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服に生えたカビはお酢で取れるの?

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服に生えたカビはお酢で取れるの?

服に生えたカビはお酢で取れるの?

2025/01/09

こんにちは!カビバスターズ岐阜の佐藤です。

いつもカビバスターズ岐阜のブログをご覧いただきありがとうございます。

 

服に生えたカビはお酢で取れるの?

 

久しぶりに着ようとした洋服にカビを発見したら、どう対応しますか?


「カビにはお酢が効く」という話を耳にしたことがある方も多いかもしれません。そのため、洗濯の際に酢を加えたり、酢水に洋服を浸ける方法を試したことがある方もいるでしょう。

 

自宅にある酢で簡単にカビが落とせるなら、時間も費用も節約できて助かりますよね。酸の力でカビをしっかり落とせそうなイメージもあります。実際、ごく軽いカビであれば、お酢で除去できることもあります。

 

しかし、お酢を使う方法には思わぬ落とし穴があり、状況によってはかえって逆効果になる場合もあります。そこで今回は、洋服のカビ取りにお酢を使用する際の注意点や、効果的に使う方法について詳しくご紹介します。

 

まずはお酢のカビに対する作用や特性を確認してみましょう。その上で、リスクを踏まえた上手な使い方についても解説していきます。

 

目次

1.お酢が持つ効果とは
 1-1 浸透と汚れ剥がしの力
 1-2 嫌な臭いを抑える作用
 1-3 菌の繁殖を抑える働き

2.お酢とクエン酸の違いを理解しよう

3.洋服のカビ取りにお酢を使う際の注意点
 3-1 お酢がかえってカビの栄養になり得るリスク
 3-2 黒カビなど色素沈着したカビには効果が薄い

4.まとめ

 

1.お酢が持つ効果とは

 

1-1 浸透と汚れ剥がしの力

 

お酢は繊維に染み込み、汚れを柔らかくして浮かび上がらせる力があります。この作用により、頑固な汚れを除去するサポートが期待できます。

 

1-2 嫌な臭いを抑える作用

 

お酢を使うと「酸っぱい匂いがつくのでは?」と不安になるかもしれませんが、心配ありません。お酢に含まれる酢酸は揮発性があり、時間が経つと自然に匂いが消えます。また、アンモニアやタバコのようなアルカリ性の匂いを中和して消す効果があります。

 

1-3 菌の繁殖を抑える働き

 

酢酸には、菌の細胞に入り込んで繁殖を抑える力があります。この特性から、カビや菌の増殖を防ぐためにお酢が使われることが多いのです。

 

お酢にはこうしたさまざまな効果があり、防腐効果で食品の保存性を高める役割も果たします。こうしたお酢の酸性の特性から、「服に生えたカビも落とせるのでは」と考えられるようになったのでしょう。

 

2.お酢とクエン酸の違いを理解しよう

 

クエン酸は、柑橘類に含まれる天然の酸で、疲労回復効果があることで知られています。さらに、家庭の掃除アイテムとしても活躍し、シンクの水垢やトイレの消臭、洗濯槽の汚れ除去など幅広い用途があります。

 

お酢とクエン酸の主な違いは、酸の種類です。お酢は酢酸を主成分とし、特有のツンとした香りがあります。一方、クエン酸には酢酸が含まれていないため無臭です。このため、臭い移りが気になる場面ではクエン酸の方が適しています。

 

ただし、服のカビ取りにクエン酸を使う場合は注意が必要です。クエン酸は揮発性がないため、拭き取りや洗い流しが難しい場面では不向きです。一方、服のように丸洗いが可能な場合はクエン酸の方が効果的といえます。

 

どちらが適しているか?

 

クエン酸とお酢ではそれぞれの特性が異なるため、用途によって使い分けることが大切です。例えば、衣類に付着した軽度のカビであればクエン酸の方が適していますが、黒カビなどの頑固なカビには酢酸を含むお酢が有効な場合もあります。

 

ただし、お酢は含有する酢酸の割合が約4~5%と低めで、カビ取りに使用すると多量を必要とします。これが服に残ると、逆にカビの栄養源となる可能性もあるため、注意が必要です。

 

酢とクエン酸、どちらが効果的かは状況によります。同じ酸性成分ですが、それぞれ適した対象や使用方法が異なることを理解し、上手に活用しましょう。

 

3.洋服のカビ取りにお酢を使う際の注意点

 

3-1 お酢がかえってカビの栄養になり得るリスク

 

お酢を使うことで一時的にカビが落とせる場合もありますが、使い方を間違えると逆効果になることがあります。お酢には酢酸が主成分として含まれていますが、微量のアミノ酸やクエン酸も含まれており、これらがカビのエサとなる可能性があります。特にすすぎが不十分な場合や使用量が多すぎると、再びカビが発生する原因となります。

 

3-2 黒カビなど色素沈着したカビには効果が薄い

 

お酢は白カビのような軽いカビには有効ですが、黒カビのような色素沈着したカビには効果が薄いです。黒カビはお酢の力だけでは除去できず、場合によっては専用のカビ取り剤が必要になります。

 

お酢を使った服のカビ取り方法

 

お酢を応急処置として使用する場合、以下の手順で行うと比較的安全です。ただし、効果には限界があることを理解した上で実施しましょう。

 

必要な道具

 

・衣類用ブラシ

・穀物酢(砂糖や添加物の入っていないもの)

・スプレーボトル

・水

 

手順

 

汚れを落とす
カビの部分をブラシで軽く叩き、目に見える汚れを取り除きます。

酢水を作る
スプレーボトルに酢と水を1:2の割合で混ぜ、酢水を作ります。

カビの箇所にスプレーする
酢水をカビが生えている部分に直接噴霧します。

洗濯する
噴霧後、そのまま乾燥させるのではなく、通常通りに洗濯機で洗います。

直射日光で乾かす
洗濯後はしっかりと日光に当てて乾燥させます。

 

注意点

 

酢の種類に注意
使用するお酢は、砂糖や香料が含まれていない穀物酢を選びましょう。黒酢やりんご酢、すし酢などはカビの栄養分になる成分が含まれているため不適切です。

酢の濃度に気を付ける
濃度が高すぎると臭いが残る場合があり、逆に湿気を引き寄せてしまうリスクもあります。

拭き取りが難しい場合は使用を避ける
スプレーや浸け置きができない場面では、酢が残りやすくカビの再発を招く可能性があります。

範囲が広い場合や黒カビには使わない
白カビ程度の軽度なケースに限り有効で、黒カビや広範囲に広がったカビには消毒用エタノールや酸素系漂白剤の使用を優先してください。

 

4.まとめ

 

服のカビをお酢で除去する方法には一時的な効果がありますが、万能ではありません。

 

・軽度な白カビであればお酢で除去可能

・お酢がカビの栄養分になるリスクがある

・黒カビや広範囲のカビには不向き

・消毒用エタノールや酸素系漂白剤の方が効果的

 

お酢は緊急時の代替手段と位置づけ、あくまで応急処置にとどめましょう。日頃からカビ予防を心がけ、適切な洗濯と乾燥で衣類を清潔に保つことが大切です。カビが発生した場合には専用のカビ取り剤を使い、安全にカビを除去しましょう。

 

カビバスターズ岐阜の佐藤でした。

監修https://kabikensa.com/

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