もらった大切な着物がカビ臭い…その対処法とは?
2025/01/10
こんにちは!カビバスターズ岐阜の佐藤です。
いつもカビバスターズ岐阜のブログをご覧いただきありがとうございます。
もらった大切な着物がカビ臭い…その対処法とは?
大切な着物をタンスにしまっておいたのに、久しぶりに開けてみたらカビの臭いが気になり、袖部分に白いカビが見つかることがあります。このような状況に直面すると、とてもショックですよね。
せっかく受け継いだ大切な着物を処分するのは避けたいもの。そこで今回は、「カビが生えた着物やカビ臭さを取り除く方法」をわかりやすくご紹介します。
長期間保管していた着物がなぜカビてしまうのか、その原因と対策をしっかり押さえて、再び美しく着物を蘇らせる方法を見つけましょう!
目次
1.なぜ着物にカビが生えてしまうのか?
1-1 着物に皮脂汚れがついたまま収納していた
1-2 タンス内の湿気管理が不十分だった
1-3 タンスや周囲の衣類からカビが移った
2.着物のカビ臭の原因とは?
3.カビが生えた着物を見つけたときの対処法
3-1 着物のカビ臭を消すための対策
3-2 着物をケアする際に絶対に避けたいこと
4.カビの再発を防ぐための保管ポイント
4-1 保管時に乾燥剤を活用する
4-2 着物を定期的に風通しする
4-3 帯や小物も含めたお手入れの習慣を
5.まとめ
1.なぜ着物にカビが生えてしまうのか?
着物にカビが生える理由を知ることで、再発を防ぎやすくなります。主な原因として以下が挙げられます
1-1 着物に皮脂汚れがついたまま収納していた
着物には皮脂や汗の成分が付着しやすく、これらがカビの栄養源となります。着用後にしっかりとお手入れをしないまま収納すると、カビが繁殖しやすい環境を作り出してしまいます。
1-2 タンス内の湿気管理が不十分だった
特に梅雨時期や湿気が多い場所に置かれたタンスは湿度が高まりやすく、着物に湿気がたまる原因になります。湿気の多い場所や気密性の高い収納ケースも、カビが発生するリスクを高めます。
1-3 タンスや周囲の衣類からカビが移った
タンスや収納ケースにカビが発生している場合、そこからカビが移ることも少なくありません。この場合、着物だけでなく収納環境全体を見直す必要があります。
2.着物のカビ臭の原因とは?
カビそのものが臭うのではなく、成長過程で発生する揮発性有機化合物(VOC)が原因です。これらの物質が混ざり合うことで独特の「カビ臭さ」を感じます。そのため、カビ臭を軽減するにはカビ自体を除去し、空気を入れ替えることが大切です。
タンス全体がカビ臭い場合は、以下の手順を試してみましょう
1.衣類をすべて取り出し、風通しの良い場所で干す。
2.タンスの内部に消毒用アルコールを吹きかけてカビを除菌する。
3.引き出しを開けた状態でしっかり乾燥させる。
3.カビが生えた着物を見つけたときの対処法
譲り受けた着物にカビが発生した場合、自宅での対処は慎重に行う必要があります。特に繊細な素材で作られた着物は、専門業者でのクリーニングがおすすめです。
3-1 着物のカビ臭を消すための対策
専門クリーニングに依頼を
着物は絹や繊細な生地で作られているため、市販のカビ取り剤を使うと素材が傷む恐れがあります。和服専門のクリーニング店で、カビ取りや染み抜きサービスを利用するのが安心です。
忙しい場合や応急処置をしたい場合
すぐにクリーニングに出せない場合は、以下の方法を試してください
1.着物を和装ハンガーにかけ、風通しの良い場所で陰干しする。
2.通気が悪い場合は扇風機やサーキュレーターを使って空気を循環させる。
3.干した後、清潔なたとう紙に包んで収納する。
この作業を年に2〜3回行うことで、湿気を防ぎ、虫食いやカビの発生を抑えられます。
3-2 着物をケアする際に絶対に避けたいこと
着物をお手入れする際には、注意しておきたい点があります。誤った方法でお手入れをしてしまうと、大切な着物を傷める可能性があるため、以下のことに気をつけてください。
1. 水洗いをしない
着物を水洗いすると、生地が縮んだり繊維が傷つく恐れがあります。また、湿った状態はカビの再発を招く原因にもなります。自宅での水洗いは避け、専門のクリーニング店を利用しましょう。
2. 直にアイロンをかけない
アイロンの高熱によって、着物の生地が変色したり繊維が弱くなることがあります。シワが気になる場合は、必ず当て布をして低温で軽くアイロンを当てるようにしましょう。
3. 直射日光を避ける
洋服と違い、着物は紫外線に弱いため、直射日光に当てると変色や劣化の原因になります。着物を干す際は必ず陰干しし、風通しの良い場所を選びましょう。
4.カビの再発を防ぐための保管ポイント
カビを防ぐためには、日頃の収納やメンテナンスがとても重要です。以下の方法で、着物の状態を良好に保ちましょう。
4-1 保管時に乾燥剤を活用する
収納時に乾燥剤を利用することで、タンス内の湿気をコントロールできます。特に、着物を「たとう紙」に包んで保管すると、湿気やホコリから生地を守ることができます。収納する家具には通気性の良い「桐タンス」を選ぶと、より効果的です。逆に、プラスチック製の収納ケースは湿気がたまりやすいので避けたほうが良いでしょう。
4-2 着物を定期的に風通しする
1年に3〜4回ほど、晴れた日に陰干しをする「虫干し」を行いましょう。湿気を飛ばすだけでなく、カビや虫の予防にもなります。陰干しの際には、裾や裏地、袖の部分など細部までチェックし、シミやカビがないか確認してください。
汚れた際は柔らかい布で優しく拭く
汚れが付着した場合は、硬い布ではなく柔らかい布でそっと拭き取ります。このとき、強く擦ると繊維を傷めるので注意してください。
4-3 帯や小物も含めたお手入れの習慣を
着物だけでなく、帯や小物も湿気が溜まるとカビが発生する可能性があります。定期的にタンスから取り出し、陰干しや湿気対策を行いましょう。タンスの中自体も整理し、清潔な環境を保つことで、カビの再発を防ぎます。
5.まとめ
受け継いだ大切な着物を守るには、日常的なケアが欠かせません。陰干しを定期的に行い、生地を乾燥させることで、カビや虫から着物を守りましょう。また、もしカビが発生した場合は、できるだけ早く専門のクリーニング店で適切に対処することをおすすめします。
着物にカビが発生した際は、保管場所全体の見直しも重要です。タンス内を整理し、衣類をすべて取り出して湿気対策を徹底することで、再発を防ぐことができます。こまめなメンテナンスを習慣にして、大切な着物を美しい状態で長く楽しんでください。
カビバスターズ岐阜の佐藤でした。
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