コンクリートのカビ除去方法&再発防止のコツをカビ取り専門業者が指南!
2024/08/31
こんにちは!カビバスターズ岐阜の佐藤です。
いつもカビバスターズ岐阜のブログをご覧いただきありがとうございます。
コンクリートのカビ除去方法&再発防止のコツをカビ取り専門業者が指南!
コンクリートの躯体壁にカビが生えてしまった経験はありませんか?
最初はただの汚れやホコリだと思って拭き取ったものの、すぐに再発してしまうことも多いです。
実はそれ、カビが原因かもしれません。
近年、コンクリートをそのまま露出させたシンプルなインテリアが人気ですが、賃貸物件やリフォームで採用された場合、結露や湿気が原因でカビが発生しやすくなります。
さらに、戸建て住宅では外階段や塀など、雨風にさらされるコンクリート部分もカビのリスクが高く、特に梅雨時期のような高温多湿の環境では、カビが一気に広がることがあります。
カビを発見したら、早急に対策を講じることが重要です。
そこで本記事では、コンクリートに生えたカビの除去方法や、再発防止のための具体的な対策について詳しく解説します。
コンクリートにカビが生えて困っている方や、これから予防したい方は、ぜひ参考にしてください。
この記事で学べること
・コンクリートのカビを効果的に除去する方法
・カビを再発させないための防止策
・コンクリートにカビが発生する原因とその対処法
目次
1.コンクリートにカビが発生する原因
1-1. 湿気がたまりやすい環境
1-2. 不十分な通気性
1-3. コンクリートのアルカリ性が失われる「中性化」
2.コンクリートにカビが発生した際の対処法
2-1. 塩素系漂白剤を使用する方法
2-2. コンクリート専用のカビ取り剤を利用する方法
2-3. プロのカビ取り業者に依頼する方法
3.高圧洗浄機が推奨されない理由
4.カビ取り業者に聞く!コンクリートのカビを放置した場合のリスク
4-1. リノベーション中にカビを放置して再発した事例
4-2. カビ取りを業者に頼むメリット
5.カビの再発を防ぐための対策
5-1. 室内の風通しを改善する
5-2. 防カビ効果のある塗料を使用する
5-3. 光触媒塗料を活用した予防策
5-4. 防カビ加工を施す
5-5. 断熱材を設置する
5-6. 室内の物を減らす
5-7. 結露対策を行う
6.まとめ
1.コンクリートにカビが発生する原因
まずは、コンクリートにカビが発生する主な原因を見ていきましょう。
カビが繁殖するためには、特定の条件が揃う必要があります。
主に4つの条件がカビの発生に影響を与えます。
特にカビの成長に深く関わるのが「湿度」です。
湿気が多く、濡れた環境はカビが好む場所です。
加えて、汚れなどの栄養源が豊富で、暖かい場所もカビが発生しやすい環境となります。
では、なぜコンクリートがカビの温床となり得るのでしょうか。
その原因を以下で詳しく説明します。
1-1. 湿気がたまりやすい環境
カビは湿度が高く、水分が豊富な環境で活発に繁殖します。
特に日当たりが悪い場所は注意が必要です。
日光の当たらない場所では、紫外線による殺菌効果が期待できず、湿気がこもりやすいため、カビの繁殖が促進されてしまいます。
また、屋外のコンクリートの近くに植木鉢やアウトドア用品を長期間置いていると、その下に雨水が溜まりやすくなり、これがカビ発生の原因となることがあります。
定期的に物を動かし、乾燥させることで、カビの発生を防ぐことができます。
1-2. 不十分な通気性
家具や物をコンクリート壁に密着させて配置すると、空気の流れが妨げられ、結露が発生しやすくなります。
これにより、カビの成長に適した環境が生まれてしまいます。
特に部屋の隅や通気性が悪い場所は、湿気がこもりやすく、カビが発生するリスクが高まります。
定期的な換気と通気性の確保が、カビ防止には不可欠です。
1-3. コンクリートのアルカリ性が失われる「中性化」
コンクリートは本来アルカリ性であり、酸性を好むカビが生えにくい環境です。
しかし、コンクリートは風雨にさらされることで徐々に中性化していきます。
こうなると、カビが繁殖しやすい環境が整ってしまいます。
特に外壁などの部分は雨にさらされることが多く、湿気を逃がしにくいため、この問題が顕著に現れます。
また、コンクリートに発生する黒カビは、見た目が単なる汚れに似ているため、気づかないうちに放置され、悪化してしまうケースが少なくありません。
気付いた時には、カビ取りが難しいほど進行していることも多いのです。
2.コンクリートにカビが発生した際の対処法
次に、コンクリートにカビが発生した場合の効果的な除去方法をご紹介します。
2-1. 塩素系漂白剤を使用する方法
手軽に手に入るものでカビを取りたい場合は、キッチン用の塩素系漂白剤(例:キッチンハイター)を使ってみましょう。
ただし、この方法は小規模なカビに適しており、広範囲にわたるカビ取りには不向きです。
準備するもの
・塩素系漂白剤(例:キッチンハイター)
・バケツ
・ブラシまたはタワシ
・雑巾または不要な布
・ゴム手袋
・マスク
・ゴーグル
・長袖の服
注意点: 塩素系漂白剤は強力な薬品であり、皮膚や目に触れると炎症や失明のリスクがあります。
また、酸性の洗剤と混合すると有害な塩素ガスが発生する可能性があります。
したがって、作業中はマスクやゴーグル、ゴム手袋を着用し、屋外または十分に換気された場所で行うようにしましょう。
漂白剤を使用した後は、残留成分がコンクリートに残らないよう、しっかりと水で洗い流すか、濡れた雑巾で何度も拭き取ってください。
カビ取りの手順
事前準備: 体を保護するため、マスク、ゴム手袋、ゴーグル、長袖の服を着用します。屋内で作業する場合は、窓を開けて換気を行いましょう。
漂白剤の希釈: バケツに水を入れ、塩素系漂白剤をパッケージの指示に従って適切に希釈します。
漂白剤の塗布: 溶液を雑巾に吸わせ、カビの発生部分やその周辺に塗布します。20〜30分ほど放置して漂白剤がカビに浸透するのを待ちます。
カビの除去: ブラシでカビをこすり落とし、水で洗い流します。水洗いできない場所は、濡れた雑巾で何度も拭き取りましょう。
乾燥: 乾いた雑巾で拭き取り、完全に乾かして作業を終了します。
2-2. コンクリート専用のカビ取り剤を利用する方法
コンクリートに特化したカビ取り剤を使用するのも効果的な方法です。
スプレータイプのものが多く、カビ部分に直接噴射して使います。
使用する際には、必ずマスクやゴム手袋を着用し、換気を十分に行いましょう。
2-3. プロのカビ取り業者に依頼する方法
自力でカビ取りを行っても再発が続く場合や、広範囲にわたるカビ除去が必要な場合、または高所での作業が困難な場合は、専門業者に依頼するのが賢明です。
業者は専用の洗剤や機材を使用して、コンクリートを傷つけずにカビを根本から除去します。
さらに、再発防止のアドバイスやアフターフォローがある業者を選ぶと、より安心です。
3.高圧洗浄機が推奨されない理由
外壁や塀にカビが生えた場合、高圧洗浄機を使うのは一般的な方法ですが、表面的にカビが取れても、根本の菌糸が残る可能性があります。
加えて、繰り返し高圧洗浄を行うとコンクリートが損傷し、その傷にカビが再び侵入しやすくなるリスクもあります。
そのため、高圧洗浄機の使用を避け、専門業者に任せる方が安全です。
4.カビ取り業者に聞く!コンクリートのカビを放置した場合のリスク
ここでは、リノベーション後にコンクリートの壁にカビが再発した事例と、カビ取り業者に依頼するメリットについて解説します。
4-1. リノベーション中にカビを放置して再発した事例
以前、あるお客様から「リノベーション工事後にわずか半年でカビが発生して困っている」という相談がありました。
このケースでは、リフォーム業者がカビの発生を確認しながらも、カビ取りをせずにリノベーションを進めたため、結果的に問題が発生しました。
具体的には、リフォーム中にカビの上から塗装を行い、一見すると綺麗な仕上がりになったものの、カビは根本的に除去されず、リノベーション後しばらくすると部屋にカビの臭いが広がり、最終的にカビが表面に再び現れることとなりました。
カビは塗装で隠すだけでは死滅しないため、塗料を栄養源としてさらなる繁殖を招く可能性があります。
カビが発生した際には、適切な方法で確実に除去することが重要です。
4-2. カビ取りを業者に頼むメリット
特に外壁のカビ除去には、市販のカビ取り剤では対応しきれないことが多いです。
外壁にはカビだけでなく、酸化汚れや油汚れが複雑に絡み合っていることがあり、これらの汚れが混在することで、カビ除去がさらに困難になります。
室内の場合でも、解体作業などで見えにくい場所にカビが潜んでいることがあり、これを放置すると深刻なダメージを受ける可能性があります。
長期間放置されたカビは根が深く、市販のカビ取り剤では対応が難しい場合が少なくありません。
通常のカビ取り剤では効果がない場合や、市販の製品で除去が困難な場合は、プロの業者に依頼するのが最も効果的です。
5.カビの再発を防ぐための対策
カビが一度発生すると、除去には時間と労力がかかるため、最初からカビが生えにくい環境を作ることが重要です。
ここでは、コンクリートにカビが生えるのを防ぐための効果的な対策を紹介します。
5-1. 室内の風通しを改善する
風通しを良くすることで、コンクリートの表面を乾燥させ、カビの発生を防ぐことができます。
例えば、植木鉢やおもちゃなどを長期間同じ場所に置きっぱなしにするのを避け、定期的に移動させることで通気を確保しましょう。
扇風機を使って空気を循環させるのも有効です。
5-2. 防カビ効果のある塗料を使用する
防カビ剤を含む塗料を使用することで、カビの再発を防ぐことが可能です。
ただし、すでにカビが発生している場合には注意が必要です。
防カビ塗料はあくまで予防を目的としたものであり、発生したカビを除去する効果はありません。
必ずカビを完全に除去してから塗装を行いましょう。
5-3. 光触媒塗料を活用した予防策
光触媒塗料は、太陽光で活性酸素を生成し、汚れを分解して雨で流すセルフクリーニング機能を持つ塗料です。
この塗料を使用することで、汚れが付きにくくなり、カビやコケの発生を防ぐことができます。
デメリットとしては、コストが高く、光が当たらない場所では効果が期待できない点があります。
5-4. 防カビ加工を施す
カビが発生する前に、防カビ加工を施すことで、将来的なカビの発生を予防できます。
カビ臭さを感じたら、早めに専門業者に相談し、カビ取りと防カビ加工を同時に依頼するのがおすすめです。
5-5. 断熱材を設置する
コンクリートのカビの原因の一つに結露があります。
結露は外気温と室内温度の差によって発生し、カビの原因となります。
室内の結露が酷い場合は、断熱材や換気扇の設置など、リフォーム工事を検討することも有効です。
5-6. 室内の物を減らす
物が多いと湿気が溜まりやすくなり、カビの栄養源となる汚れも蓄積されます。
不要なものは思い切って処分し、整理整頓を心がけることで、室内の通気性を改善し、カビ予防につながります。
5-7. 結露対策を行う
結露が発生している箇所は、こまめに拭き取り、放置しないようにしましょう。
換気をこまめに行い、エアコンの除湿機能や除湿機を活用して室内の湿度を下げることが大切です。
湿度を60%以下に保つことが、カビの活動を抑える目安となります。
また、結露が発生している場所には、サーキュレーターや扇風機を向けて乾燥させることも効果的です。
これらの対策を実践することで、コンクリートにカビが生えるリスクを大幅に減らすことができます。
カビの発生を未然に防ぐことが、建物の美観と衛生を保つための最善策です。
6.まとめ
今回は、コンクリートに発生したカビの取り除き方や、再発を防ぐための対策について詳しくご紹介しました。
コンクリートはベランダや壁など、さまざまな場所で使われる素材ですが、経年劣化により中性化すると、カビが生えやすくなる可能性があります。
カビは放置すると、どんどん広がり、建物に深刻な影響を与えることがあるため、発見次第、速やかに対応することが大切です。
自宅にあるものでカビを取り除く際には、塩素系漂白剤を使うのが効果的です。
しかし、これだけでは難しい場合には、コンクリート専用のカビ取り剤を使用すると良いでしょう。
また、カビの広がりが大きい場合や、自力での除去が難しい場合には、プロのカビ取り業者に依頼するのが賢明です。
カビ取りが完了した後は、再発を防ぐために適切な対策を行うことが重要です。
この記事が、カビに悩む皆様のお役に立てれば幸いです。
カビバスターズ岐阜の佐藤でした。
----------------------------------------------------------------------
カビバスターズ岐阜
岐阜県多治見市滝呂町16-121-7
電話番号 : 050-3164-5149
----------------------------------------------------------------------