障子のカビを防ぐには?和紙特有の特徴とメンテナンス方法
2024/11/08
こんにちは!カビバスターズ岐阜の佐藤です。
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障子のカビを防ぐには?和紙特有の特徴とメンテナンス方法
障子に使われる紙は、主に和紙です。
和紙は独特の風合いと優しい光の透過性が魅力で、室内に柔らかな明るさを届けるため、昔から和のインテリアとして親しまれてきました。
また、通気性が高く湿度の調整に役立つため、畳との相性も良く、多くの和室に採用されています。
ただし和紙は吸湿性が高いため、適切に換気が行われていない環境では、湿気を含んだままの状態が続き、ホコリや汚れがカビの発生源となることも。
障子を清潔に保つためには、定期的な換気とホコリの除去が欠かせません。
目次
1.障子にカビが発生する原因とは?
1-1 エアコンの使用でカビが広がる可能性も?
2.障子にカビがついてしまった場合の対処法
2-1 自分でできるカビ対策
3.カビ取り時の注意ポイント
3-1 障子の汚れやホコリが溜まりやすい箇所
3-2 障子にカビがつかないようにする予防策
3-3 結露対策と消毒でカビを予防する方法
3-4 プラスチック障子紙の特性
4.まとめ
1.障子にカビが発生する原因とは?
カビの発生には、温度・湿度・栄養分の3つの要因が必要です。
障子の和紙や木枠は湿気を吸収しやすいため、カビがつきやすい素材です。
特に冬場は室内外の温度差が大きくなり、窓の結露が起こりやすく、障子が湿気を吸い込むことでカビが発生するリスクが高まります。
また、室内で鍋料理や焼き肉など湿気を増やす料理をすると、障子が湿気を吸収してカビの原因になることがあります。
こうした料理をした際には、換気扇を使用したり、窓を開けて換気を行い、湿気が部屋にこもらないようにすることが大切です。
一度発生したカビは胞子を飛ばして周囲に広がるため、障子だけでなく、木枠や和室の壁、ふすま、天井、畳、押し入れにまでカビが広がり、部屋全体がカビに汚染される恐れもあります。
1-1 エアコンの使用でカビが広がる可能性も?
エアコンは部屋の湿度を下げるのに役立ちますが、内部の送風ファンにホコリや汚れがたまっていると、カビが発生しやすくなります。
エアコン使用時にカビ臭さを感じる場合、送風ファンにカビが付着しているかもしれません。
エアコンは冷房を使うと内部が結露し、暖房を使うと乾燥します。
障子の近くにエアコンがある場合、エアコンの冷えによって結露が生じ、障子にカビが発生しやすくなることがあります。
結露は冬だけでなく夏にも起こるため、結露によるカビのリスクに注意が必要です。
エアコンのフィルターやファンの掃除を定期的に行い、必要に応じてエアコン専用の洗剤やプロのクリーニングサービスを利用するのも良いでしょう。
近年は自動で内部清掃を行うエアコンも登場しています。
エアコンの管理をしっかり行い、室内の湿度を適切に保つことで、カビの発生を防ぎましょう。
2.障子にカビがついてしまった場合の対処法
障子はデリケートな和紙と木枠でできているため、カビが生えた時の対処には慎重さが必要です。
漂白剤や消毒用エタノールをそのまま使用すると、和紙が破れる恐れや木枠の変色のリスクがあり、最終的に張り替えが必要になることもあります。
さらに、除去が不完全だとカビは再発しやすく、定期的なカビ予防が重要です。
2-1 自分でできるカビ対策
障子紙のカビ取り方法
軽いカビなら、漂白剤を使った簡易的なケアで対応できる場合があります。必要な道具は以下の通りです。
準備するもの
・綿棒
・漂白剤またはカビ取り剤
・コップや小さな容器
・雑巾
手順
1.小さな容器に漂白剤を少量入れます。
2.綿棒の先に漂白剤を少し染み込ませ、カビの部分に優しく塗布します。
3.乾くのを待って完了です。
力を入れて擦ったり、漂白剤の量が多すぎると和紙が破れる可能性があるため、やさしく行いましょう。
また、日焼けして黄ばんだ障子紙や木枠に漂白剤が付着すると変色する恐れがあるため注意が必要です。
木枠のカビ取り方法
木枠にカビが生えた場合は、酸素系漂白剤を使うのがおすすめです。
塩素系漂白剤はアルカリ性が強く、カビには効果的ですが木枠にダメージを与える可能性があるため、酸素系を使ったほうが安心です。
手順
1.木枠を少量の水で湿らせます。
2.酸素系漂白剤を10倍程度に希釈し、カビ部分に塗ります(濃度はカビの状況に応じて調整)。
3.歯ブラシなどを使って木目に沿って漂白剤を馴染ませ、5分程度放置します。
4.濡れた雑巾で漂白剤を拭き取り、扇風機やドライヤーでしっかり乾かします。
5.仕上げに消毒用エタノールをスプレーし、カビ予防を強化します。
木枠にカビが生えたまま放置すると腐食が進む恐れもあるため、早めの対処が重要です。
障子のカビ取りが難しい場合や自分での対応が不安な時は、専門業者に依頼するのも一つの方法です。
3.カビ取り時の注意ポイント
障子をカビ取りする際は、漂白剤やカビ取り剤を使用するため、必ず部屋の換気を徹底しましょう。
また、漂白剤が畳や床に付着すると変色や脱色の原因になります。
マスクやゴム手袋などの防護具を着用して、安全に行うことも大切です。
漂白剤を塗布する前には、まず目立たない箇所で試してから全体に使用すると安心です。
カビがしつこい場合は、何度か繰り返し作業を行いましょう。
3-1 障子の汚れやホコリが溜まりやすい箇所
障子は、特に桟(さん)や敷居の部分にホコリが溜まりやすいです。
歯ブラシやサッシ用ブラシなどを活用すると、細かい部分のホコリを効果的に取り除けます。
また、モップやはたきを使って、上から下に向かってホコリを払うと効率的です。
最終的に下に落ちたホコリは掃除機でしっかり吸い取ります。
布製品はホコリの元になりやすいので、部屋に布製品を少なくすることもホコリ防止に役立ちます。
3-2 障子にカビがつかないようにする予防策
障子のカビ予防には換気が欠かせません。
天気の良い日には窓を開けて空気を入れ替え、湿気が溜まらないようにします。
ただし、湿度の高い雨の日や、前日が雨だった場合は窓を閉め、エアコンの除湿機能や除湿器を利用して湿度をコントロールすると良いでしょう。
また、空気清浄機を使用すれば、空気中のカビを抑制する効果も期待できます。
3-3 結露対策と消毒でカビを予防する方法
結露が発生した場合は、こまめに拭き取ることで障子や木枠が湿気を吸収しないようにしましょう。
結露防止シートを使うと拭き取りの手間が軽減できます。
また、月に一度程度、障子に消毒用エタノールをスプレーすることでカビ発生を防ぐことができます。
エタノールは揮発性が高く、拭き取り不要のため手軽に使えるアイテムです。
3-4 プラスチック障子紙の特性
障子紙には、伝統的な和紙のほかに、プラスチック製のものもあります。
プラスチック製障子紙は薄いビニールで和紙を挟んだ構造で、耐久性が高く破れにくいため、小さな子どもやペットがいる家庭には特におすすめです。
ホームセンターなどで購入でき、のりやテープ、アイロンを使って貼り付けるタイプがあります。
プラスチック製は和紙に比べて丈夫ですが、結露が発生した際には、しっかり拭き取らないと木枠にカビが生えるリスクがあるため、お手入れが必要です。
4.まとめ
晴れた日には窓を開け、部屋に湿気が溜まらないように積極的に換気を行いましょう。
結露が発生した際には、障子が湿気を吸収しないように早めに拭き取ることが大切です。
また、カビの栄養源となるホコリや汚れも定期的に取り除き、清潔を保ちましょう。
和紙とプラスチック製の障子の特性を比較し、自分に合ったものを選ぶことでメンテナンスもより簡単になります。
カビの発生を防ぐには、日々の掃除と予防が重要です。
和室の風情を大切にするために、こまめに掃除と換気を心がけましょう。
カビバスターズ岐阜の佐藤でした。
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