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「ダウンのカビ取りと予防対策をカビの専門家が詳しく解説!」

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「ダウンのカビ取りと予防対策をカビの専門家が詳しく解説!」

「ダウンのカビ取りと予防対策をカビの専門家が詳しく解説!」

2024/03/26

こんにちは!カビバスターズ岐阜の佐藤です。

いつもカビバスターズ岐阜のブログをご覧いただきありがとうございます。

 

「ダウンのカビ取りと予防対策をカビの専門家が詳しく解説!」

 

「冬にダウンを取り出したらカビ臭かった」「久しぶりに着ようとしたらダウンにカビが!」―そんな経験ありませんか?

 

ダウンジャケットやコートは寒い季節にしか着用しないため、長期間クローゼットにしまわれることがあります。そのため、カビが発生していることに気付かず、取り出した時には大変なことになっていることも。

 

カビ取りを誤ると、大切なダウンが台無しになる恐れがあります。そこで、ダウンのカビ取り方法をカビの種類別に解説します。

 

この記事では、

・自宅でのダウンのカビ取り方法

・自宅で対処できない場合の対策方法

・ダウンにカビが生える原因

・カビの予防方法

・クローゼットのカビ対策グッズのおすすめ

 

などを詳しく紹介します。大切なダウンを守り、カビから守るために必要な情報が満載です。

 

目次

1.ダウンのカビ取りを前にする前の準備と注意事項

  1-1. 洗濯表示マークを確認する

  1-2. カビの種類を判断する

  1-3. カビ取りの前の準備と注意事項

2.【白カビ】自宅でできるダウンのカビ取り方法

3.【黒カビ】自宅でできるダウンのカビ取り方法

4.プロに任せる時はクリーニング店に持ち込む

  4-1. 近所のクリーニング店に持っていく

5.ダウンにカビが生える原因は「保管状態」と「ダウンの汚れ」

  5-1. クローゼットが高温多湿で汚れている

  5-2. ダウンに汚れが付着したままになっている

6.カビを二度と発生させない!カビ対策の4つのポイント

  6-1. 着用後にすぐにしまわない

  6-2. クローゼットに除湿剤を置く

  6-3. 定期的に空気の入れ替えをする

  6-4. クローゼットの掃除をこまめにする

7.クローゼットのカビ対策におすすめの5つのグッズ

8.まとめ

 

1.ダウンのカビ取りを前にする前の準備と注意事項

 

一般的に、ダウンとは水鳥の胸から羽根の下に生える綿毛、通称「ダウンボール」と呼ばれる素材です。

 

このダウンボールは、空気をたくさん含んでおり、そのおかげで熱を逃がしにくくし、暖かさを保つことができます。

 

断熱効果が高いため、ダウンジャケットは極寒の冬に欠かせないアイテムとされていますが、カビが発生すると困ります。

 

ダウンにカビが生えた場合、自宅でのカビ取りは難しいため、プロのクリーニング業者に依頼するのがベストです。

 

なぜなら、ダウンのカビ取りは非常に難しく、残ったカビが再び発生する可能性があるからです。

 

ただし、自宅での対処を考える場合は、まず洗濯表示マークの確認やカビの種類の判断から始めましょう。

 

1-1. 洗濯表示マークを確認する

 

衣類には洗濯表示マークが記載されています。

 

自宅でのカビ取りにおいて特に重要なのは、「洗濯」と「漂白」のマークです。

 

「家庭での洗濯禁止」や「漂白剤の使用禁止」が表示されている場合、漂白剤を使ったカビ取りは避ける必要があります。

 

また、カビは熱に弱いため、アイロンを使用して除菌する方法もありますが、ダウンは、アイロンでの除菌は適さないこともあります。表示されている「アイロン仕上げ禁止」を無視して行うことは避けましょう。

 

洗濯表示マークを無視してしまうと、ダウンが縮んだり、色落ちや変色が生じたりして、着ることができなくなる恐れがあります。

 

大切なダウンを傷つけないためにも、洗濯表示マークは必ず守るようにしましょう。

 

1-2. カビの種類を判断する

 

カビには様々なタイプがありますが、衣類に特に見られるのは「白カビ」と「黒カビ」です。

 

白カビ: 白い綿のようなものが付着し、白い菌糸を伸ばしながら増殖します。浅い根を持つため、比較的除去しやすいですが、飛散しやすく成長も速いため、注意が必要です。

 

黒カビ: 黒い点状の付着物が多く見られ、湿度の高い場所でよく見られます。繊維の深いところまで根を張るため、白カビよりも除去が難しいとされています。プロでも取り除きにくいため、厄介なタイプです。

 

1-3. カビ取りの前の準備と注意事項

 

ダウンのカビ取り作業を行う際には、以下のような身に付けるものが必要です。

 

身に付けるもの

・マスク

・ゴム手袋

 

これらを身に付けることで、カビの飛散による吸入や手荒れを防ぐことができます。

ただし、注意事項として以下の点に留意してください。

 

注意事項

・カビの飛散に注意すること

・洗濯表示マークを守ること

 

白カビは特に飛散しやすいため、作業中に周囲に胞子が広がらないように注意が必要です。作業後は、衣類を大きなビニール袋に入れて移動させるなど、カビの拡散を防止する工夫が必要です。

 

また、カビ取りの方法は素材によって異なりますので、洗濯表示マークに従って適切な方法を選択しましょう。

 

これにより、ダウンを傷つけることなく効果的にカビ取りができます。

 

2.【白カビ】自宅でできるダウンのカビ取り方法

 

白カビは根が浅いため、自宅でのカビ取りが比較的行いやすいものです。

 

作業中に部屋中にカビの胞子がばら撒かれるのを防ぐために、屋外での作業がおすすめされます。

 

屋外での作業が難しい場合は、窓を開けて十分に換気した状態で作業を行うことが重要です。

 

作業する際には以下のものを用意します。

 

用意するもの

・洋服ブラシ

・消毒用エタノール

・歯ブラシ

 

手順は以下の通りです。

 

ブラシで表面のカビを払う: 洋服ブラシを使って、表面に付着しているカビを払い落とします。擦るのではなく、優しく払うようにします。

 

消毒用エタノールでカビを除菌する: 消毒用エタノールを歯ブラシに吹きかけ、カビの除去を行います。カビはアルコールに弱いため、効果的に除菌できます。

 

完全に乾くまで陰干しする: 消毒用エタノールが完全に乾くまで、陰干しして待ちます。アルコールが完全に乾かないうちにクローゼットに戻すと、湿度が上がりカビの発生を促す恐れがあります。

 

おすすめの消毒用エタノールとしては、健栄製薬の「消毒用エタノール」やドーバー酒造株式会社の「ドーバー パストリーゼ77」があります。これらは高濃度のアルコールを含有し、効果的に除菌が行えます。

 

3.【黒カビ】自宅でできるダウンのカビ取り方法

 

黒カビは繊維の奥深くに根を張るため、ただカビを殺すだけではカビの跡が残ってしまいます。

 

そのため、カビの色素を除去するために漂白剤を使用しますが、注意が必要です。

 

まず、「家庭での洗濯禁止」や「漂白剤の使用禁止」などの洗濯表示マークを確認し、漂白剤を使用できるかどうかを確認します。

 

また、黒カビはプロでも除去が難しい厄介なものなので、漂白剤を使用しても完全に除去できない可能性があることを考慮してください。

 

作業に必要なものは以下の通りです。

 

用意するもの

・酸素系漂白剤

・おしゃれ着用の洗剤

・ダウンが入る大きな桶(浴槽でも可)

 

手順は以下の通りです。

 

桶にぬるま湯、洗剤、酸素系漂白剤を入れる: 桶にぬるま湯を入れ、おしゃれ着用の洗剤と酸素系漂白剤を溶かします。

 

ダウンを漬けて1時間程放置: ダウンを桶に入れ、中綿まで水が浸透するように押し込み、1時間程度浸け置きます。

 

ダウンをすすぐ: 洗剤や漂白剤が残らないように、ダウンをしっかりとすすぎます。

 

洗濯機で脱水: 手で押して脱水した後、洗濯機で脱水します。脱水時間は短めにし、ダウンを傷つけないようにします。

 

陰干しして完全に乾かす: 完全に水気がなくなるまで、陰干しして待ちます。

 

おすすめの酸素系漂白剤としては、グラフィコの「オキシクリーン」やシャボン玉石けんの「酸素系漂白剤」があります。

 

また、おしゃれ着用の洗剤としては、エマールやアクロンの製品がおすすめです。

 

4.プロに任せる時はクリーニング店に持ち込む

 

提供したカビ取り方法を試しても、カビの状態がひどい場合は自力では除去できないこともあります。

 

そのような場合は、プロの力を借りることが最善です。

 

4-1. 近所のクリーニング店に持っていく

 

自宅近くのクリーニング店に持ち込めば、数日できれいにしてもらえます。

 

ただし、白カビは比較的受け付けている店が多いですが、黒カビはプロでも取り除くのが難しいため、一部の店舗では断られることがあります。

 

黒カビは菌を死滅させても色素が残るため、染み抜きが必要です。

 

漂白剤や特殊な薬品を使い、繊維を傷つけないように丁寧に染み抜きを行います。

 

この作業には高度な技術が求められるため、完全にカビを取り除けないこともあります。

 

お店によって技術力に差があるため、事前に口コミや評判を調べてから依頼すると安心です。

 

5.ダウンにカビが生える原因は「保管状態」と「ダウンの汚れ」

 

ダウンのカビを完全に除去できても、カビの発生しやすい環境で保管すると再発する可能性があります。

 

カビが発生しやすい条件は以下の4つが揃っている時です。

 

・温度20℃~30℃

・湿度70%以上

・カビの栄養分がある

・酸素がある

 

では、ダウンを保管している時に、この4つの条件が揃ってしまう原因について解説していきます。

 

5-1. クローゼットが高温多湿で汚れている

 

日本は真冬以外でも湿度が高い傾向にあります。

 

気象庁のデータによると、2021年に東京の相対湿度が平均70%を超えていた月は5月から10月の6ヶ月でした。

 

クローゼットは通常、洋服を取り出す時以外は閉め切っていることが多いため、一度湿度や温度が上がるとその環境が維持されたままになります。

 

そしてクローゼットはしばらく掃除していないと、埃やダニの死骸などが溜まっていきます。

 

カビはこれらを栄養源にするため、高温多湿で掃除されていないクローゼットはカビが発生しやすい場所になります。

 

もしクローゼットにカビが発生したら、そこに収納している洋服にも移ってしまう可能性があります。

 

5-2. ダウンに汚れが付着したままになっている

 

アウターは毎回の洗濯やクリーニングが難しく、着用後はそのままクローゼットに収納する方も少なくありません。

 

しかし、着用後のダウンは、汗や皮脂、食べカスなどの様々な汚れが付着しています。

 

これらの汚れが乾燥せずに放置されると、クローゼット内の湿度を上昇させ、さらにカビの繁殖を促すことになります。

 

その結果、カビが広がってしまう恐れがありますので、ダウンをクローゼットにしまう際には注意が必要です。

 

6.カビを二度と発生させない!カビ対策の4つのポイント

 

5.ダウンにカビが生える原因は「保管状態」と「ダウンの汚れ」でお伝えした通り、ダウンにカビが生えてしまう原因は、「温度」「湿度」「栄養分」「酸素」の4つの条件が揃った時に発生します。

 

これらの条件が欠けると、カビは繁殖することができません。

 

しかし酸素を無くすことは不可能であり、クローゼット内の温度を完全に調整することも難しいでしょう。

 

そのため、カビ対策で重要なのは、湿度を下げてカビの栄養を取り除くことができるかどうかです。

 

ダウンをカビから守るためには、湿度管理やクローゼット内の清潔さを保つことが重要です。

 

6-1. 着用後にすぐにしまわない

 

着用後のダウンは雨や雪で濡れたり、食べカスやほこりが付着して汚れることがあります。

 

そのままクローゼットにしまうと、湿気がダウンにこもり、付着した汚れがカビの栄養源となります。

 

ダウンが濡れている場合は、必ず乾燥させてください。見た目に濡れていなくても、人間の汗が吸収されている可能性もあるので、外でしっかりと干すことが重要です。

 

干す際には、ダウンに汚れが付着していないかを確認し、必要であれば取り除いてください。

 

6-2. クローゼットに除湿剤を置く

 

ご自宅にお住まいの方々の中には、クローゼットや押入れに湿気がこもりやすい環境にお悩みの方もいらっしゃるでしょう。

 

特に、日当たりの悪い集合住宅や部屋の中にあるクローゼットは、湿気が溜まりやすく、カビ対策が必要です。

 

そのような状況では、除湿剤を置くことが効果的です。

 

湿気は通常、部屋の四隅や下の方に溜まりやすいため、除湿剤をそこに配置すると効果的です。

 

除湿剤は湿気を吸収して水に変えますが、一度限界まで吸収したら、新しい除湿剤に交換する必要があります。

 

古い除湿剤をそのままにしておくと、水が溜まっているため湿気を放出してしまう可能性があるため、定期的に交換することが大切です。

 

6-3. 定期的に空気の入れ替えをする

 

カビは空気の流れが滞留する場所に発生しやすい性質があります。

 

そのため、定期的にクローゼットを開けて空気を入れ替えることで、空気が循環されてカビの発生を防ぐことができます。

 

また、換気することはクローゼット内の湿気を放出するのにも役立ちます。

 

湿度が高い日よりも、晴れた日に換気する方が効果的です。

 

湿度が高い日に換気する場合は、エアコンを使って除湿しながらクローゼットを開けておくと良いでしょう。

 

また、扉を開けても十分な空気の循環が得られない場合は、扇風機やサーキュレーターを使ってクローゼットに風を送り込んでください。

 

これにより、クローゼットの奥まで空気が循環しやすくなります。

 

さらに、クローゼットに服を詰め込みすぎると空気の循環が悪くなるため、洋服の量を調整したり、収納場所を増やして余裕を持って収納するように心がけましょう。

 

6-4. クローゼットの掃除をこまめにする

 

カビは埃や虫の死骸などを栄養源として利用し、急速に繁殖していきます。

 

クローゼットの掃除が疎かになると、常にこれらの栄養源が溜まるため、カビの発生を招きます。

 

このような状況を防ぐためには、定期的に掃除機をかけて埃を吸い取り、拭き掃除を行うことが重要です。

 

水拭きをする際には、クローゼットをすぐに閉めずに完全に乾かすようにしてください。

 

さらに、乾燥を促進するために扇風機やサーキュレーターを活用すると効果的です。

 

7.クローゼットのカビ対策におすすめの5つのグッズ

 

ダウンジャケットなどをカビから守るためには、クローゼットのカビ対策が不可欠です。

 

現在、さまざまなクローゼット用のカビ対策グッズが販売されていますので、おすすめの5つを紹介します。

 

1.クローゼット用のカビ対策グッズ:コジット パワーバイオ 押入れのカビきれい

微生物の働きを活用して、カビや臭いを抑制するパワーバイオシリーズの押入れ用。貼るだけでバイオ成分がカビを抑制し、カビ臭さを抑えます。押入れやクローゼットに貼ることができます。

 

2.クローゼット用のカビ対策グッズ:エステー 備長炭ドライペット クローゼット用

備長炭の表面には無数の小さな穴があり、悪臭成分を吸着することで脱臭効果を発揮します。シートタイプで、狭いクローゼットでも使用できます。

 

3.クローゼット用のカビ対策グッズ:白元アース ドライ&ドライUP NECO 1000mL

大容量の1000mLで交換頻度が少なく、使い終わった後は水を捨てて折りたたんで簡単に捨てられます。プラスチック使用量を抑えたエコ仕様で、ゴミ捨ても楽です。

 

4.コンパクト除湿機:Yoitas コンパクト除湿機

コンパクトで水捨て不要、電源不要の除湿機。クローゼットに置くことができ、乾燥させる電気代も省エネです。

 

5.水性タイプの防カビ剤:純閃堂 防カビ侍 水性タイプ

様々なカビの発生を防ぐ水性タイプの防カビ剤。クローゼットに吹きかけることでカビの発生を防ぎます。使用時にはクローゼットの中身を全て取り出してから使用し、乾燥させてから戻しましょう。

 

8.まとめ

 

今回は、ダウンジャケットやダウンコートに発生したカビに対する取り扱い方法や予防策についてご紹介しました。

 

もしも白カビが見つかった場合は、以下の方法でカビを取り除きましょう。

 

ブラシで表面のカビを払う

・消毒用エタノールでカビを除菌する

・完全に乾くまで陰干しする

 

一方、黒カビが見つかった場合は、次の方法で対処します。

 

桶にぬるま湯、洗剤、酸素系漂白剤を入れる

・ダウンを漬けて1時間程放置

・ダウンをすすぐ

・洗濯機で脱水

・陰干しして完全に乾かす

 

ただし、黒カビは繊維の奥深くまで侵入していることがあり、個人では対処が難しい場合があります。

 

そのような場合は、プロの力を借りましょう。また、カビ取りが終わった後も気を抜けません。

 

今後のカビ発生を防ぐために以下の対策を心掛けましょう。

 

・着用後はすぐにしまわないこと

・クローゼットに除湿剤を設置すること

・定期的に空気を入れ替えること

・クローゼットの掃除をこまめに行うこと

 

この記事が、お気に入りのダウンジャケットやダウンコートを再び着られるようにサポートし、カビから解放するお手伝いになれば幸いです。

 

カビバスターズ岐阜の佐藤でした。

監修https://kabikensa.com/

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