竹製品にカビが発生!その原因と効果的な取り除き方
2024/12/17
こんにちは!カビバスターズ岐阜の佐藤です。
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竹製品にカビが発生!その原因と効果的な取り除き方
春から夏にかけて活躍する竹製品。ご自宅にも竹ざるやバスケット、すだれ、楽器など、意外と身近なアイテムが多くありませんか?最近では竹製のお弁当箱など、実用性とおしゃれさを兼ね備えた製品も人気です。
しかし、久しぶりに使おうと取り出してみたら、白っぽい粉や黒・緑色のカビが生えていた経験はありませんか?竹製品は天然素材のため、使い方や保管状態によってはカビが発生しやすいのです。
目次
1 竹製品にカビが発生する主な原因
1-1 竹製品は湿気を吸収しやすい素材
1-2 竹製品にはカビが繁殖しやすい栄養分が含まれている
1-3 湿度の高い環境や不適切な保管方法が原因に
1-4 竹のカビを除去する際に気をつけるポイント
2 竹製品に生えたカビの効果的な取り除き方
2-1 軽度なカビ汚れへの対処法
2-2 色素が沈着してしまった場合の対処法
3 竹製品のカビを未然に防ぐための対策
3-1 湿気や直射日光を避け、風通しの良い場所で保管する
3-2 手洗い可能な竹製品は定期的に手洗いを行う
3-3 消毒用エタノールを活用して竹製品を除菌する
4 まとめ
この記事では、竹製品にカビが生える原因や、効果的なカビの取り除き方をご紹介します。大切な竹製品を長く清潔に保つためのポイントも解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください!
1 竹製品にカビが発生する主な原因
1-1 竹製品は湿気を吸収しやすい素材
竹は優れた吸水性を持つため、湿気を取り込む力が強い素材です。例えば、竹製のお弁当箱や竹ざる、せいろなど、食材を扱う竹製品が好まれる理由は、水分の過剰な吸収を防ぎ、食材のベタつきや乾燥を抑えるためです。
しかし、この吸水性が裏目に出ることも。竹は吸収した水分をなかなか逃がしにくい特性があり、その結果、湿気がたまったままになるとカビが繁殖しやすい環境が整ってしまいます。
カビは「湿度」「温度」「栄養」「酸素」が揃うと一気に繁殖するため、湿気が残りやすい竹製品は特に注意が必要です。
1-2 竹製品にはカビが繁殖しやすい栄養分が含まれている
竹はイネ科の植物に分類され、糖分を多く含んでいます。この糖分がカビの栄養源となり、カビを繁殖させる原因となります。
さらに、手触りの良い竹製品、例えば竹製のバスケットや小物入れは、手垢や皮脂汚れ、ホコリが付着しやすいです。これらもカビのエサとなってしまいます。
1-3 湿度の高い環境や不適切な保管方法が原因に
竹製品をビニール袋や密閉容器に入れて保管していませんか?また、洗った後にしっかり乾燥させず片付けてしまうと、湿気がこもりやすくなります。特に、湿度が高く風通しの悪い場所に収納している場合は要注意です。
周囲の物が詰め込まれすぎていると空気が循環せず、カビが繁殖するリスクが高くなります。
1-4 竹のカビを除去する際に気をつけるポイント
竹製品をカビ取りする際は、次の2点に気をつけましょう。
つけ置き洗いをしない
竹製品は水に浸けすぎると必要以上に水分を吸い込み、劣化やカビの再発を招く原因になります。長時間水につけることは避け、短時間の拭き取りや洗浄で対応するのがベストです。
天日干しを避ける
カビの除菌には天日干しが効果的だと思われがちですが、竹製品の場合は注意が必要です。天日干しによって竹が乾燥しすぎると、ひび割れや反りの原因になります。竹製品の持つしなやかさや耐久性を保つためにも、天日干しではなく陰干しを行うようにしましょう。
2 竹製品に生えたカビの効果的な取り除き方
2-1 軽度なカビ汚れへの対処法
まず、カビが軽い場合の対応方法です。白っぽくふわふわとした「白カビ」だけが発生している場合は、次の手順で簡単に除去できます。
用意するもの
・消毒用エタノール
・乾いた布
・重曹(エタノールがない場合の代用)
手順
カビ部分に消毒用エタノールを吹きかける
カビが気になる箇所へ直接噴射します。
乾いた布で拭き取る
カビが湿って浮いてきたら、優しく布で拭き取ります。
軽く水洗いし、日陰でしっかり乾燥
水洗いした後、風通しの良い日陰で完全に乾かしましょう。
代用方法
もし消毒用エタノールが手元にない場合は、重曹水(100mlの水に重曹5gを溶かしたもの)でも代用可能です。ただし、エタノールと比較すると除菌効果はやや落ちます。
竹製品には「白カビ」に見える虫の被害(竹の削りカス)もあります。小さな穴が空き、その周囲に白い粉状のカスが見える場合は、カビではなく「竹虫」の仕業です。
この場合の対処法は「熱湯処理」です。
やかんなどで熱湯を虫食い穴に注ぐ
数日かけて繰り返し行うと効果的です。
乾燥は日陰で行う
浸け置きは竹を傷める原因になるので、熱湯は上から注ぐようにしてください。
2-2 色素が沈着してしまった場合の対処法
次に、黒カビや青カビのような色素が沈着した場合の対応です。軽度なカビ取り方法では効果がない場合に試しましょう。
用意するもの
・酸素系漂白剤
・布
・ゴム手袋
手順
ゴム手袋で手を保護する
漂白剤は手荒れの原因になるため、必ずゴム手袋を着用します。
漂白液を作る
酸素系漂白剤を水で規定の濃度に薄めます。
カビ部分を拭き取る
布に漂白液を染み込ませ、カビが発生している箇所を優しく拭き取ります。
※竹製品はデリケートなため、必ず目立たない場所で色落ちの確認を行ってから使用してください。
乾燥させる
拭き取った後は、直射日光を避け、風通しの良い場所でしっかり乾かします。漂白液が気になる場合は、軽く水洗いしてから乾燥させると良いでしょう。
応急処置:紙ヤスリを使う方法
カビが染み込んでしまった場合、表面を紙ヤスリで削る方法もあります。ただし、これは厚みがある丈夫な竹製品に限ります。
・紙ヤスリでカビ部分を削る
・削り取った後は水で洗い流す
注意点
この方法はあくまで見た目を改善するだけで、カビの菌や胞子が残っている可能性が高いです。根本的な除菌効果は期待できないため、応急処置と考えましょう。
3 竹製品のカビを未然に防ぐための対策
竹製品はその特性から湿気を吸収しやすく、カビが発生しやすい素材です。日頃の保管方法やお手入れの工夫で、カビを未然に防ぎ、竹製品を長く使い続けることができます。
3-1 湿気や直射日光を避け、風通しの良い場所で保管する
竹製品は湿気と高温に弱いため、以下のような場所での保管は避けましょう。
・押し入れの奥や床下収納
・ビニール袋や密閉容器(プラスチックケースなど)
湿気は部屋の下の方にたまりやすい性質があります。そのため、できるだけ高い場所に置くとカビのリスクが減ります。
特に長期間保管する場合は、定期的に換気して通気性を確保することが大切です。
3-2 手洗い可能な竹製品は定期的に手洗いを行う
キッチン用品のように水洗いが可能な竹製品は、使用後すぐに洗いましょう。
・水で手洗いする(洗剤や食洗機は避ける)
・水分を素早く拭き取り、陰干しで完全に乾燥させる
食材のカスや汚れはカビの栄養源になります。汚れを残さず、でも素早くお手入れすることが重要です。
3-3 消毒用エタノールを活用して竹製品を除菌する
消毒用エタノールはカビ取りだけでなく、日常的な予防にも使えます。
・乾いた竹製品に軽くエタノールを噴霧し、風通しの良い場所で乾かす
頻繁に行う必要はありませんが、使用頻度が高いものや長期間保管する前に除菌すると、カビの発生を効果的に防ぐことができます。
4 まとめ
竹製品を清潔に長く使い続けるためには、日頃のお手入れと保管が大切です。
・湿気のこもる場所は避け、風通しの良い場所で保管する
・使用後は手洗いし、完全に乾かす
・定期的に消毒用エタノールで除菌する
それでもカビが繰り返し発生してしまう場合や、黒カビが広がってしまった場合には衛生面を考慮して処分も検討しましょう。
特にお弁当箱や調理器具のように食材が直接触れる竹製品は、安全を優先して清潔なものを使用するのがおすすめです。
日常的なメンテナンスを行い、大切な竹製品をきれいな状態で長く使いましょう!
カビバスターズ岐阜の佐藤でした。
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