「飲食店におけるカビ問題の重要性とその対処法」
2024/03/15
こんにちは!カビバスターズ岐阜の佐藤です。
いつもカビバスターズ岐阜のブログをご覧いただきありがとうございます。
「飲食店におけるカビ問題の重要性とその対処法」
「日々の清掃にもかかわらず、飲食店の厨房にカビが発生してしまった!」これは、多くの経営者が直面する深刻な問題です。
特に飲食店では、お客様が口にする食材の安全性が最優先事項となります。万が一、カビが発見された場合、その店舗の衛生管理に対する不信感が広まり、口コミやSNSでの悪評が拡散される可能性があります。さらには食中毒事件に発展する恐れもあります。
こうした深刻な事態を避けるためには、適切なカビ対策が欠かせません。今回は、日常的なカビ対策と発生時の対処法について解説します。
記事のポイント
・飲食店でカビを放置すべきでない理由
・カビが発生した場合の対処法
・カビが飲食店に発生する原因
・飲食店における効果的なカビ対策
これらのポイントを押さえることで、飲食店経営者はより良い衛生管理を実現し、顧客の信頼を確保することができます。
目次
1.カビが飲食店に発生!絶対に放置してはいけない理由
1-1. 不衛生な店というイメージがついて客足が減る
1-2. 食品にカビが生えやすくなり、食中毒の恐れがある
1-3. カビはチャタテムシ大量発生の原因にもなる
1-4. 異物混入や保健所への通報のリスク
1-5. 従業員の健康にも影響する
2.大事なのは初期対応!カビが発生した際の対処方法
2-1. カビを発見したら即座にカビ取り業者に相談
2-2. 漏水などの故障箇所があれば修理依頼
3.応急処置として自力でカビ取りする方法
3-1. 水で洗い流せる場所のカビ取り
3-2. 水で洗い流せない場所のカビ取り
4.飲食店にカビが発生してしまう原因とは
4-1. 低層階の店舗は湿度が高くなりやすい
4-2. 窓の開け閉めがなく通気性が悪い
4-3. 飲食店にはカビの栄養源がたくさんある
5.飲食店のカビ対策で重要なのは「湿度管理」と「掃除」
5-1. 除湿機などを使用して湿度を下げる
5-2. 換気を促して通気性を向上させる
5-3. カビの栄養源を断つために定期的に掃除する
6.まとめ
1.カビが飲食店に発生!絶対に放置してはいけない理由
カビが発生した直後は、その範囲が小さいため、「後で取り除けば問題ないだろう」と軽く考える人もいます。
しかし、ジメジメした環境ではカビが急速に繁殖し、小さなカビが1週間後には広がることも珍しくありません。
さらに、カビを発見しても見えない場所に存在することがあり、対処が遅れるとカビの範囲が拡大することも考えられます。
そこで、もし飲食店の厨房や客席にカビが発生している状態で営業を続けた場合、以下のような問題が起こる可能性があります。
顧客からの不信感:カビの発生は衛生管理の不備を示すものとみなされ、顧客からの信頼を損なう可能性があります。
保健所からの指導・閉鎖命令:カビが飲食店内に繁殖していることが保健所などの衛生管理機関に報告されれば、指導や営業停止命令を受ける可能性があります。
顧客健康へのリスク:カビは健康被害を引き起こす可能性があり、顧客が食中毒やアレルギー反応を起こすリスクが高まります。
企業イメージの損傷:カビが発生している飲食店は、企業イメージに大きな打撃を与える可能性があります。口コミやSNSなどで悪い評判が広まることで、長期的な影響が出ることも考えられます。
以上のような理由から、飲食店がカビの発生を放置せずに迅速に対処することが重要です。
1-1. 不衛生な店というイメージがついて客足が減る
多くの人々は、カビが発生している飲食店を知ると、「そんな不衛生な店には二度と行きたくない」と感じるでしょう。
さらに、清潔な店に戻ったとしても、信頼を回復するには時間がかかります。客席から見えない場所のカビであっても、従業員が外部に情報を漏らす可能性があります。
実際に、最近では飲食店の元従業員がSNSで不衛生な店舗を暴露し、それがテレビニュースで取り上げられ、店舗が閉店に追い込まれた例もあります。このような情報がSNSで拡散されると、店舗の信用が急速に失墜する可能性があります。
提供する料理には影響がなくても、カビが生えているという事実だけで、多くの顧客がその店舗を避けることを覚えておくべきです。
1-2. 食品にカビが生えやすくなり、食中毒の恐れがある
カビは胞子を放出して拡散し、増殖していきます。壁にカビが発生している場合、その胞子が近くの食品に付着し、そこから広がる可能性があります。
カビの生えた料理を提供された顧客は、おそらく二度とその店舗を利用しないでしょう。特に飲食店において最も恐れられるのが食中毒です。食中毒が発生すれば、顧客の健康や命が脅かされる恐れがあります。
また、食中毒が発生したお店と知られると、元の来客数に戻すのは非常に難しいでしょう。営業停止後に再開しても、客足が戻らず、最終的には閉店に追い込まれる可能性もあります。
1-3. カビはチャタテムシ大量発生の原因にもなる
チャタテムシという極めて小さな虫は、湿気の多い環境を好む傾向があります。そして、チャタテムシはカビを餌として好む性質を持っています。このため、カビの発生する場所にはチャタテムシも大量に繁殖することがあります。
チャタテムシはカビだけでなく、常温で保存されている小麦粉やかつおぶし、その他の食品なども食べることがあります。
したがって、チャタテムシが大量発生した場合、その影響を受けた食品をすべて処分する必要があります。これは仕入れた商品を無駄にすることにつながります。
1-4. 異物混入や保健所への通報のリスク
先ほどお伝えしたチャタテムシに関して、小麦粉などで大量発生しても、早めに気付いて処分すれば被害は最小限に抑えられます。
しかし、料理に使用された際に気付かずにチャタテムシが含まれてしまうと、異物混入が発生する可能性があります。このような異物混入は保健所に通報される可能性があります。
営業停止には至らなくても、保健所に通報されたことが広まると、店舗の評判が損なわれる可能性があります。
1-5. 従業員の健康にも影響する
カビが料理に混入した場合だけでなく、天井や壁などの場所にカビが発生していると、空気中に多くのカビの胞子が舞います。
カビの胞子が漂う空間に長時間いると、過敏性肺炎やアレルギー性鼻炎などの健康問題を引き起こす可能性があります。
店内に長時間滞在する従業員はもちろんのこと、免疫力が低下している人々は特に影響を受けやすいです。そのため、お子様や高齢者などのお客様も健康を損なうリスクがあります。
2.大事なのは初期対応!カビが発生した際の対処方法
湿度が高い時期は、慎重に対処していてもカビが発生することがあります。
もし店内でカビが発見された場合、適切な初期対応が重要です。
カビを放置したり、誤った方法で取り除くと悪化する可能性があるため、正しい対処が肝要です。
2-1. カビを発見したら即座にカビ取り業者に相談
梅雨や雨の多い季節は、カビの繁殖スピードが著しく加速します。
初期の段階では小さなカビだったものが、放置すると瞬く間に広がってしまうこともあります。
カビが悪化する前に適切な対処を行うことは、費用を抑える上でも重要です。ですから、カビを見つけたら迅速にカビ取り業者に相談することが大切です。
信頼できるカビ取り業者を選ぶ際には、以下のポイントに注目しましょう。
・豊富な実績と経験があること
・カビに関する専門知識が豊富であること
・現地調査を行ってくれること
・使用するカビ取り剤に品質にこだわりがあること
・料金が明確で分かりやすいこと
・お客様に対して親身な提案をすること
・防カビ対策にも力を入れていること
これらの項目に該当するカビ取り業者は信頼できると考えられますが、初めての場合はどの業者が信頼できるか判断するのは難しいかもしれません。
インターネットで業者を探し、ホームページを見てみると、施工実績や対応エリアなどが記載されています。その後、いくつかの業者に相談し、現地調査をしてもらい、実際に会話をして信頼できる業者かどうかを確認することが大切です。
不安なら複数の業者に見積もりを依頼してみるのも良いでしょう。
カビバスターズ岐阜では、多くの飲食店での現地調査、除カビ、除菌作業の実績があります。
飲食店でのカビ問題でお困りの経営者の皆様、ぜひ一度カビバスターズ岐阜までお問い合わせください。
2-2. 漏水などの故障箇所があれば修理依頼
築年数が古い建物では、設備や配管の劣化による漏水や大雨による雨漏りなどが発生することがあります。
漏水が原因でカビが発生する場合、カビを取り除いたとしても、修理を行わない限り再びカビが発生しやすい状態が続く可能性があります。
さらに、カビの発生だけでなく、木材の腐食なども建物の寿命を縮める恐れがあります。
早めに修理業者に依頼して修理を行い、建物の健全性を保つようにしましょう。
カビバスターズ岐阜では、水道設備に関する漏水修理や設備器具の交換等も対応しております。
飲食店での、水道設備の漏水等でお困りの経営者の皆様、ぜひ一度カビバスターズ岐阜までお問い合わせください。
3.応急処置として自力でカビ取りする方法
梅雨や湿度の高い季節は、カビ取り業者への依頼が増え、対応までに時間がかかることがあります。
しかし、その間に何もせずに放置しておくと、カビが更に広がり被害が拡大する可能性があります。
カビ取り業者の到着までに、少しでもカビの繁殖を抑えたい場合は、応急処置として個人でカビ取りを行うことを考えてみましょう。
3-1. 水で洗い流せる場所のカビ取り
床や壁など、水で洗い流せる場所であれば、市販のカビ取り剤を使用することができます。
使用する際の注意事項は以下の通りです。
必要なもの
・塩素系カビ取り剤
・マスク
・ゴーグル
・ゴム手袋
・汚れてもよい長袖の服
万が一皮膚や目に接触した場合、肌荒れや失明の恐れがあるため、マスク、ゴーグル、ゴム手袋、長袖の服を着用することが重要です。
注意事項
塩素系カビ取り剤は酸性の物質と混ざると危険な塩素ガスを発生させるため、酸性の洗剤との混用は避けてください。また、カビ取り作業中は必ず換気を行いましょう。
カビ取りの手順は以下の通りです。
・塩素系カビ取り剤をカビやその周囲に吹きかけます。
・薬剤が浸透するまでしばらく放置します。放置時間は使用するカビ取り剤により異なるので、製品のパッケージを参照してください。
・カビ取り剤を十分に洗い流します。成分が残らないように、しっかりと水で洗い流しましょう。
この手順を守りながら、カビ取り作業を行いましょう。
3-2. 水で洗い流せない場所のカビ取り
木製の食品庫など、水で洗い流せない場所では、市販のカビ取り剤の使用は避けた方が良いです。
代わりに、木材を傷めない消毒用エタノールを使ってカビを除去しましょう。
ただし、消毒用エタノールには漂白作用がないため、カビの色素を完全に落とすことはできません。
作業には、マスクとゴム手袋を着用し、換気をしっかり行いましょう。
消毒用エタノールを使ったカビ取りの手順は以下の通りです。
・消毒用エタノールをカビとその周辺に吹きかけます。
・カビにエタノールが浸透するように、約30分間放置します。
・消毒用エタノールを吹きかけた部分を乾いた布で拭き取ります。
4.飲食店にカビが発生してしまう原因とは
飲食店は衛生管理が特に重要な場所でありながら、カビの発生が比較的多い傾向にあります。
カビが発生する条件は、以下の4つの要素が揃った時に起こります。
・湿度が70%以上であること
・気温が20~30℃の範囲内であること
・カビの栄養源が存在すること(例えば埃や食べ残しなど)
・酸素が供給されていること
これらの条件のうち1つでも欠けていれば、カビは生育しにくくなります。しかし、飲食店の場合、これらの条件がすべて揃いやすくなっています。
4-1. 低層階の店舗は湿度が高くなりやすい
通りに面した1階の店舗(路面店)は、視認性が高いために集客力が高い傾向にあります。
そのため、賃料が高くても借りることが多いです。地下や2階以上の店舗も、比較的集客が見込めるため、多くの飲食店経営者が利用しています。
しかし、低層階にはカビが発生しやすいという問題もあります。当社に寄せられるカビの相談のうち、約80%が地下室や1~3階の低層階の住居や店舗からのものです。
低層階は地面の湿気の影響を受けやすく、湿度が高くなりやすいです。また、地下や1~3階でも日光が当たりにくい場所もあります。
日光はカビの発生を抑制する効果がありますが、日光が十分に当たらない場所ではその効果を期待できません。
4-2. 窓の開け閉めがなく通気性が悪い
多くの店舗では窓が開けられないか、営業中に閉めっぱなしにされることがあります。その結果、店内の通気性が悪くなり、空気が滞留します。
空気が滞留すると、埃などが溜まりやすくなります。さらに、そこにカビの胞子が付着すると、カビが繁殖しやすくなります。
4-3. 飲食店にはカビの栄養源がたくさんある
飲食店では調理中に汚れや食べ残しが飛び散ることがあり、これらはカビの栄養源となります。さらに、多くの場合、お湯を沸かしたり炒め物をすることで湿度や温度が上昇します。
その結果、汚れや食べカスが残ったままで湿度や温度が上昇すると、カビが繁殖しやすい環境が整ってしまいます。
5.飲食店のカビ対策で重要なのは「湿度管理」と「掃除」
飲食店はカビの発生しやすい環境であり、一度除去しても再発する可能性があります。そのため、カビ対策には湿度管理と定期的な清掃が欠かせません。
5-1. 除湿機などを使用して湿度を下げる
店舗内の湿度が高い場合は、除湿機やエアコンの除湿機能を活用して湿度を下げることが重要です。
自分で湿度を確認するために、湿度計を設置することもおすすめします。
数字として湿度を目にすることで、注意が高まります。湿度が60%を超えるとカビが繁殖しやすくなり、さらに高い湿度では繁殖スピードが増します。
そのため、湿度は40〜60%の範囲を目指すことが理想です。
5-2. 換気を促して通気性を向上させる
店舗内で窓を開けることができる場合は、定期的に窓やドアを開けて換気することで通気性を向上させ、カビの発生を防ぐことができます。
一方、窓を開けることができない店舗もあります。
建築基準法では、床面積の20分の1以上の開口が必要とされています。十分な開口が確保できない場合は、機械換気設備の設置が義務付けられています。
換気設備の定期的な検査を行い、故障や老朽化などの不具合があれば即座に修理することが重要です。
また、通気性を高めるためには、換気だけでなく、テーブルや棚などの配置にも注意が必要です。
棚を壁に密着させると、空気が滞留してカビが発生しやすくなりますので、壁との間に適度な隙間を保つようにしましょう。
5-3. カビの栄養源を断つために定期的に掃除する
店舗内のカビを防ぐためには、定期的な掃除が欠かせません。
目に見える場所は汚れが目立つため、すぐに掃除できますが、目に見えない場所も掃除を怠らないように意識しましょう。
エアコン: エアコンはコンロ近くに設置されることがあり、油汚れが付着しやすくなっています。また、内部が結露しやすいため、カビが繁殖しやすい環境です。フィルターや吹き出し口の定期的な掃除を行い、エアコンクリーニング業者に依頼することも重要です。
グリストラップ: 厨房から出る排水に含まれる油やゴミを溜める装置であるグリストラップも、放置するとカビの発生原因になります。バスケットの清掃は毎日、浮遊油脂の清掃は週1回、沈殿物の清掃は月1回を目安に行い、老朽化した部品は交換や修理を行いましょう。
冷蔵庫: 冷蔵庫は低温でもカビが生育可能なため、定期的な消毒用エタノールでの拭き取りが必要です。冷凍庫でもカビが死滅せず、すでに付着した食品を入れても生き続けることに留意しましょう。
これらの対策を実施することで、店舗内のカビの発生を抑制できます。
6.まとめ
今回は飲食店におけるカビの発生時の対処方法と、カビを防止するための対策についてご紹介しました。
飲食店でカビが発生すれば、保健所に通報されたり、営業停止の可能性があります。
また、料理に問題がなくても、店内にカビが生えているだけでお客様が離れてしまう原因にもなります。清潔でカビのない店舗を維持することは、店の存続にとって非常に重要です。
しかし、カビが発生してしまった場合は、すぐにカビ取り業者に相談することが重要です。
信頼できるカビ取り業者を選ぶためには、以下のポイントを確認しましょう。
・豊富な実績と経験があるか
・カビに関する知識が豊富か
・現地調査を行ってくれるか
・使用するカビ取り剤にこだわりがあるか
・料金が明確でわかりやすいか
・お客様に寄り添った提案をしてくれるか
・防カビにも力を入れているか
これらの項目が多く当てはまれば、信頼できるカビ取り業者と言えます。
カビバスターズ岐阜でも飲食店での除カビ・除菌作業の実績があります。
カビのない店舗を目指し、ぜひ一度カビバスターズ岐阜までご相談ください。
この記事が、多くの飲食店をカビの脅威から守る手助けになることを願っています。
カビバスターズ岐阜の佐藤でした。
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