「寝具のカビが健康を脅かす?マットレスの適切なカビ対策と7つの予防策」
2024/04/01
こんにちは!カビバスターズ岐阜の佐藤です。
いつもカビバスターズ岐阜のブログをご覧いただきありがとうございます。
「寝具のカビが健康を脅かす?マットレスの適切なカビ対策と7つの予防策」
「シーツの洗濯をサボった結果、マットレスにカビが広がってしまった…」
「マットレスのカビ除去は難しそうだけど、どうやって対処すればいいんだろう?」
快適な睡眠を求めるなら、寝具の清潔さを保つことが欠かせません。しかし、就寝中の汗により寝具が湿気を帯びると、カビの発生リスクが高まります。
シーツや布団なら洗濯できますが、マットレスは丸洗いが難しく、カビが発生した場合の対処法に悩む方も多いでしょう。
この記事では、マットレス・寝具のカビ取り方法や、カビ対策について解説します。
この記事を読むとわかること
・マットレスのカビを取る方法
・シーツのカビを取る方法
・個人でマットレスのカビ取りが難しい場合の対処法
・マットレスのカビ対策方法
目次
1.マットレスのカビによる健康被害とその放置の危険性
2.消毒用エタノールを使ったマットレスのカビ取り方法
2-1. 事前の準備
2-2. カビ取りの手順
3.酸素系漂白剤を使って黒い色素を落とす方法でカビを除去する
3-1. 事前の準備
3-2. カビ取りの手順
4.マットレスだけでなくシーツのカビも除去する方法
4-1. 事前の準備
4-2. カビ取りの手順
5.個人でカビ取りが難しい場合の対処方法
5-1. クリーニング業者に依頼する
5-2. マットレスを買い替える
6.マットレスにカビが発生する主な原因は寝汗
7.マットレスのカビを防ぐための7つの対策
7-1. マットレスを床に直接置かない
7-2. シーツを頻繁に洗濯する
7-3. マットレスを定期的に干す
7-4. 壁とベッドの間に隙間を空ける
7-5. 通気性の良いベッドフレームを使用する
7-6. 除湿シートを活用する
7-7. 寝室全体のカビ対策を行う
8.まとめ
1.マットレスのカビによる健康被害とその放置の危険性
通常、マットレスを使用する際にはシーツや敷パッドを敷いていることが一般的です。
しかし、カビが発生しても「シーツで隠れているから大丈夫」と放置するのは危険です。
たとえカビの範囲が小さくても、カビは生きている限り繁殖を続け、広がる可能性があります。
放置すれば除去できたかもしれないカビも悪化し、最終的にはクリーニング業者でも対処できないほどになるかもしれません。
マットレス・寝具のカビが健康に及ぼす影響も重大です。
日本人は平均して7時間の睡眠をとります。就寝中は布団の中におり、その間ずっとカビの胞子を吸い続けることになります。
そして、カビが原因で引き起こされる可能性のある健康被害は多岐にわたります。
肺アスペルギルス症、クリプトコッカス症、気管支喘息、夏型過敏性肺炎、シックハウス症候群、足白癬(水虫)、アレルギー性鼻炎などがあります。
特に肺アスペルギルス症のような肺や気管支に入り込んで引き起こされる病気は特に深刻であり、肺の一部を切除する必要があったり、最悪の場合は命を脅かすこともあります。
このような病気を防ぐためにも、マットレスなどの寝具のカビが発生したら即座に対処することが重要です。
2.消毒用エタノールを使ったマットレスのカビ取り方法
カビの除去には、消毒用エタノールが最も効果的な方法の一つです。
アルコールはカビに対して強力な除菌効果がありますが、その中でもアルコール濃度が70%前後の無水エタノールが最も効果的です。
カビバスターズ岐阜では、このような消毒用エタノールを使用して、効果的にカビを除去しています。
2-1. 事前の準備
用意するものは以下の通りです。
・消毒用エタノール
・スプレーボトル(必要な場合)
・タオル
・ドライヤー(必要な場合)
・マスク
・ゴム手袋
スプレータイプの消毒用エタノールを使用する場合は、スプレーボトルを別途用意する必要はありません。
また、カビの胞子を吸い込んだり、手の荒れを防ぐために、マスクとゴム手袋を着用してください。
おすすめの消毒用エタノールとしては、健栄製薬の消毒用エタノールやドーバー酒造株式会社のパストリーゼ77があります。
これらの製品は高濃度のアルコールを含有し、カビを含む多くの細菌やウイルスを除菌することができます。
2-2. カビ取りの手順
以下はマットレスのカビ取りの手順です。
消毒用エタノールを塗布する: スプレーボトルに消毒用エタノールを注ぎ入れ、マットレスのカビが発生している箇所に均等に吹きかけます。周辺も忘れずに処理しましょう。
放置する: 消毒用エタノールがカビに浸透するように、約1時間程度放置します。
タオルで除去する: ぬるま湯で湿らせたタオルを使用して、カビを優しく除去します。こすらずに押し付けるようなイメージで行いましょう。頑固なカビには、必要に応じて手順1から3を繰り返します。
乾燥させる: マットレスを十分に乾燥させます。ドライヤーを使用する場合は、低温設定で乾燥させます。熱に弱いマットレスの場合は、風通しの良い場所で自然乾燥させましょう。
3.酸素系漂白剤を使って黒い色素を落とす方法でカビを除去する
黒カビが発生した場合、消毒用エタノールでは完全な除去が難しく、繊維に黒い色素が残ってしまう可能性があります。そのため、酸素系漂白剤を使用することが推奨されます。
ただし、黒カビは非常に頑固であり、プロでも完全に除去するのが難しいとされています。したがって、この方法でも完全にカビを取り除けない場合があります。
そのような場合には、5.個人でカビ取りが難しい場合の対処方法を参考にしてください。
3-1. 事前の準備
必要な道具や素材は以下の通りです。
・酸素系漂白剤
・スプレーボトル
・タオル
・ドライヤー(必要な場合)
・マスク
・ゴム手袋
カビの胞子を吸い込んだり、手荒れを防ぐために、マスクとゴム手袋を使用してください。
おすすめの酸素系漂白剤としては、以下のものがあります。
グラフィコ オキシクリーン:衣類やキッチン、お風呂、床などの掃除に使用可能です。
シャボン玉石けん 酸素系漂白剤:洗濯や台所で使える漂白・消臭・除菌剤です。
3-2. カビ取りの手順
ぬるま湯に酸素系漂白剤を溶かす: ぬるま湯に酸素系漂白剤を入れ、溶かします。その後、溶けた酸素系漂白剤をスプレーボトルに注ぎ入れます。
酸素系漂白剤を吹きかける:マットレスのカビに溶かした酸素系漂白剤を吹きかけます。カビの発生箇所だけでなく、周囲にも均等に吹きかけるようにしましょう。
タオルでカビを除去する: ぬるま湯で湿らせたタオルを使用して、カビを除去します。カビをこするのではなく、つまむようなイメージで優しく行いましょう。カビが頑固な場合は、手順1から3を繰り返します。
乾燥させる: マットレスを十分に乾燥させます。ドライヤーを使用する場合は、殺菌と乾燥を同時に行えますが、マットレスが熱に弱い場合は風通しの良い場所で陰干ししてください。使用後はスプレーボトルの中身を捨てましょう。
4.マットレスだけでなくシーツのカビも除去する方法
マットレスにカビが発生した場合、シーツも同様にカビが生えることがあります。
マットレスのカビ取りだけでなく、シーツのカビ取りも忘れずに行いましょう。
マットレスとシーツを同時に清潔に保つことで、快適な睡眠環境を維持できます。
4-1. 事前の準備
用意するもの
・酸素系漂白剤
・シーツが収まるサイズの容器
・歯ブラシ
・マスク
・ゴム手袋
カビの胞子を吸い込んだり、手荒れを防ぐために、マスクとゴム手袋の着用をおすすめします。
真っ白なシーツには塩素系漂白剤を使用しても構いませんが、色柄物のシーツでは色落ちを防ぐために酸素系漂白剤を使用しましょう。
4-2. カビ取りの手順
桶にぬるま湯と酸素系漂白剤を入れる: 桶にぬるま湯を注ぎ入れ、そこに酸素系漂白剤を溶かしてください。
桶にシーツを入れて1時間程放置する: 用意した桶にシーツを入れ、1時間ほど放置してください。
残っているカビを歯ブラシで除去する: 放置後、歯ブラシを使用してシーツから残っているカビを丁寧に除去してください。
洗濯機ですすぎと脱水をしてから干す: シーツを洗濯機に入れ、すすぎと脱水を行います。その後、シーツを天日干ししてしっかりと乾かしてください。使用後は桶とスプレーボトルをきちんと洗浄し、次回の使用に備えてください。
5.個人でカビ取りが難しい場合の対処方法
ここまでマットレスの自力でのカビ取り方法をご紹介しましたが、状況によっては完全に除去できない場合もあります。
そのような場合には、専門のクリーニング業者に依頼するか、新しいマットレスを購入することが選択肢になるでしょう。
5-1. クリーニング業者に依頼する
カビには様々な種類がありますが、特に黒カビは深刻な問題を引き起こす可能性があります。
黒カビは通常、湿度の高い場所で見られるものですが、布製品などに発生すると、繊維の奥深くまで根を張ることがあります。そのため、プロでも完全に除去するのは難しいとされています。
一般的なクリーニング業者でも、黒カビに対する除去処理を受け付けない場合がありますので、注意が必要です。
5-2. マットレスを買い替える
マットレスの状態や価格、使用期間によっては、新しいマットレスを購入することが良い選択肢となります。
通常、マットレスの寿命は5年から10年程度であり、これを過ぎると寝心地が悪くなることがあります。マットレスが音を立てたり、形が変わってきたりする場合は、交換の時期かもしれません。
マットレスのクリーニング料金は高額になりがちですし、寿命が近い場合は買い替える方が経済的かもしれません。
また、新しいマットレスを購入する際は、古いマットレスの処分も考える必要があります。
通常は粗大ごみとして処分しますが、一部の家具店では古いマットレスの回収サービスを提供している場合もありますので、そうしたサービスを活用することもできます。
6.マットレスにカビが発生する主な原因は寝汗
これまでマットレスにカビが発生した際の対処方法を紹介しましたが、実はカビを取り除く手間を省くためには、カビが発生しないように予防することが重要です。
そのためには、まずマットレスにカビが生える原因を知ることが不可欠です。
一般的に、カビは以下の条件が揃ったときに発生します。
・水分
・温度(20~30℃)
・栄養源(埃や人間の皮脂など)
・酸素
地球上には酸素が豊富であり、人間が過ごしやすい気温もカビの繁殖に適しています。そのため、気温や酸素濃度を調整するのは難しいでしょう。
そこで重要なのが、「水分」と「栄養源」を制御することです。実はマットレスはこれらの条件が揃いやすい環境なのです。
その主な原因が寝汗です。
人間は睡眠中に約1〜2杯分の汗をかくと言われています。このうち約30%は掛け布団が吸収し、残りは敷布団やマットレスに吸収されます。
マットレスは通気性が良いとはいえ、放置しておくだけでは十分な対策になりません。
寝汗には水分だけでなく、カビの栄養源となる皮脂やフケなども含まれています。これらが蓄積されると、カビの繁殖を促進してしまうのです。
つまり、眠っているだけでもカビが繁殖しやすい環境を作ってしまっていることを認識し、定期的なケアや予防策を行うことが大切です。
7.マットレスのカビを防ぐための7つの対策
マットレスのカビを防ぐための対策として、以下の7つをご紹介します。どれも手軽に実践できるので、ぜひ試してみてください。
・マットレスを直接床に置かない。
・シーツを定期的に洗濯する。
・マットレスを定期的に陰干しする。
・ベッドと壁の間に隙間を作る。
・通気性の良いベッドフレームを使用する。
・除湿シートを活用する。
・寝室全体のカビ対策を行う。
これらの対策を実践することで、マットレスのカビの発生を防ぎ、快適な睡眠環境を維持できます。
7-1. マットレスを床に直接置かない
マットレスを床に直接敷いていると、通気性が良いためにカビが生えにくいと考える方もいるかもしれませんが、実際にはその考えは誤りです。
寝汗によって湿気がマットレスに溜まると、重力の影響で床に向かって下がります。
マットレスと床が密着している場合、湿気がこもってしまい、カビの発生条件が整います。湿気がこもると同時に、カビの栄養源や適切な温度も揃うことで、カビが繁殖しやすくなります。
このような問題を防ぐためには、マットレスを床に直接置くのではなく、ベッドやすのこなどを使ってマットレスと床の間に隙間を作ることが重要です。
マットレスと床の間に隙間を作ることで、湿気がこもりにくくなり、カビの発生を抑えることができます。
7-2. シーツを頻繁に洗濯する
シーツは寝汗やフケ、皮脂などが付着しており、これらがカビの栄養源となります。
洗濯を怠ると、吸収しきれない寝汗などがシーツからマットレスに移り、カビの発生を促進します。
さらに、シーツ自体にカビが生える可能性もあります。これが起こると、マットレスにもカビが広がる恐れがあります。
これらの問題を防ぐためには、シーツをこまめに洗濯することが重要です。
毎日の洗濯が理想的ですが、大きなシーツを毎日洗うのは手間がかかるかもしれません。ですので、少なくとも1週間に1回程度は洗濯するよう心がけましょう。
7-3. マットレスを定期的に干す
マットレスにたまった湿気を取り除くために、月に1回程度は干すことをおすすめします。
カビは紫外線に弱いため、日光に当てることで死滅するのですが、マットレスの素材によっては熱に弱いものもあります。そのため、天日干しではなく陰干しの方が適しています。
直射日光の当たらない風通しの良い窓際にマットレスを干してください。もし重くて移動が難しい場合は、ベッドの上に立てかけるだけでも効果があります。その際は窓を開けたり、扇風機を回したりして、乾燥を促進させましょう。
また、マットレスは水に弱いため、干すことはカビ防止だけでなく、マットレスの劣化を防ぐ役割も果たします。
適切なお手入れを行うことで、マットレスの寿命を延ばすことができます。
7-4. 壁とベッドの間に隙間を空ける
マットレスは底面だけでなく、側面からも湿気を逃がしています。
そのため、壁にピッタリとくっついてしまうと湿気を逃がしにくくなり、マットレスの中にこもってしまいます。
また、ベッドが壁と密着していると、壁やベッドにもカビが発生しやすくなります。
そこで、ベッドと壁を離すことでマットレスとベッドに隙間ができ、湿気のこもりを防ぐことができます。
数センチ程度の隙間で十分ですので、壁とベッドを離して設置するように心がけましょう。
7-5. 通気性の良いベッドフレームを使用する
7-1. マットレスを床に直接置かないで、ベッドやすのこの上にマットレスを置くことをお伝えしました。
ただし、ベッドには隙間がほとんどないタイプもありますので、カビ予防の観点から見ると通気性の良いすのこベッドを使用することがおすすめです。
特に、脚付きで下に隙間のあるベッドが効果的です。
これによりマットレスに湿気がこもりにくくなり、マットレスだけでなく床やベッドのカビも防ぐことができます。
7-6. 除湿シートを活用する
暑い季節や寝汗が多い時は、薄手のシーツだけでは汗を完全に吸収しきれず、マットレスにまで浸透してしまうことがあります。
この問題を解決するために、敷きパットと除湿シートを組み合わせて活用することをおすすめします。
マットレスと敷きパットの間に除湿シートを挟むことで、敷きパットを通過した寝汗を除湿シートが吸収してくれます。
これによりマットレスへの寝汗の浸透を防ぎ、湿気がこもりにくくなります。
最近の除湿シートは、乾燥させることで再利用できるものが多く、経済的です。
敷きパットは週に一度程度洗濯し、その際に除湿シートも乾かすようにしてください。
おすすめの除湿シートとして、ドライペットの「ふとん快適シート」があります。
これは布団や敷きパットの下に敷くだけで、寝汗や湿気を迅速に除去してくれます。
さらに、天日干しすることで除湿と消臭効果が再生され、繰り返し使用できるため、エコで経済的です。
7-7. 寝室全体のカビ対策を行う
マットレスのカビ対策だけでなく、寝室全体のカビ対策も重要です。
寝室内の湿度が高いと、マットレスだけでなく部屋全体にカビが発生する可能性があります。
まずは寝室の湿度を管理するために、定期的な換気やエアコンの除湿機能を活用しましょう。
カビは湿度が60%以上の環境で活動を始めるため、湿度を60%以下に保つことが大切です。
窓に結露が発生している場合は、定期的に拭き取ったり、結露防止のシートやスプレーを使って窓際の水分を管理しましょう。
さらに、寝室の掃除も重要です。
埃や汚れはカビの栄養源となるため、定期的に掃除を行いましょう。
8.まとめ
今回はマットレス・寝具のカビが発生した際の対処方法を詳しく解説しました。
寝具のカビが繁殖すると、就寝中にカビの胞子を吸い込むことで健康リスクが増大しますので、マットレスのカビ発見時は速やかに対処することが肝要です。
カビはアルコールに弱い性質を持つため、消毒用エタノールを使用してカビを除去できます。
もし黒カビが発生し、色素が残ってしまった場合は、酸素系漂白剤を利用して除去しましょう。
ただし、マットレスのカビ除去だけでは終わりではありません。将来的なカビ発生を防ぐことが重要です。
以下はマットレスをカビから守るための対策です
・マットレスを直接床に置かない。
・定期的にシーツを洗濯する。
・マットレスを定期的に陰干しする。
・ベッドと壁の間に隙間を作る。
・通気性の良いベッドフレームを使用する。
・除湿シートを活用する。
・寝室全体のカビ対策を行う。
これらの対策を実践することで、カビの発生率を大幅に低減できます。
今回紹介した対処方法や対策を実践し、カビのない清潔なマットレスで快適な睡眠をお楽しみください。
カビバスターズ岐阜の佐藤でした。
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