布団のカビ取りのプロに学ぶ!効果的なカビ対策方法を解説
2024/03/19
こんにちは!カビバスターズ岐阜の佐藤です。
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布団のカビ取りのプロに学ぶ!効果的なカビ対策方法を解説
布団は洗濯が難しく、カビが発生すると困ります。布団業界のエキスパートからのアドバイスをもとに、布団のカビ取り方法と対策を詳しく解説します。正しい手順を知ることで、布団を効果的に清潔に保ちましょう。
【布団のカビ取り方法を知ろう】
布団にカビが生えた場合の対処法は悩ましいものです。自力での対処や専門業者の利用、新しい布団の購入など、選択肢はいくつかあります。しかし、正しい方法でカビを取り除かなければ、布団の状態が悪化する可能性も。布団の種類によっても対処法は異なるため、確実な情報を手に入れましょう。
目次
1.カビの原因とは
2.カビの健康への影響
3.自宅でできる布団のカビ取り方法
3-1. 布団のカビ取り方法の詳細
3-2. シーツ・布団カバーのカビ取り方法の手順
4.布団の種類別にまるごと綺麗にする方法
4-1. 綿布団
4-2. 羊毛布団
4-3. 羽布団
4-4. 化繊布団
5.自力でのカビ取りが難しい場合の対処法
5-1. クリーニング店でのカビ取り
5-2. 布団専門店でのカビ取り
5-3. 専門のカビ取りクリーニング店での対処
6.布団のカビを予防するための3つの対策
6-1. 布団を干す効果
6-2. 布団カバーやシーツの定期的な洗濯
6-3. 万年床の使用を見直すべきポイント
7.布団の適切な保管法のポイント
7-1. 定期的な空気の入れ替えの重要性
7-2. 除湿剤設置の効果
7-3. すのこの設置方法と効果
7-4. 適切な物の収納量の管理方法
8.まとめ
1.カビの原因とは
布団がカビにとって魅力的な繁殖場所となる理由は、睡眠中にかく約1~2杯分の寝汗や、皮脂汚れ、フケ、そして布団にたまったホコリやダニなどが挙げられます。
これらがカビの栄養源となり、湿度が上がるとともにカビの繁殖が促進されます。特に、白カビや青カビといった湿度が低くても繁殖しやすい種類のカビが布団に生えやすく、押入れにしまっていた場合は他の寝具にも広がる可能性があります。
こうした環境下でカビが繁殖し、気がついた時には広範囲に及んでしまうこともあります。
2.カビの健康への影響
「少しのカビだから大丈夫」と考えて布団を使い続けることは避けるべきです。
初めはわずかなカビかもしれませんが、寝汗や皮脂が蓄積されることでカビは急速に繁殖します。放置すれば、カビは広がり、最終的にはベッドや床にも広がる可能性があります。
それに加えて、カビの胞子を吸い続けることは健康被害を引き起こす可能性があります。
布団や家具は買い替えることができますが、病気になると取り返しのつかないこともあります。カビはただの汚れではなく、生活や健康を脅かすものです。
布団にカビが生えていることを発見したら、速やかに対処することが重要です。
3.自宅でできる布団のカビ取り方法
早速布団やシーツなど寝具にカビが発生した場合のカビ取り方法をご紹介します。
3-1. 布団のカビ取り方法の詳細
布団は毎晩使用されるため、カビの発生は健康へのリスクが高まります。そのため、プロに依頼して徹底的にカビを除去するのが最善です。しかし、自宅でカビ取りを行いたい場合は、重曹水とエタノールを使用してカビを除去する方法があります。
必要なもの
・重曹(小さじ1杯)
・水(100cc)
・スプレーボトル
・スプレーに入ったエタノール(70〜80%濃度のもの)
・キッチンペーパー
カビ取りの手順
1.出来るだけ晴れた日にカビ取りを行います。
2.アルコールが乾く前に布団を取り込むと湿気がこもり、再びカビが生える恐れがあるため、完全に乾くまで布団を干します。
3-2. シーツ・布団カバーのカビ取り方法の手順
用意するもの
・酸素系漂白剤
・お湯(40〜60度)
・シーツや布団カバーが入る大きなバケツ
・歯ブラシ
・グラフィコのオキシクリーン
カビ取りの手順
1.真っ白なシーツを洗う場合は、酸素系漂白剤ではなく塩素系漂白剤を使うとより効果的です。 (色や柄のあるもので塩素系漂白剤を使用すると色落ちします)
2.塩素系漂白剤は強力なため、生地を傷める可能性があるので、使用する際は注意してください。
4.布団の種類別にまるごと綺麗にする方法
カビが生えた布団を丸洗いしたいと思う方もいるでしょうが、布団の種類によっては自宅やコインランドリーでの洗濯が難しいことがあります。
一般的に、綿布団や羊毛布団、化繊布団、羽布団の4種類に分けられますが、それぞれの布団に適した洗濯方法が異なります。
自宅での洗濯が難しい場合は、クリーニング店に頼むことが考えられますが、布団の種類によってはクリーニングが難しいものもあります。
布団の種類がわからない場合は、布団の品質表示に記載されている詰めものを確認しましょう。
4-1. 綿布団
綿布団は日本人に古くから愛されてきました。
綿の特性として吸湿性と保湿性があり、冬でも暖かさを提供します。しかし、綿は水分を吸収すると重くなり、放出できないとカビが生えやすくなります。残念ながら、綿布団は自宅での洗濯やクリーニングが難しい素材です。
クリーニングすると綿の油分が抜けてしまい、脱脂綿の状態になってしまいます。そのため、生地と中綿を分けてクリーニングすることが推奨されます。
綿布団には綿100%と混綿の2種類があります。
現在では混綿がよく使われており、価格の面でも魅力的です。ただし、クリーニングに出す際は生地のみを持参し、中綿は滅菌することが重要です。
綿布団の最大のメリットは打ち直しが可能であり、綿を打ち直すことで新品同様のふかふか感を取り戻すことができます。綿100%も混綿も打ち直し可能なので、布団屋さんに相談してみることをおすすめします。
4-2. 羊毛布団
羊毛布団は羊の毛を中綿に使用した布団で、一般的にはウールとも呼ばれます。羊毛布団も羊毛100%と羊毛混布団の2種類に分かれます。
羊毛混布団は羊毛と化繊綿が混合された布団を指します。
羊毛布団は綿布団と同様に自宅での洗濯やクリーニングが難しく、羊毛の繊維がウロコ状になっているため、水洗いすると繊維同士が絡み合って縮んでしまう可能性があります。
そのため、羊毛布団をクリーニングに出す場合は、生地のみをクリーニングに出し、中綿は滅菌するのが適切です。
また、羊毛布団も打ち直しを行うことで新品のような状態に復元することができます。布団屋さんに相談してみてください。
4-3. 羽布団
羽布団は鳥の羽を素材として使用した布団のことを指します。一般的にはガチョウ(グース)やアヒル(ダック)の羽が使われます。羽布団には主に羽毛布団と羽根布団の2種類があります。
羽毛布団にはダウンと呼ばれる羽毛が50%以上使用されています。ダウンは寒い時に広がり、暖かい時に縮む性質を持ち、軽量でありながら高い保温性を提供します。
一方、羽根布団にはフェザーと呼ばれる羽軸が付いた羽が50%以上使用されています。羽根布団は通気性に優れていますが、保温性は劣ります。
羽毛布団や羽根布団の洗濯やクリーニングは製品によって異なりますが、多くの製品が洗濯可能です。ただし、キルティング加工がされていないものや生地に痛みがある場合は洗濯やクリーニングができないことがあります。
羽布団は布団屋さんで打ち直すことができます。羽毛を補充して新品のように蘇らせることができますが、生地に痛みがある場合は羽根が飛び出す可能性があるため、布団カバーを外さずに持っていくことがおすすめです。
4-4. 化繊布団
化繊布団は、中綿に化学繊維を50%以上使用した布団のことを指します。主にポリエステルが使用されています。
この種の布団は洗濯やクリーニングが可能なものが多いですが、一部の製品ではその対応が異なる場合もありますので、製品タグを確認することが重要です。
羽布団と同様に、キルティング加工が施されていない場合、中綿が偏ってしまうことがあるため、自宅での洗濯は控える方が良いでしょう。
化繊布団は吸湿性が低いため、湿気がこもりにくい特性を持っています。しかし、人間は寝ている間に多くの汗をかきますので、布団中に湿気が溜まりやすくなります。
その結果、湿気が床やシーツに移り、カビの発生を促します。
布団を清潔に保つためには、定期的な洗濯やクリーニングが重要です。また、クリーニングだけでは取り除けない菌も存在するため、定期的に天日干しや滅菌を行うことをおすすめします。
5.自力でのカビ取りが難しい場合の対処法
「自宅でのカビ取りが思うようにうまくいかなかった」「カビの嫌な臭いがなかなか取れないけど、布団を丸洗いする方法が分からない」
そのような場合、プロに依頼することが最善の選択肢です。
以下に、その方法をご紹介します。
5-1. クリーニング店でのカビ取り
羽布団や化繊布団の多くはクリーニング可能ですので、地元のクリーニング店に持ち込んでも対応してもらえるはずです。
ただし、クリーニング店によっては中綿がひどく寄ってしまったり、仕上がりにばらつきが生じる可能性があります。そのため、できるだけ布団専門のクリーニング店を選ぶのが良いでしょう。
また、綿布団や羊毛布団はクリーニングには向いていません。それでもクリーニングに出す場合は、中綿と生地を分けて、生地だけをクリーニングに出すことになります。
しかし、この方法は手間がかかりますので、後述する布団専門のお店やカビ取りに特化したクリーニング店に頼む方が良いでしょう。
5-2. 布団専門店でのカビ取り
綿布団や羊毛布団の場合、クリーニング店に頼むよりも布団屋さんでの打ち直しが効率的です。
布団屋さんでは、生地を新品同様に取り換えることができますし、中綿や羊毛などの素材が不足している部分を補充してくれます。
さらに、滅菌などの作業も行ってくれるので、最終的には新品のような状態で仕上がるでしょう。
一部の布団屋さんでは、羽毛布団や羽根布団の打ち直しも行っている場合があります。
5-3. 専門のカビ取りクリーニング店での対処
布団のカビでお悩みの方にとって、最も効果的な解決策はカビ取り専門のクリーニング店での滅菌です。
通常のクリーニング店と比較して、カビ取り専門のクリーニング店での滅菌は費用が高めです。ですが、高級な寝具など、手放したくないものには最適です。
6.布団のカビを予防するための3つの対策
布団のカビ取りが完了したからといって、それで終わりではありません。
カビ対策において最も重要なのは、カビを生じさせないことです。
以下の3つの方法を実行することで、カビの発生を抑制し、カビ取りの手間を軽減できます。
6-1. 布団を干す効果
布団を干すことは当たり前のことかもしれませんが、実は非常に重要なことです。
カビは熱や紫外線に弱いため、布団を天日干しすることでダニなどの害虫を駆除し、カビの繁殖を抑えることができます。
週に1回程度は布団を天日干しするようにしましょう。片面だけでなく、両面に太陽を当てることが効果的です。
ただし、長時間の干し過ぎは布団を傷める可能性があるので、夏は片面1時間ずつ(両面で2時間)、冬は片面2時間ずつ(両面で4時間)を目安にしましょう。
天気の悪い日や花粉の飛ぶ季節など、天日干しできない時には布団乾燥機を活用しましょう。布団乾燥機は天気を気にせずに湿気を乾かし、熱でダニを駆除することができます。
6-2. 布団カバーやシーツの定期的な洗濯
布団カバーやシーツには、私たちの汗や皮脂、フケなどが大量に付着しています。
これらはカビの栄養源になるため、週に1回は洗濯するようにしてください。
もし忙しくて洗濯が難しい場合は、除菌スプレーを使うことも有効です。
ただし、スプレーした後にすぐに布団を畳むと湿気がこもる可能性があるため、スプレー後は布団をしっかりと乾かすことをお忘れなく。
6-3. 万年床の使用を見直すべきポイント
毎朝布団を畳むのが手間だと感じて、「今夜も使うからそのままにしておこう」という方もいるかもしれません。
確かに手間が省けて便利かもしれませんが、カビ対策の観点から見ると大きな問題がありますので、今すぐにその習慣を改めましょう。
睡眠中にかいた汗は布団に溜まり、湿度が高まる状態になります。
そのまま布団を床に直接敷いておくと、湿気がこもってしまいカビが繁殖する可能性があります。
面倒に感じるかもしれませんが、布団を床に敷いて眠る方は毎日布団を畳むことが重要です。
ただし、すぐに畳んでしまうと布団や押入れに湿気がこもってしまう可能性があるので、起床後1時間ほどは布団をめくった状態で放置し、湿気を逃がしてから畳んで押入れやクローゼットにしまいましょう。
もし毎日の畳む作業が難しいと感じるなら、寝床の環境を変えることも検討してみてください。
例えば、ベッドにするか、またはすのこを敷くという方法です。
ベッドにする場合、マットレスの下には空気層があり通気性が確保されていますので、布団を敷きっぱなしにしていても湿気がこもりにくくなります。
また、部屋が狭くてベッドを置けない場合は、折りたたみベッドを検討すると畳む手間を大幅に省くことができます。
すのこを敷く方法もあります。布団の下にすのこを敷くことで、布団と床の間に空気の通り道ができ、湿気がこもりにくくなります。
ただし、すのこを敷いても常に床に布団を敷いた状態が続けばカビが生える恐れがあるため、時間がある時には布団を上げて空気を通すようにしてください。
7.布団の適切な保管法のポイント
布団を保管する押入れやクローゼットは湿気がこもりやすい場所ですので、カビの発生を防ぐためには湿気対策を行うことが肝要です。
以下の4つの方法を実践することで、カビの発生を抑制できます。
7-1. 定期的な空気の入れ替えの重要性
押入れは閉めっぱなしにしておくと湿気がこもりやすくなります。
晴れた日には押入れを開けておくことで、湿気対策ができます。
雨の日など湿度の高い日は、エアコンの除湿機能を活用してみてください。
また、襖の片側一方だけを開けるよりも、両側を開けて襖を中央に寄せることで空気の流れが促進され、換気の効果が高まります。
それでも空気の循環が悪いと感じた場合は、押入れに向けて扇風機を回して空気の流れを改善してみてください。
7-2. 除湿剤設置の効果
除湿剤はホームセンターやドラッグストアで手軽に入手できますので、これを利用するのが最も簡便です。
湿気は通常、空気が滞留しやすい場所にたまります。部屋の真ん中よりも四隅や、上の方よりも下の方に湿気が溜まりやすい傾向があります。そのため、除湿剤を置く場所を慎重に選んでください。
除湿剤は湿気を吸収して水分を溜めます。容器が一杯になると除湿効果が低下し、吸収した湿気を放出する可能性があります。
効果のなくなった除湿剤は放置せずに、速やかに処分するようにしてください。
7-3. すのこの設置方法と効果
布団の下にすのこを敷くと、空気の循環が良くなり、湿気がこもりにくくなるためカビ対策に効果的です。
また、布団の下だけでなく、壁にもすのこを立てかけると、布団と壁の間に空気の隙間ができ、湿気がこもりにくくなります。特に、吸湿性の高い桐やヒノキのすのこがおすすめです。
ただし、吸湿性が高い素材は湿気を吸収しやすい反面、その湿気を放出できないとカビが生える可能性があります。そのため、定期的にすのこを乾燥させるなど、お手入れを忘れないようにしてください。
7-4. 適切な物の収納量の管理方法
押入れの中が詰め込みすぎていると、空気が滞りやすく湿気がこもりやすくなります。
収納場所に余裕がなくて整理整頓が難しい方もいるかもしれませんが、できるだけ物を詰め込みすぎないようにしましょう。
物と物の間に5センチ以上の隙間を作るように心がけてください。
8.まとめ
布団のカビは健康に悪影響を及ぼす可能性があるため、発見したら速やかに対処する必要があります。
もし現在お使いの布団が低価格なものであれば、新しいものに買い替えることも検討される価値があるでしょう。
しかし、高価な布団や愛着のある布団の場合、簡単に手放すことは難しいかもしれません。
大切な布団のカビ取りでお困りの際には、布団専門店やカビ取り専門や得意としているクリーニング店に依頼してみるのも良いかと思います。
しかし、布団に繫殖したカビは、あっという間に押し入れやクローゼットに拡散してしまいます。
せっかく大切な布団をカビ取りしても、収納場所がカビに汚染されてしまっていては意味がなくなってしまいます。
カビバスターズ岐阜では、現地調査も承っております。
布団のカビや収納場所のカビでお困りの際には、お気軽にお問い合わせください。
カビバスターズ岐阜の佐藤でした。
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