【カビ取りの専門家がアドバイス】トランクルームの選定ポイントとカビ対策7選
2024/04/15
こんにちは!カビバスターズ岐阜の佐藤です。
いつもカビバスターズ岐阜のブログをご覧いただきありがとうございます。
【カビ取りの専門家がアドバイス】トランクルームの選定ポイントとカビ対策7選
「収納スペースが足りないけど、トランクルームは湿気が気になる…」
「レンタル倉庫の湿気が心配で、カビ対策が必要そう…。どうしたらいいの?」
家のスペースが手狭になった時に役立つトランクルーム。月額2000円台から利用でき、大型のアイテムや季節ごとに使うものを保管するのに便利です。
しかし、トランクルームにも湿気やカビの問題が潜んでいます。
カビが発生すると保管している品物に被害を与えてしまうため、対策が必要です。
本記事では、カビが生えにくいトランクルームの選び方と効果的なカビ対策を紹介します。
さらに、カビが発生した場合の対処法もご案内します。
今後のトランクルーム利用に役立つ情報をお届けしますので、ぜひご参考にしてください。
記事の内容
・トランクルームでのカビ発生の原因
・カビが生えにくいトランクルームを選ぶためのポイント
・トランクルームでのカビ対策方法
・カビ発生時の対処法
目次
1.被害に遭っても補償されないケースの多さに注意!
2.トランクルームでのカビ発生の原因解明
2-1. 密閉状態が湿気を招く
2-2. 掃除不足で埃が蓄積
3.カビが生えにくいトランクルームの選び方
3-1. 屋外型トランクルームの注意点
3-2. カビ予防には空調設備の整った屋内型がおすすめ
4.トランクルームでのカビ対策7つの方法
4-1. 除湿剤の利用
4-2. 汚れた・濡れた物の保管を避ける
4-3. 定期的な空気入れ替え
4-4. 掃除の定期的な実施
4-5. 適切な収納量の確保
4-6. 物と壁の間に隙間を設ける
4-7. 床にすのこを敷く
5.カビ対処法:保管品に生えたカビに自力で対処する方法
5-1. 消毒用エタノールの利用
5-2. 衣類への酸素系漂白剤の利用
6.プロに依頼する:個人で対処が難しい場合の対応策
7.まとめ
1.被害に遭っても補償されないケースの多さに注意!
トランクルームで保管している品物がカビに侵されると、運営会社にクレームをつけて補償を求めたくなるかもしれません。
しかし、実際にはほとんどの場合、補償は期待できません。
なぜなら、トランクルームは単なる荷物の保管場所を提供するサービスであり、荷物の管理は借り主自身の責任です。
運営会社は荷主の責任を負いません。
一部のトランクルームは火災や盗難に対する保険に加入していますが、これらの保険はカビ発生の場合には適用されないことが一般的です。
カビが発生しても、自己責任で対処することが基本です。
高価な品物や代替が困難なものは、トランクルームに預けるのを控えるべきです。
2.トランクルームでのカビ発生の原因解明
トランクルームにカビが生えやすい理由は、複数の要因が組み合わさっています。
まず、トランクルームは湿気がこもりやすい場所であることが挙げられます。
また、温度や栄養源、そして酸素もトランクルーム内では比較的容易に見つかるため、これらの条件が揃うことでカビの発生が促進されます。
湿度が高くなりやすいのは、トランクルームが密閉された空間であり、通気性が悪いことが一因です。
さらに、そこに保管される品物の多くが湿気を含んでいたり、埃や汚れが溜まっていたりすることもカビの発生を助長します。
温度もトランクルーム内では一定範囲に保たれやすいため、カビの繁殖に適した条件となります。
加えて、トランクルームは定期的な清掃が難しい場所であることも考えられます。
保管されている品物が頻繁に取り出されることがないため、埃や汚れが溜まりやすく、これがカビの栄養源となります。
以上のような要因が組み合わさって、トランクルームがカビの発生に適した環境となっていると言えます。
2-1. 密閉状態が湿気を招く
トランクルームは通常、人の出入りが少なく密閉状態が続くため、外部との空気の入れ替わりが少なくなります。
特に屋外のコンテナなどは空調設備がないため、湿気がこもりやすくなります。
この高湿度の状態がカビの発生を促進し、さらに結露が発生することで濡れた場所からカビが発生しやすくなります。
そのため、トランクルームにおいては湿気がこもり、カビの発生リスクが高まる傾向があります。
2-2. 掃除不足で埃が蓄積
カビが繁殖するには埃や虫の死骸、油汚れなどの栄養源が必要ですが、これらはトランクルームに溜まりやすい要因があります。
一つは、トランクルームの掃除頻度の低さです。多くの人はトランクルームに滅多に行かず、放置されがちな場所です。
たとえ頻繁に利用している場合でも、荷物の出し入れだけで掃除を怠ることがよくあります。
また、トランクルームには物が詰まっているため、掃除が手間がかかります。
このため、埃が溜まりやすく、そこからカビが繁殖することがあります。
さらに、アウトドア用品を保管している場合は汚れを持ち込みやすく、カビが発生しやすくなります。
そのため、汚れを落としてから保管することが重要です。
3.カビが生えにくいトランクルームの選び方
トランクルームには屋外型と屋内型の2種類がありますが、カビ予防の観点からは屋内型トランクルームをおすすめします。
屋外型トランクルームは、外部の気候条件に直接さらされるため、湿気や温度変化が大きく、カビの発生リスクが高まります。
また、屋外型は通常、空調設備が整っておらず、湿気がこもりやすい傾向があります。
一方、屋内型トランクルームは、建物内にあり、外部の気候の影響を受けにくいため、湿度や温度の管理が比較的容易です。
また、多くの屋内型トランクルームは空調設備が整っており、湿気を適切にコントロールしてくれるため、カビの発生リスクが低いです。
そのため、カビ予防の観点からは、屋内型トランクルームを選ぶことがおすすめです。
3-1. 屋外型トランクルームの注意点
屋外型トランクルームには、以下のようなメリットがあります。
・荷物の出し入れが容易で、大型の荷物も扱いやすい。
・大容量のコンテナがあるため、多種多様な用途に利用できる。
・郊外に位置することが多く、比較的料金が安価である。
しかし、屋外型トランクルームには空調設備がないため、湿度が上昇しても除湿が行われません。
また、結露が発生しやすく、それがカビの発生を促進する要因になります。
屋外型を選ぶ場合は、断熱材の使用や通気口の確認など、カビ発生を防ぐための対策が重要です。
3-2. カビ予防には空調設備の整った屋内型がおすすめ
屋内型トランクルームの利点は次の通りです。
・エアコンなどの空調設備が整っており、湿度管理が可能。
・防犯カメラやセキュリティシステムが設置されており、防犯面での安心感がある。
・都心に位置し、駅からのアクセスが便利で利便性が高い。
カビの発生を防ぐためには、湿度管理が極めて重要です。
そのため、屋内型トランクルームの利用が最適です。
さらに、防犯面でも安心して利用できますが、車を直接横付けできないことに注意が必要です。
4.トランクルームでのカビ対策7つの方法
屋外型のトランクルームを利用する際は、カビの発生を防ぐために十分な対策が必要です。
また、屋内型であっても完全なカビ防止は難しいため、常にカビ対策を心掛けることが重要です。
以下はトランクルームでのカビ対策の例です。
・除湿剤の使用
・汚れたり濡れた物の保管を避ける
・定期的な空気の入れ替え
・定期的な掃除の実施
・適切な収納量の確保
・物と壁の間に隙間を作る
・床にすのこを敷く
これらの対策を講じることで、トランクルーム内でのカビの発生を抑制できます。
4-1. 除湿剤の利用
カビの発生を予防するには、湿度を低く保つことが非常に重要です。
トランクルームが密閉されている場合、湿気がこもりやすくなります。
そのため、湿気を取り除くために除湿剤を置くことが効果的です。
除湿剤を配置する際には、部屋の四隅に置くと湿気を効率的に取り除くことができます。
また、除湿剤の効果がなくなった場合は定期的に交換することが重要です。
特に梅雨の時期など湿度が高い時は、除湿剤の持ちが悪くなる可能性があるため、注意が必要です。
4-2. 汚れた・濡れた物の保管を避ける
トランクルームにはさまざまなアイテムを収納できますが、趣味で使うアウトドア道具を保管する方も少なくありません。
特に、サーフボードやスノーボードの板、ウェア、キャンプ用品など、アウトドアで使用する道具を保管する場合は、汚れたり濡れたりしたものを持ち込まないように注意が必要です。
汚れたものをトランクルームに持ち込むと、カビの栄養源となり、トランクルーム内でのカビの発生を促す可能性があります。
また、濡れたものを乾かさずに保管すると、カビが生えやすくなるだけでなく、トランクルーム内の湿度を上昇させる可能性もあります。
これは他の保管物にも影響を及ぼす恐れがあります。
ですから、保管する前には汚れを取り除き、しっかりと乾燥させてからトランクルームに収納するよう心がけましょう。
4-3. 定期的な空気入れ替え
カビは空気が滞留する場所に発生しやすい特性があります。
そのため、トランクルーム内では空気の入れ替えが必要です。
ドアやシャッターを開けて定期的に空気を入れ替えることで、湿気がこもりにくくなります。
このようにして空気が流れるようになれば、通気性が向上し、トランクルーム内の湿気を外に排出することができます。
もし十分な空気の入れ替えが難しい場合は、充電式のサーキュレーターを活用して空気を循環させると効果的です。
4-4. 掃除の定期的な実施
トランクルームの換気を行う際に、一緒に行ってほしいのは掃除です。
荷物をトランクルームに入れると、どうしても埃や塵なども一緒に持ち込まれます。
これらが蓄積するとカビの栄養源となり、カビの繁殖を促すことになります。
そのため、定期的な掃除が重要です。充電式の掃除機を使って埃を取り除いたり、硬く絞った雑巾で拭き取ったりしてください。
さらに、消毒用エタノールを使って拭くこともおすすめです。
カビはアルコールが苦手なので、これによってカビの繁殖を抑えることができます。
ただし、掃除や消毒を行った後は、十分に乾燥させることが重要です。
濡れた状態のままだと湿度が上がり、カビの発生を促すことになるため、十分な乾燥を忘れないようにしましょう。
4-5. 適切な収納量の確保
トランクルームを借りる際、たくさんの荷物を入れたいと思う方や、料金を節約したい方が多いと思います。
しかし、カビ予防の観点から考えると、荷物を詰め込みすぎるのはお勧めできません。
先ほど述べたように、カビは空気が滞留する場所に発生しやすいと言われています。
そして、トランクルームには空気が循環しにくい状態が生じやすいため、換気しても上手く空気が入れ替わらず、湿気がこもりやすくなります。
さらに、荷物がぎゅうぎゅうに詰め込まれていると、カビが発生した場合に一気に広がるリスクがあります。
少し勿体なく感じるかもしれませんが、できるだけトランクルームには余裕を持たせるようにしてください。
4-6. 物と壁の間に隙間を設ける
トランクルームに荷物を収納する際には、壁に密着させないように注意してください。
壁との間に隙間を作ることで、空気が滞留せずに自然な空気循環が促され、湿気や埃の溜まりにくい環境が保たれます。
特に壁に結露が生じた場合は、保管している荷物まで濡れてしまい、カビの発生リスクが高まります。
保管物は中央に寄せ、壁との間に数センチの隙間を確保することで、カビ対策に効果的です。
4-7. 床にすのこを敷く
物を保管する際に、床との間にも隙間を作ることが重要です。
そのためにおすすめしたいのが、すのこです。
床にすのこを敷くことで、物を乗せた際にも床との間に十分な空間が確保されます。
すのこには木製やプラスチック製などさまざまな種類がありますが、ひのきや桐のすのこは湿気を吸収する性質がありますので特にお勧めです。
ただし、湿気を吸収したすのこもカビの発生が懸念されるため、定期的に乾燥させるなどの手入れが必要です。
5.カビ対処法:保管品に生えたカビに自力で対処する方法
トランクルーム内でカビが生えてしまった場合、一般的には市販のカビ取り剤を使用することが考えられますが、注意が必要です。
カビ取り剤には強力な化学成分が含まれており、素材によっては傷んだり色が変わったりする可能性があります。
また、水酸化ナトリウムという毒性の強い成分が含まれていることもあり、体に悪影響を及ぼす恐れがあります。
そこでお勧めしたいのが、より安全な方法である消毒用エタノールです。
消毒用エタノールを使うことで、効果的にカビを除去できます。
ただし、素材によっては染みついてしまうことがあるため、使用前に目立たない部分でテストしてから本格的に使用することをお勧めします。
5-1. 消毒用エタノールの利用
カビを除去する際に、消毒用エタノールを利用することは効果的ですが、注意が必要です。
消毒用エタノールはカビに対して効果的ですが、色素まで除去することはできませんし、特に本革などの素材には白っぽい跡が残ることがあります。
また、アルコールは油を溶かす性質があるため、ワックスや塗装などの素材を傷める恐れがあります。
水に弱い素材や電化製品には使用できないため、注意が必要です。
作業を行う際には、換気をしながら、火気の近くで使用しないようにしましょう。
また、作業前に目立たない場所で試してから行うことをお勧めします。
カビ取りの手順は以下の通りです。
・消毒用エタノールを含んだ布で表面を拭き取る。
・消毒用エタノールを吹きかけて、10〜15分放置する。
・自然乾燥させる。
カビ取り作業中は、カビの胞子が飛散しやすいため、マスクとゴム手袋を着用して作業しましょう。
5-2. 衣類への酸素系漂白剤の利用
自宅で洗濯可能な衣類にカビが生えた場合は、酸素系漂白剤を使用してカビ取りを行うことがおすすめです。
作業を行う際には、カビの胞子を吸い込まないようにマスクとゴム手袋を着用しましょう。
ただし、衣類の洗濯表示に「家庭での洗濯禁止」や「塩素系及び酸素系漂白剤の使用禁止」のマークがある場合は、この方法を使用することはできません。
その場合はプロに任せることをおすすめします。
カビ取りの手順は以下の通りです。
・桶にぬるま湯と酸素系漂白剤を入れて溶かす。
・衣類を桶の中に入れてしばらく放置する。目安は1時間程度。
・漂白剤を洗い流すために衣類を水でもみ洗いする。
・衣類を風通しの良い場所で自然乾燥させる。
カビ取り作業中は十分な換気を確保し、衣類が完全に乾くまで待ちましょう。
6.プロに依頼する:個人で対処が難しい場合の対応策
カビ取り作業が個人では難しい場合は、プロに依頼することをおすすめします。
特に、デリケートな素材である本などは、自力でのカビ取りが難しい場合があります。
また、カビが酷くて除去が困難な場合や、多くの物にカビが発生していて個々に対処するのが難しい場合もあります。
「カビが生えたら処分する」という簡単な判断ができる場合もありますが、大切な物にカビが発生した場合は、プロの手に任せることを検討しましょう。
カビバスターズ岐阜では、MIST工法®を用いて多くのトランクルームでのカビ取り・カビ対策を行ってまいりました。
またカビバスターズ岐阜では、カビ取りだけではなく、空間除菌や抗菌も承っております。
トランクルーム・収納スペースのカビ問題でお困りの際には、ぜひ一度カビバスターズ岐阜までお問い合わせください。
7.まとめ
今回は、トランクルームのカビ対策に焦点を当てて解説してきました。
湿度の高い環境ではカビが発生しやすいため、空調設備の整った屋内型トランクルームを選ぶことが最善です。
ただし、屋外型トランクルームしか選択肢がない場合もあります。
その際は、カビの発生リスクを減らすためにも、しっかりとしたカビ対策が必要です。
トランクルーム内でのカビ対策には、除湿剤の利用や物の保管方法に注意すること、定期的な換気や掃除、適切な収納量の確保などが挙げられます。
また、カビが発生した場合は速やかに除去することが重要です。
その際には、MIST工法®を活用したカビ取りが効果的です。
トランクルーム内で大切な物を保管する際には、カビ対策をしっかりと行い、万が一のカビ発生にも迅速に対処することが大切です。
この記事を参考にして、安心してトランクルームをご利用ください。
カビバスターズ岐阜の佐藤でした。
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