しつこい黒カビを除去する効果的なアイテムと方法
2024/03/07
こんにちは!カビバスターズ岐阜の佐藤です。
いつもカビバスターズ岐阜のブログをご覧いただきありがとうございます。
しつこい黒カビを除去する効果的なアイテムと方法
「黒カビが取れなくて困っている」という悩みを解決します。
黒カビは頑固な存在で、菌が死滅しても色が残ることがあります。ですが、適切な対処法で除去できることもあります。
この記事では、市販のカビ取り剤の効果的な使い方や黒カビの予防策についてご紹介します。
また、黒カビの正体や発生原因についても解説しますので、しっかりと理解してください。
以下の内容がわかります
・黒カビを死滅させるためのおすすめ商品
・黒カビの除去方法(素材別)
・黒カビの原因と発生条件
・黒カビを寄せ付けない予防策
是非、この情報を参考にして、衣類の黒カビに立ち向かいましょう。
目次
1.黒カビの菌を撃退するおすすめ商品
1-1. 塩素系カビ取り剤
1-2. 酸素系漂白剤
1-3. 乳酸系カビ取り剤
1-4. エチルアルコール
1-5. 次亜塩素酸水
2.素材別の黒カビ除去方法
2-1. タイルに付着した黒カビの除去方法
2-2. 木材から黒カビを取り除く方法
2-3. 布製品に生えた黒カビの対処法
3.黒カビの発生原因と条件
3-1. 黒カビの発生条件:酸素の存在
3-2. 黒カビの発生条件:温度が0℃から40℃の範囲
3-3. 黒カビの発生条件:湿度が64%〜94%
4.黒カビを防ぐための3つの予防策
4-1. 定期的な掃除
4-2. 水分をこまめに拭き取る
4-3. 換気を良くする
5.まとめ
1.黒カビの菌を撃退するおすすめ商品
黒カビに効果的な薬剤の特徴と選び方について解説します。黒カビの除去には、以下のような有効成分を含む薬剤が効果的です。
・塩素系カビ取り剤:次亜塩素酸ナトリウム
・酸素系漂白剤:過炭酸ナトリウム
・乳酸系カビ取り剤:乳酸、発酵乳酸
・エチルアルコール:エタノール、発酵アルコール
・次亜塩素酸水:次亜塩素酸水、次亜塩素酸カルシウム、ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム
これらの成分は、黒カビの菌糸を破壊して死滅させる効果があります。しかし、色素を取り除く効果については薬剤によって異なります。
黒カビの色素を取り除く効果は、侵入の深さや汚れの種類によって異なります。黒ずみに対しては酸性の薬剤を使用すると効果的です。
薬剤の選び方は、カビ取りたい場所や素材、黒い色の原因によって決めることが重要です。
適切な薬剤を選ぶことで、黒カビの除去効果を最大限に引き出しましょう。
1-1. 塩素系カビ取り剤
【塩素系カビ取り剤の特性とおすすめ商品】
塩素系カビ取り剤は、アルカリ性であり、必要に応じて水洗いが必要です。その臭いは刺激的で、黒カビの色素を除去する効果が非常に高い特徴を持っています。代表的な表示成分名は「次亜塩素酸ナトリウム」です。
この種の薬剤は浴室やキッチンなど水回りの黒カビに効果的です。作業時は十分な換気を心掛け、使用後は必ず洗い流すようにしましょう。また、黒カビの浸透時間を長くするために、キッチンペーパーやラップを利用するのが効果的です。
一方で、塩素系カビ取り剤は酸性タイプと混合したり、使用前後に水洗いを怠ると有害な塩素ガスが発生する可能性があるので、注意が必要です。
黒カビを除去するためのおすすめの塩素系カビ取り剤として、以下の商品があります。
【カビハイター(花王)】 泡の密着度が高く、壁面にスプレーしても液ダレしにくい特徴があります。浴室やキッチンの黒カビに向いています。
【かびとりいっぱつ(鈴木油脂工業)】 ジェルタイプのため、ゴムパッキンやタイル目地、シリコンコーキング内部の黒カビにも効果的です。塩素臭も穏やかで、狭い空間での使用に適しています。
黒カビを効果的に除去し、清潔な環境を維持するために、適切な塩素系カビ取り剤を選んで使用しましょう。
1-2. 酸素系漂白剤
酸素系漂白剤は、「過炭酸ナトリウム」という成分が含まれた薬剤です。塩素系カビ取り剤のような刺激臭はなく、赤ちゃんやペットのいるご家庭、ダイニングキッチンなどでも使えます。色柄物の布製品にも使えるため、黒カビの色素を除去する効果がおだやかです。また、プラスチック製のまな板や水筒、冷茶ボトルのゴムパッキンにも効果的です。
【黒カビ除去のおすすめ酸素系漂白剤】
■オキシクリーン(グラフィコ) 過炭酸ナトリウムに加えて、炭酸ナトリウムが入っており、より強力に黒カビのタンパク質に働きかけます。洗濯洗剤と併用して、除菌や消臭にも効果的です。
■シャボン玉石けん 酸素系漂白剤 過炭酸ナトリウム100%なので、汎用性が高く、カビ取りだけでなく家中の除菌・消臭・漂白に使えます。日常的な掃除から本格的な大掃除まで、幅広く活躍します。
1-3. 乳酸系カビ取り剤
乳酸系カビ取り剤は、有効成分の乳酸がカビ内部に侵入し、pHを低下させることでカビの酵素に障害を与え、カビを死滅させます。漂白剤を使っていないため、刺激臭がなく、家具などにも安心して使用できます。黒カビの色素は落とせませんが、アルカリ性化によって黒ずんでしまった木材製品には効果的です。
【黒カビ除去のおすすめ乳酸系カビ取り剤】
■乳酸カビトリーナー(アズマ) まな板やおひつなど、水洗いのできる木製製品に最適です。黒ずみも復活させる効果があります。水拭きが必要な場合もあるので、使用後は注意しましょう。
1-4. エチルアルコール
エチルアルコール(エタノール)は、中性で水洗いの必要がない除菌アイテムです。飲むことはできませんが、口に入っても安全な成分なので、キッチン周りや赤ちゃんやペットのいる室内でも使用できます。特に、水気に弱い家電製品にできたカビの拭き取りに適しています。
【黒カビ除去のおすすめエチルアルコール】
■パストリーゼ77(ドーバー) アルコールの含有率が高いため、多くの細菌やウィルスを除菌します。スプレー式なので、日常の掃除の後や思い立った時に手軽に使用できます。
■ジェームズマーティン フレッシュサニタイザー ノロウィルスなどの除菌にも有効で、シンプルでセンスの良いデザインなので置き場所を選びません。こまめな使用が可能なスプレー式で、効果的な除菌が期待できます。
1-5. 次亜塩素酸水
次亜塩素酸水は、微弱酸性で水洗いの必要がない除菌剤です。人の手肌に近い性質なので、赤ちゃんやペットのいる家庭でも安心して使用できます。プールの消毒薬としても用いられるため、特有の臭いがあります。
【黒カビ除去のおすすめ次亜塩素酸水】
■エスエーシーラボ ジアニスト 微酸性の次亜塩素酸水で、原液のまま使用可能です。水道水で希釈することで除菌や消臭にも利用できます。水溶液で販売されているため、3ヶ月以内に使用するようにしてください。
■除菌研究所 次亜塩素酸水生成パウダー 水道水に溶かして使う次亜塩素酸水の生成パウダーです。粉末状の次亜塩素酸は長期保存可能ですが、作った水溶液は1ヶ月以内に使用することをお勧めします。
2.素材別の黒カビ除去方法
黒カビは日常的に空気中に存在する雑菌であり、特定の条件が整えばどんな場所や素材にでも発生する可能性があります。
さまざまな場所や素材に生えた黒カビを取り除くには、適切な薬剤とその使い方を選択することが重要です。
以下では、タイル、布製品、木製製品それぞれについて、効果的な薬剤とその使い方をご紹介します。
2-1. タイルに付着した黒カビの除去方法
浴室やキッチンなど、水まわりに多く使用されるタイルは、洗い流すことが可能な素材です。そのため、漂白効果のあるカビ取り剤を使って、黒カビを徹底的に除去することができます。タイルの目地に使用されるセメントも漂白剤と同じアルカリ性なので、素材を損傷する心配はありません。
ただし、強力なカビ取り剤には人体への影響があるため、マスクやゴム手袋、ゴーグルの着用、服の色落ちにも十分な注意が必要です。
【黒カビ除去のおすすめ塩素系カビ取り剤】や【黒カビ除去のおすすめ酸素系漂白剤】を使って、以下のステップで黒カビの除去を行います。
STEP1:換気する 浴室やキッチンなどの狭い空間で作業を行うため、換気を十分に行います。窓を開けて外部の新鮮な空気を取り入れるか、換気扇を使用して空気を循環させます。
STEP2:掃除する 黒カビ取りの前に、まず空間全体を掃除します。黒カビの菌は、ゴミやほこりに付着して成長しますので、掃除を行うことで菌の繁殖を防ぎます。
STEP3:薬剤を使う 漂白効果のある薬剤を使ってカビを除去します。薬剤を塗布してからしっかりと時間をおき、浸透させます。ブラシでこすり落とす前に、ラップやキッチンペーパーで塗布面を覆うことで、効果を高めることができます。
STEP4:洗い流す 薬剤を使った後は、必ず十分に水で洗い流します。合成界面活性剤を含んでいるため、残留すると再びカビの栄養源になる可能性があります。しっかりと洗い流して、黒カビの再発を防ぎましょう。
2-2. 木材から黒カビを取り除く方法
窓枠や木製家具などに発生した黒カビには、「酸性」の薬剤を利用することが適しています。アルカリ性の薬剤は木材に対して黒ずみを引き起こす可能性があるためです。
酸性の薬剤としておすすめされるのは、【黒カビ除去のおすすめ乳酸系カビ取り剤】と【黒カビ除去のおすすめ次亜塩素酸水】です。ただし、木製家具などの表面の塗装によっては、薬剤の使用で塗装が溶けてしまうことがあるため、使用前には目立たない部分でテストを行うか、塗装の種類を確認することが重要です。
黒カビの色素を除去することはできませんが、アルカリ性化による黒ずみに対しては非常に効果的です。木材の黒カビ除去手順は以下の通りです。
STEP1:黒カビ部分に薬剤を塗り込む 刷毛などを使って薬剤を黒カビ部分に塗り込みます。酸性の薬剤は木材に優しく、人体への影響も少ないため、浸透時間を長く置いても安心です。
STEP2:固く絞った清潔な布で水拭きする 洗い流せる薬剤は洗い流し、洗い流せない場合は固く絞った清潔な布で水拭きします。薬剤残りが少しあっても問題ありませんが、木材を湿ったままにしないように拭き取ることが大切です。
黒カビが内部に侵入しており、自力での除去が難しい場合は、カビ取り業者に依頼することを検討しましょう。業者選びでは信頼性や実績、口コミを確認し、必要に応じて複数の業者から見積もりを取ることが重要です。
2-3. 布製品に生えた黒カビの対処法
衣類やタオル、カーテンなど、洗濯可能な布製品についた黒カビは、酵素系漂白剤を使用することで部分的な塗り込みや全体の漬け込みによって除去できます。
以下は、黒カビの除去手順です。
STEP1:黒カビ部分に酸素系漂白剤を塗り込む
STEP2:全体を酸素系漂白剤の溶液に漬け込む
STEP3:洗濯機で洗う
STEP4:天日でしっかり乾かす
STEP1では、酸素系漂白剤の水溶液を黒カビの部分に直接塗り込みます。酸素系漂白剤は色柄物でも安心して使用でき、黒カビの色素に対してのみ作用するため、布地を傷めません。
STEP2では、部分的な塗り込み後には、全体を酸素系漂白剤の溶液に漬け込みます。この工程で周囲に潜んでいる黒カビの菌も死滅させます。
STEP3では、ふだん通りの洗濯機を使用して洗濯します。洗濯槽の種類によっては、酸素系漂白剤の使用が推奨されていない場合があるため、取扱説明書を確認してください。
STEP4では、洗濯後はできるだけ天日で乾かします。湿気を含んだまま放置すると再発の可能性が高まるため、十分に乾燥させてください。
なお、繊維の奥まで染み込んだ黒カビは除去が難しいため、プロのクリーニング店に依頼することも検討してください。
3.黒カビの発生原因と条件
黒カビの発生は、酸素、温度、湿度などの条件が揃った環境で行われます。これは人間とほぼ同じ条件下で成長し、完全に避けることはできません。
黒カビの正体は、空中を浮遊するクラドスポリウムという雑菌です。この雑菌は常に空気中に存在し、有機物に付着して繁殖します。有機物とは、人や動物の体から出る毛、フケ、アカ、爪などの他に、食品や油脂、花粉、ダニの死骸などが含まれます。
日常生活の中で、これらの有機物と完全に無縁に過ごすことは不可能です。したがって、黒カビの発生を防ぐためには、適切な清掃や湿度管理が重要です。
3-1. 黒カビの発生条件:酸素の存在
黒カビは酸素のある環境でなければ生育できませんが、これは人間の場合と同様です。つまり、人間が呼吸できる場所ならば、黒カビも生息可能です。
さらに、黒カビが必要とする酸素の量は、人間が必要とする量よりもはるかに少ないです。そのため、密封されたタッパーの中の食品にさえも黒カビが発生することがあります。真空でなければ、黒カビはどこにでも発生する可能性があるのです。
3-2. 黒カビの発生条件:温度が0℃から40℃の範囲
黒カビが最も成長しやすい最適生育温度は25〜28℃です。
しかし、実際には0〜40℃の範囲でもカビは生存し、ゆっくりとではありますが成長します。冷蔵庫で保存された食品にカビが生えるのは、低温でも時間をかけて成長するからです。
さらに、多くの家庭では夏場にエアコンを25〜28℃に設定していることが一般的です。冬場でも、暖房で部屋が暖かくなったり、湯船に入ると浴室の温度が25℃を超えることもあります。
したがって、家の中のどこかしらには、一年を通してカビにとって最適な生育温度の環境が存在すると言えます。
3-3. 黒カビの発生条件:湿度が64%〜94%
カビは高湿度の環境を好みます。 梅雨の時期には特に、高湿度の環境が整いやすく、カビの繁殖が急増します。
カビが繁殖できる湿度は64%〜94%ですが、東京の平均湿度を見ると、毎年5月から11月までの7ヶ月間、湿度はほぼ常に64%に達しています。
つまり、一年のほとんどの期間がカビの繁殖に適した湿度になっていることがわかります。冬場でも、室内で加湿器を使用したり、窓に結露が生じるなどして、湿度が上昇することがあります。
したがって、湿度の面でも、一年中どこでもカビが繁殖しやすい環境が存在すると言えます。
4.黒カビを防ぐための3つの予防策
黒カビの胞子はどこにでも存在していますが、その発生や成長を抑制することは可能です。
以下は、具体的な方法です。
・こまめな掃除をする。
・表面の水分をしっかりと拭き取る。
・定期的に換気を行う。
4-1. 定期的な掃除
黒カビの胞子は日常的に空中を漂い、ほこりや汚れに付着して栄養を得ます。
カビの発生を防ぐためには、まずは家屋内のほこりや汚れを徹底的に取り除くことが重要です。その上で、エタノールや次亜塩素酸水を含ませた布で定期的に拭き掃除を行うことをおすすめします。
これにより、胞子が壁や床に付着しても、薬剤の効果によってカビの繁殖を抑制することが可能です。
4-2. 水分をこまめに拭き取る
黒カビの生育を防ぐためには、湿気や水分をしっかりと取り除くことが不可欠です。
入浴後の浴室や、キッチン、洗面所のシンクなど、使用後は汚れをしっかりと洗い流してから水分を丁寧に拭き取りましょう。汚れを洗い流すだけでも黒カビの発生を抑えることができますが、水分を拭き取ることでさらに効果を高めることができます。
特に冬場は温度差による結露が起こりやすく、カビの繁殖に適した湿気の多い環境が生まれます。結露が生じた場合は、放置せずにすぐに拭き取る習慣を身につけることが重要です。寝室などでも、朝起きたらまずは結露を拭き取るように心がけましょう。
また、結露防止シートを利用することも効果的な方法です。これらの対策を実践することで、黒カビの発生を防ぐことができます。
4-3. 換気を良くする
黒カビが繁殖するのに好ましい湿度は高いですが、逆に湿度が60%以下になるとほとんど繁殖しなくなります。
洗面所などのエアコンのない場所では、換気扇を回すことで空気を入れ替えることが重要です。また、クローゼットなど換気扇のない空間では扇風機を使用して空気の循環を促進し、湿気を減らすことが有効です。さらに、除湿剤を活用して湿度を60%以下に保つことも効果的です。
ただし、除湿剤によって吸収された水は放置せず、こまめに取り替えることが重要です。水が溜まったままだと逆に湿気を放出してしまい、効果が薄れてしまいます。
5.まとめ
今回の記事では、黒カビを除去するための効果的な方法と推奨される製品をご紹介しました。
黒カビの除去に役立つ薬剤とそれぞれの特徴は次のとおりです。
・塩素系カビ取り剤:アルカリ性、水洗いが必要、脱色力が高い
・酸素系漂白剤:弱アルカリ性、水洗いが必要、脱色力がある
・乳酸系カビ取り剤:弱酸性、水洗いが必要、脱色力がない
・エチルアルコール:中性、水洗い不要、脱色力がある
・次亜塩素酸水:酸性〜微酸性、水洗い不要、脱色力がある
さらに、素材別に使用できる薬剤は次のとおりです。
タイル:塩素系カビ取り剤、酸素系漂白剤
布製品:酸素系漂白剤
木材:乳酸系カビ取り剤、次亜塩素酸水
また、黒カビを寄せ付けないための効果的な予防策は次の3つです。
・掃除する
・水分を拭き取る
・換気する
カビバスターズ岐阜は、多くの方々が正しく黒カビを除去し、清潔で快適な生活を送れることを願っています。
カビバスターズ岐阜の佐藤でした。
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