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カビ毒とはどんなもの?その種類と特徴を徹底解説!

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カビ毒とはどんなもの?その種類と特徴を徹底解説!

カビ毒とはどんなもの?その種類と特徴を徹底解説!

2024/11/30

こんにちは!カビバスターズ岐阜の佐藤です。

いつもカビバスターズ岐阜のブログをご覧いただきありがとうございます。

 

カビ毒とはどんなもの?その種類と特徴を徹底解説!

 

私たちの生活の中で、カビは身近な存在です。

 

水回りやエアコン、壁、窓、冷蔵庫、食品、衣類など、あらゆる場所で見られ、日本の湿度の高い気候は特にカビの繁殖を助けています。

 

興味深いことに、日本ではその気候を活かし、味噌や醤油などの発酵食品を作り出す文化が発展しました。

 

世界的にも発酵技術を活用する国として知られる日本では、カビの恩恵を最大限に利用してきた歴史があります。さらに、抗生物質のペニシリンや酵素製剤など、医療分野でもカビが重要な役割を果たしてきました。

 

しかし、その一方で、人体や動物に有害な影響を及ぼす「カビ毒」を作り出す種類のカビも存在します。

 

本記事では、カビ毒とは何か、そしてその種類について詳しく解説していきます。

 

目次

1.カビ毒とは何か
2.カビ毒の代表例

  2-1 アフラトキシン
  2-2 オクラトキシンA
  2-3 デオキシニバレノール
  2-4 パツリン
3.黒カビがもたらす悪影響
4.まとめ

 

1.カビ毒とは何か

 

カビ毒とは、カビが成長する際に作り出す代謝産物の中で、人間や動物の健康に悪影響を及ぼす物質を指します。つまり、普段は目に見えるカビが、知らないうちに有害な毒素を生成し、その空気を吸い込んだり、毒素を含む食品を口にしたりすることで、健康被害を引き起こす可能性があるのです。

 

例えば、パンにカビが生えた経験がある方は多いのではないでしょうか。

 

こうした身近な例でも、見過ごされたカビが危険な毒素を含んでいることがあります。カビ毒は「マイコトキシン」とも呼ばれ、現在では300種類以上が確認されています。これらの毒素が体内に入ると、アレルギー症状や食中毒などの原因となることがあります。

 

さらに、カビは目に見えることがあっても、その毒素自体は目視で確認できません。このため、見えない毒素に気付かず放置してしまうリスクがあるのです。

 

カビ毒の厄介な点の一つに「加熱に強い」という特徴があります。食品に付着したカビを高温で処理しても、毒素自体は分解されません。さらに、住宅内で熱湯を用いてカビを除去したとしても、カビ自体が生成した毒素は残る可能性があります。目に見えないカビ毒の有無を正確に判断するのは難しいため、十分な注意が必要です。

 

次章では、日常生活に潜む可能性が高いカビ毒について、詳しく見ていきます。

 

2.カビ毒の代表例

 

日常生活に潜むカビ毒にはいくつかの種類があり、健康への影響が懸念されています。

 

今回は、代表的な4つのカビ毒について詳しくご紹介します。

 

2-1 アフラトキシン

 

アフラトキシンは、コウジカビの一種であるアスペルギルス・フラバスが作り出すカビ毒です。この毒素は非常に強い発がん性を持ち、特に肝臓への悪影響が指摘されています。

 

アフラトキシンは、ピーナッツやトウモロコシ、穀類、乾燥果物、香辛料など、食品を通じて体内に取り込まれることが多いです。

 

日本国内では輸入食品での検出例が報告されていますが、国内産の農作物からは確認されていません。しかし、自宅での保存環境によっては、食品表面にカビが発生し、アフラトキシンが生成される可能性もゼロではありません。

 

また、この毒素は加熱しても分解されないため、カビが生えた食品は廃棄するのが安全です。

 

2-2 オクラトキシンA

 

コウジカビや青カビの一部が産生する毒素で、発がん性のほか、腎臓に障害を引き起こすリスクがあるとされています。

 

このカビは、穀物、コーヒー豆、カカオ、乾燥果物などに生えやすく、特に食品の保存環境が悪い場合に発生することが多いです。

 

北欧やバルカン諸国では、オクラトキシンによる汚染が原因で家畜や人の腎臓疾患が報告されています。

 

日本国内では健康被害の例は少ないですが、穀類やコーヒー豆などの保管には注意が必要です。

 

2-3 デオキシニバレノール

 

赤カビの一部が作り出すカビ毒で、主に小麦、大麦、トウモロコシといった穀物で汚染が確認されています。食べ物を通じて体内に入ると、食欲減退や嘔吐、胃腸炎といった消化器系の不調を引き起こす可能性があります。

 

日本では麦の栽培過程で汚染が発生することがありますが、流通前に厳しい検査が行われるため、市場に出回ることはほとんどありません。

 

ただし、自宅での保存状態が悪い場合、赤カビが繁殖し、デオキシニバレノールが生成されるリスクもあるため、穀類の適切な保管が重要です。

 

2-4 パツリン

 

パツリンは、青カビの一部が産生する毒素で、特に傷んだりんごやその加工品に発生することが知られています。

 

傷のあるりんごがジュースや加工品の材料に使用されることが原因とされています。

 

日本の気候条件でも、湿度が高い場合にはパツリンが生成されることがあります。

 

現在のところ、人への直接的な健康被害の報告は少ないですが、動物実験では毒性が確認されています。

 

りんごを購入する際は、傷がないかをチェックし、保存時には保護キャップを使用するなどの工夫をしましょう。

 

3.黒カビがもたらす悪影響

 

黒カビ自体はカビ毒を生成することはありませんが、胞子を吸い込むことでアレルギー反応を引き起こす可能性があります。

 

具体的には、咳や喉の違和感、鼻水、目のかゆみといった症状が現れることがあります。さらに、アトピー性皮膚炎や真菌症といった症状につながるリスクも指摘されています。

 

カビ胞子の影響は、花粉症と同じようにその日の体調や環境によって異なります。

 

症状が出ない日もあれば、突然アレルギー反応が現れることもあります。また、体内に取り込む胞子が許容量を超えると健康に悪影響が及ぶため、日常的に注意が必要です。

 

カビ毒について注意すべきポイント

 

これまでにお伝えしたように、カビ毒はさまざまな健康リスクをもたらす可能性があります。しかし、カビの色や種類、食品との関連を一概に断定することは難しいという点も押さえておくべきです。

 

たとえば、特定の食品に生えたカビが必ずしも特定のカビ毒を生成するわけではありません。

 

また、個人の体質や環境によってカビ毒の影響も異なります。

 

いずれにせよ、カビ毒が発生する段階ではカビそのものがかなり広がっている場合が多いため、食べ物にカビが生えていた場合は口にしないのが基本です

 

室内のカビに関しても、発生が深刻化する前にしっかり除去し、予防対策を講じることが重要です。

 

カビを防ぐために

 

食品に付着したカビ毒を一度に大量に摂取してしまい、急性の健康被害を受けるケースは稀です。しかし、室内に発生したカビ胞子を日々少量ずつ吸い込むことで、体調不良を招く可能性は否定できません。

 

そのため、カビが生えにくい環境を整えることが大切です。

 

4.まとめ

 

最後に、今回の内容を簡単に振り返ります。

 

・カビ毒は食中毒やアレルギー症状を引き起こす可能性がある

・主なカビ毒には、アフラトキシン、オクラトキシンA、デオキシニバレノール、パツリンがある

・カビ毒は加熱しても分解されないため、カビの生えた食品は避けるべき

・日頃からカビ対策を徹底し、カビの発生とカビ毒の生成を防ぐ

 

カビ毒の影響を甘く見ると、長期間にわたり健康を蝕むリスクがあります。

 

特に、目に見えない胞子は日常生活で気づかないうちに体内に蓄積している可能性があります。

 

症状が出ていないからといって安心せず、定期的な掃除や換気などの予防対策を忘れず行いましょう。

 

カビバスターズ岐阜の佐藤でした。

監修https://kabikensa.com/

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