストパフォーマンスの良さは大きな魅力です。もしどうしてもダンボールを使用したい場合は、衣類専用の収納ダンボールや工夫されたダンボール棚を選ぶことで、カビや害虫のリスクを軽減できます。
さらに、衣類を定期的に取り出して干す、洗濯する、掃除するなどのメンテナンスを怠らないことが、清潔な保管を維持する秘訣です。快適でカビ知らずの収納環境を整えましょう。
カビバスターズ岐阜の佐藤でした。
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