プロのカビ対策業者がお伝えする!台風や大雨での床下浸水後、カビのリスクと対処法
2024/05/14
こんにちは!カビバスターズ岐阜の佐藤です。
いつもカビバスターズ岐阜のブログをご覧いただきありがとうございます。
プロのカビ対策業者がお伝えする!台風や大雨での床下浸水後、カビのリスクと対処法
近年、日本各地で頻発する台風や大雨による水害は、家屋に深刻な被害をもたらしています。
特に、床下浸水は見えない被害であり、そのまま放置すると重篤な問題を引き起こす可能性があります。
この記事では、床下浸水後のカビ発生リスクや、効果的な対処法、さらには浸水を未然に防ぐための対策について詳しく解説します。
既に浸水被害に悩む方も、今後の防災対策を考える方も、ぜひ参考にしてください。
目次
1.床下浸水後のカビリスクとその理由
1-1. 床下浸水とは?
1-2. 床下浸水後のカビ発生の要因
1-3. 床下浸水による他の被害
2.床下浸水後の対処手順
2-1. 必要な装備
2-2. 汚水の排除
2-3. 異物の除去
2-4. 乾燥処理
2-5. 消毒作業
2-6. 作業終了後の手洗い
3.カビ発生時は専門業者に相談を
4.床下浸水を防ぐ有効な方法
4-1. 止水板の設置
4-2. 土のうの利用
4-3. ペットボトルやポリ袋の活用
5.まとめ
1.床下浸水後のカビリスクとその理由
自然災害による浸水被害が発生すると、住宅内で床下が水浸しになることがあります。
床下浸水が発生した際、一部の方は「被害が軽かった」とひと安心するかもしれません。
しかし、床下浸水の被害は初期段階では見えにくく、問題が進行していることに気付かないまま、後になって大きなトラブルに発展することがあります。
1-1. 床下浸水とは?
「床下浸水」とは、水が床上まで達せず、床下の50cm未満まで水が浸入した状態を指します。
このような状況は、住宅が水位の低い地域にある場合や河川や海に近接している場合に発生しやすいです。
一方、「床上浸水」は、水が床面まで上昇して部屋内を覆う状況を指し、水が引いた後でも瓦礫や汚水などが残留します。
このため、床上浸水の場合は住居が居住不能になる可能性があります。
床下浸水は被害が少ない傾向にありますが、それでも早急な対処が必要です。
1-2. 床下浸水後のカビ発生の要因
床下浸水が起こると、その状況はカビの発生にとって非常に好ましい環境を作り出します。主な要因は以下の通りです。
高湿度: 床下の水は蒸発しにくく、長期間にわたって高湿度が続きます。この状態はカビの生育にとって理想的な条件です。
不十分な換気: 床下は通常、換気が難しい場所です。浸水によってさらに換気が妨げられると、湿気がたまりやすくなります。これはカビの生育だけでなく、建材の腐敗も促進します。
有機物: 床下には木材などの有機物が多く含まれています。これらが湿ると、カビの栄養源となります。また、浸水時の水は汚水であり、カビにとって好都合な栄養源です。
温度: 床下の温度は一年を通じて比較的安定していますが、高湿度下では微小な温度変化でもカビの成長に影響を与えます。特に台風時には暖かい時期に発生することが多く、浸水はカビの繁殖を促進します。
床下浸水は見逃されやすい被害であり、カビが発生するまで気づかないことがあります。したがって、早急な対処が必要です。
1-3. 床下浸水による他の被害
床下浸水による被害は、カビの発生だけでなく、以下のような問題を引き起こす可能性があります。
シロアリの発生: 湿った木材はシロアリにとって魅力的な環境であり、家の構造を破壊する危険性があります。
雑菌の増殖と腐敗: 高湿度の環境は、カビだけでなく様々なバクテリアや微生物の増殖を促進し、木材や建築材料の腐敗や悪臭を引き起こします。
建材の劣化: 水の浸透により、木材や建築材料は膨張や収縮を起こし、建物の構造的な強度に影響を与える可能性があります。
電気配線の危険: 床下にある電気配線が水に触れると、ショートや火災の危険性が高まります。湿った環境での電気配線は非常に危険です。
2.床下浸水後の対処手順
次に、水害によって床下浸水の被害が発生してしまった場合の対処法についての解説です。
2-1. 必要な装備
床下浸水の後の清掃作業に取り掛かる前に、まずは安全を確保することが不可欠です。
作業を始める前に、以下の事項を確認しましょう。
破損個所の確認: 床下構造に損傷がないかを確認します。
土砂崩れのリスク: 作業エリア周辺での土砂崩れの危険性を確認します。
腐敗物の有無: 腐敗物や有害物質の存在を確認し、呼吸器への影響を考慮します。
これらの点を確認した上で、体を保護しながら作業を進めましょう。
また、作業中に準備すべき装備は以下の通りです。
長袖長ズボン: 汚れてもよい服装で、肌を保護します。
ゴム手袋や軍手: 汚染から手を守ります。
防塵マスク: 呼吸器系を保護し、有害な粉塵や腐敗臭から肺を守ります。
長靴: 水分の侵入を防ぎ、滑りにくい底面のものを選びます。
ヘルメット: 頭部を保護し、落下物や衝撃から頭を守ります。
スコップ: 汚泥や瓦礫を取り除く際に使用します。
ビニール袋(ゴミ用): 取り除いた瓦礫や腐敗物を処分するために使用します。
消毒剤: 清掃後の消毒に使用し、カビやバクテリアの繁殖を防止します。
これらの装備を整えた上で、安全な状態で作業を始めてください。
作業中は常に自己の安全を最優先し、不確かな状況や異常を感じた場合はすぐに作業を中断し、専門家に相談することが重要です。
2-2. 汚水の排除
床下に流入した汚水がある場合、まずはその汚水を洗い流すことが必要です。
汚れた水を洗い流すことで、異臭の原因やカビの栄養源となる可能性があるものを排除することができます。
床下全体に均等に水を行き渡らせるために、できる限りホースなどを活用しましょう。
この作業では、汚水を完全に流し去ることがポイントです。
2-3. 異物の除去
水抜き作業が完了したら、次は残った異物を除去する作業に移ります。
この段階では、ゴミや瓦礫など、床下に残った異物を丁寧に手で拾い上げ、それらをゴミ袋に入れて処理します。
手間のかかる作業ですが、この段階でしっかりと異物を取り除くことで、床下の環境を清潔に保ち、カビや害虫の発生を予防することができます。
2-4. 乾燥処理
汚水や異物を取り除いた後は、床下を十分に乾燥させることが重要です。
水分が残っていると、腐敗やカビの発生を促進し、建物の構造に悪影響を及ぼす可能性があります。
扇風機やサーキュレーターを使って床下の湿気を効率的に排出しましょう。
これらの機器を活用することで、空気の循環が促進され、床下が早く乾燥します。
もし扇風機やサーキュレーターを使用できない場合は、自然の換気を最大限に活用するようにし、風通しを良くしてください。
この作業を怠ると湿気が溜まり、後でカビが発生する可能性が高まりますので、乾燥作業をしっかり行いましょう。
2-5. 消毒作業
床下の乾燥が完了した後は、感染症予防やカビの発生を防ぐために床下空間を消毒します。
通常は市販のアルコール消毒剤(消毒用エタノール)が使用されますが、使用時には火気との接触を避けることが必要です。
その他にも、薬局などで手に入る消毒剤も利用できます。
例えば、次亜塩素酸ナトリウムは漂白効果と強力な除菌・殺菌効果がありますが、金属に付着すると変色する可能性があるため、金属部分での使用は避けるべきです。
また、塩化ベンザルコニウムも殺菌力が高く、医療や食品加工現場で使用されていますが、使用時には希釈してから使用する必要があります。
これらの消毒剤を適切に使用することで、床下空間の清潔を保ち、健康リスクを最小限に抑えることができます。
2-6. 作業終了後の手洗い
床下浸水の消毒作業後、手には雑菌や土砂が付着しているおそれがあります。
また、消毒剤の成分も残留している可能性があります。
これらが粘膜に触れると問題を引き起こす可能性があるため、作業後は丁寧に手洗いを行うことが大切です。
3.カビ発生時は専門業者に相談を
床下浸水後に対処する手順を実践しても、被害が深刻な場合はカビの発生を十分に防げないことがあります。
このような場合、カビ取り専門のプロに相談することが最も適切です。
自分でカビ取りを試みることも可能ですが、床下は一般の居住空間とは異なり、カビ取りが難しい場所です。
そのため、専門家に任せることで安心感が得られますし、専門的な知識や適切な機器を用いて効果的に対処してくれます。
カビ取り業者は、カビの種類を見極め、その特性に応じた適切な除去方法を選択します。
また、床下の通気状況の改善や湿度管理についてもアドバイスを提供し、再発防止策を提案してくれることがあります。
弊社、カビバスターズ岐阜では、これまでにMIST工法®を使用して床下浸水後のカビ取りやカビ対策を実施してきました。
同時に空間除菌も行っております。床下浸水によるカビの問題でお困りの場合は、ぜひ一度弊社にお問い合わせください。
4.床下浸水を防ぐ有効な方法
もし現在お住まいの地域が洪水のリスクがある場所であれば、豪雨や台風の到来前に予防策をしっかりと講じることが肝要です。
4-1. 止水板の設置
洪水の危険がある地域では、水の浸入を防ぐために止水板が有効です。
止水板は頑丈な材料で作られており、水の圧力に耐えることができます。
台風や豪雨が予想される際には、ドアや窓などに止水板を取り付けることで、効果的に水の浸入を防ぎ、家の内部を守ることができます。
使用後はきちんと乾燥させて保管し、次回の使用に備えることが大切です。
4-2. 土のうの利用
緊急時の水害対策として、広く利用されているのが土のうです。
土のうは、土や砂を袋に詰めたもので、物理的に水の流れを遮ることができます。
家の周囲や庭、地下室の入り口など、水が溜まりやすい場所に積み上げることで、水の浸入を防ぐことができます。
土のうを効果的に活用するには、しっかりと重ねて隙間を作らないように配置することが重要です。
また、土のうを使用した後は、その場に放置せずに適切に処理することが、環境保護の観点からも重要です。
4-3. ペットボトルやポリ袋の活用
簡易的な水害対策として、ペットボトルやポリ袋を利用する方法も効果的です。
水や砂をペットボトルやポリ袋に詰めて、浸水の恐れがある場所の出入り口や窓の下に配置します。
さらに、効果を高めるためには、ブルーシートで覆って固定すると、水の浸入をより効果的に防ぐことができます。
これらの容器は一定程度水の圧力に耐えることができ、緊急時に手軽に手に入れることができるため、小規模な浸水対策として適しています。
ただし、長期間の使用や大規模な水害に対しては、別の対策を検討する必要があります。
この方法は、止水板や土のうがない場合の緊急手段として考えておくと良いでしょう。
5.まとめ
この記事では、床下浸水が発生した際の対処方法や浸水を予防するための対策について解説しました。
床下浸水は目に見えない場所で進行し、放置すると健康や住まいに深刻な影響を及ぼす可能性があります。
そのため、迅速かつ効果的な対応が必要です。
この記事で紹介した汚水の除去、乾燥、消毒などの基本的な対応策をしっかりと行うことで、カビの発生を大幅に減少させることができます。
また、事前に適切な防水対策を講じることが、床下浸水を防ぐ最も確実な方法です。
水害が予想される季節には特に注意を払い、常に準備を整えておくことが重要です。
カビバスターズ岐阜の佐藤でした。
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