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砂壁にカビが発生した際の対処方法と再発を防ぐテクニック

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砂壁にカビが発生した際の対処方法と再発を防ぐテクニック

砂壁にカビが発生した際の対処方法と再発を防ぐテクニック

2024/03/02

こんにちは!カビバスターズ岐阜の佐藤です。

いつもカビバスターズ岐阜のブログをご覧いただきありがとうございます。

 

 砂壁にカビが発生した際の対処方法と再発を防ぐテクニック

 

砂壁は素材の特性上、カビが発生しやすいと言われています。しかし、カビが発生した場合でも適切な対処と予防策を講じれば問題を解決できます。以下では、砂壁のカビ発生時の対処方法と再発を防ぐテクニックについて解説します。

 

目次

1.砂壁にカビが生えた場合の対処方法

  1-1. カビの種類によって発生原因が異なる

  1-2. カビの発生場所には栄養源も揃っている

2.カビ取りとリフォームの選択肢

  2-1. カビ取りのみで問題解決できる場合

  2-2. リフォームが必要な場合

3.カビ取りの方法とプロの依頼の判断基準

  3-1. 自分でのカビ取りが適切か判断するポイント

  3-2. プロのカビ取り業者に依頼する場合の適切なケース

4.砂壁のカビを取り除く手順

  4-1. 準備するもの

  4-2. カビ取りの手順

5.砂壁の利点と注意点

  5-1. リフォーム業者が砂壁を推奨する理由

  5-2. 砂壁を使用すべきでない場合

  5-3. 砂壁の適切な利用方法による健康な住環境の確保

6.おすすめの壁材

  6-1. エコカラットの特長

  6-2. シラス壁の特長

  6-3. 漆喰壁の特長

7.まとめ

 

1.砂壁にカビが生えた場合の対処方法

 

砂壁にカビが発生した際には、まず原因を正確に把握することが重要です。

 

砂壁にカビが生える主な原因は以下の3つです。

・漏水

・結露

・自然発生

 

漏水がある場合は、壁が常に湿った状態になり、カビが繁殖しやすくなります。この場合、カビを取り除く前に漏水箇所を修理する必要があります。また、結露も砂壁にカビを生やす可能性があります。砂壁は厚みが約1mmと薄いため、湿気が溜まりやすく、高い湿度が持続するとカビの発生につながります。

 

一般的に、砂壁には調湿効果が期待されますが、厚さが薄いため、湿気がすぐに溜まります。そのため、常に湿度が高い環境では砂壁が湿気を放出することが難しく、カビが生えやすい状況になります。

 

1-1. カビの種類によって発生原因が異なる

 

カビは一般的に色で種類が分けられますが、細かい種類は素人でも区別が難しいものです。しかし、カビの色からその状況を推測することはできます。

 

黒・紫・赤のカビが発生している場合 これらのカビは特に水分を好む特性があります。そのため、以下の状況が考えられます。

 

・水道管の破損や漏水

・寒暖差による結露

・非常に高い湿度(85%以上)

 

このような場合、砂壁にこれらのカビが発生した場合は、次のような対処が必要です。

 

・水漏れの有無を確認

・結露の発生をチェック(特に朝晩の寒暖差に注意)

・温度と湿度を計測して適切なレベルか確認

 

青・茶色のカビが発生している場合 これらのカビはジメジメした環境を好むため、高湿度で日光が不足している場所に生えやすいです。 考えられる要因は以下の通りです。

 

・高温多湿の環境

・日照が不足している

・間取りや家具の配置が風通しを悪くしている

 

カビが発生した部位の色から、その原因や状況を推測し、適切な対策を行うことが重要です。

 

1-2. カビの発生場所には栄養源も揃っている

 

カビは湿った場所に生えやすいですが、生える際には栄養源が必要です。この栄養源とは、埃や塵、皮脂などの汚れです。埃や汚れが多い場所ほど、カビの繁殖が早く進みます。

 

砂壁は表面が凸凹しているため、埃が付きやすく、手入れも難しく、掃除が怠られがちです。その結果、埃や汚れが溜まり、これがカビの栄養源となってしまいます。そのため、砂壁のカビは特に注意が必要です。

 

2.カビ取りとリフォームの選択肢

 

自宅でカビが発生した場合、対処法としてはカビ取りとリフォームのどちらかが選択肢になります。ここでは、その選択基準について詳しく解説します。

 

2-1. カビ取りのみで問題解決できる場合

 

カビが発生するには、水分・湿度(60%以上)、温度(20~30℃)、栄養源(埃などの汚れ)、そして酸素が必要です。これらの条件が揃っている場所にカビが生えやすいとされています。逆に、これらの条件のうちどれか1つでも欠けていれば、カビの発生を抑えることができます。

 

カビが自然発生した場合、部屋を除湿したり、こまめに掃除を行うなど、カビが生えにくい環境を整えることで再発を防ぐことが可能です。そのため、リフォームを行わずにカビ取りのみを行い、その後日々の対策を継続するだけで、多くの場合で十分です。

 

2-2. リフォームが必要な場合

 

もしも漏水が発生している場合、修理を行わない限り、カビの再発を防ぐことはできません。マンションの場合は管理会社に、戸建ての場合は工務店に相談して、漏水の問題箇所を修理してもらう必要があります。

 

さらに、以下のケースではリフォームをおすすめします。

 

結露がひどい場合 結露は、室内と室外の気温差が激しいときなどに発生します。窓の結露を経験したことがある方も多いと思いますが、気温差が激しい場所では砂壁にも結露が生じます。砂壁は水分を吸収する性質があるため、カビの発生を促進してしまいます。

 

壁が膨らんでいる場合 壁が膨らむ原因としては、湿気が侵入し膨張した可能性が考えられます。このような状態では、自力で膨らみを戻すことができず、リフォームを行って修理する必要があります。また、湿気による膨張は、室内の湿度が高いことを示しています。そのため、室内の湿度を下げるために除湿機を使用するなどの対策も必要です。

 

土地の問題で湿度が上昇している可能性もあるため、カビ取り業者に相談することをおすすめします。

 

3.カビ取りの方法とプロの依頼の判断基準

 

リフォームが不要な場合は、カビ取りのみを行うことになります。 ただし、カビ取りにも、自分で行う場合とプロに依頼した方が良い場合があります。

 

3-1. 自分でのカビ取りが適切か判断するポイント

 

カビバスターズ岐阜には多くのお客様から、「自分で砂壁のカビを取ることは可能ですか?」という問い合わせが寄せられます。しかし、砂壁にはいくつかの特徴があります。

 

・表面が凹凸している。

・ポロポロと崩れやすい。

・液剤の垂れ跡が残りやすい。

 

これらの特性から、砂壁のカビ取りは業者でも難しい場合があります。そのため、弊社では一般の方が砂壁のカビ取りを自ら行うことはあまりお勧めしていません。

 

ただし、費用の問題などで自力でのカビ取りを希望される場合は、以下の条件に当てはまる場合に限り、ご自身での作業が可能です。

 

・カビが発生している範囲が狭い。

・カビの発生箇所が高い場所や狭い場所ではない。

・カビの色素が完全に取れなくても良い(見た目が完璧になる必要がない)

 

以上の条件を満たす場合に限り、自己責任での作業が可能となります。

 

3-2. プロのカビ取り業者に依頼する場合の適切なケース

 

広範囲にカビが発生している場合、未経験者がカビ取りを行うと、材質が損傷したり、カビを残したりする可能性が高まります。カビが残っていると再発リスクが高まるため、徹底的な除去が重要です。

 

さらに、広範囲のカビ取りは時間がかかるだけでなく、高所や狭い場所での作業が必要になる場合もあります。これにより、作業の負担が増大します。

 

そのため、再発リスクや作業の負担を考慮すると、プロに依頼するのが最善です。

高所での作業は脚立を使うことになりますが、足元の安定が難しく、転倒の危険性もあります。また、狭い場所では動きにくく、作業が難しくなります。

 

また、一度カビ取りをしたにもかかわらず再発する場合は、以下が考えられます。

 

・カビが発生しやすい環境が残っている。

・カビを完全に除去できていなかった。

・見えない場所にカビが残っていた。

 

さらに、茶色いカビが発生している場合は、見過ごされる可能性があるため、専門家に相談することが重要です。

 

カビの臭いがする場合も、見えない場所に発生している可能性があります。早めの対処が必要です。

 

最後に、カビの色素を完全に除去したい場合や、カビが再発した場合は、専門家に相談しましょう。自力での除去が難しい場合もありますし、根本的な原因を見極めることも重要です。

 

4.砂壁のカビを取り除く手順

 

砂壁のカビを取る際、一般的な市販のカビ取り剤は使用できません。

代わりに、次亜塩素酸水を使用したカビ取りが適しています。

しかし、注意が必要です。市販のカビキラーやハイターに含まれる「次亜塩素酸ナトリウム」と、今回使用する「次亜塩素酸水」は異なるものですので、混同しないようにしてください。

 

4-1. 準備するもの

 

必要なアイテム:

・400ppm以上の次亜塩素酸水

・スプレーボトル

・マスク

・ゴム手袋

 

※カビを取る作業時には、マスクやゴム手袋の着用をお忘れなく。

 

4-2. カビ取りの手順

 

手順:

・カビ取り作業を始める前に、窓を開けて換気し、マスクとゴム手袋を着用します。

・スプレーボトルに400ppmに希釈した次亜塩素酸水を入れます。

・カビが発生している箇所に、下から十分に次亜塩素酸水を吹きかけます。

・カビ取り作業後、しっかりと乾燥させます。

 

次亜塩素酸水には漂白効果がないため、カビの色素までは落とせません。

 

また、上から吹きかけると汚れが下に垂れてしまい、その跡が残る可能性があるため、下からの吹きかけ方を心がけましょう。

 

5.砂壁の利点と注意点

 

次に、砂壁の利点や特性についてご紹介いたします。砂壁を使用したリフォームをご検討中の方々は、ぜひ参考にしてください。

 

5-1. リフォーム業者が砂壁を推奨する理由

 

リフォーム業者が砂壁を勧める理由についてお話ししましょう。

 

砂壁には多くのメリットがあります。まず、防火性に優れている点が挙げられます。砂壁は砂からできており、その性質から不燃性があり、火災時の安全性を高めてくれます。特に日本では木造住宅が多いため、防火対策として砂壁が推奨されることがあります。

 

また、砂壁には消臭効果があります。自然素材でできている砂壁は、消石灰や岩塩などの成分が空気中の臭いを吸収し、室内の空気を清潔に保ちます。ペットや料理の臭いなど、様々な臭いを抑える効果があります。

 

さらに、砂壁は有害物質を吸収するという特性も持っています。家具や建材から発生するホルムアルデヒドやアセトアルデヒド、キシレンなどの有害物質を吸収し、室内の空気をより健康的な状態に整えます。

 

これらの特性から、リフォーム業者が砂壁をお勧めするのです。家の安全性や快適性を向上させるために、砂壁の導入を検討する価値があると言えます。

 

5-2. 砂壁を使用すべきでない場合

 

リフォーム業者が砂壁を推奨する理由をご説明しましたが、一方で特定の場所では砂壁の使用を避けることが重要です。以下のような場所には、砂壁を採用するのは適切ではないかもしれません。

 

湿度の高い場所

砂壁は湿度が高いと湿気を吸収しやすく、カビの発生リスクが高まります。特に地階から3階の低層階や窓のない部屋、風通しが悪い場所や日当たりが悪い部屋、浴室の近くなど、湿気が溜まりやすい場所では砂壁の採用は適切ではありません。

 

日光が当たらない場所

日光に当たりにくい場所は、紫外線が不足し菌の殺菌効果が期待できません。したがって、日光が入りにくい場所や日陰になっている部屋、日光を遮断するカーテンやシャッターが閉じられている場所では、砂壁の採用は適切ではありません。

 

結露が酷い場所

砂壁は水分を吸収しやすいため、結露が酷い場所ではカビの発生リスクが高まります。特に内外の寒暖差が激しい部屋や結露が頻繁に発生する場所には、砂壁の使用は避けた方が良いでしょう。

 

普段出入りをしない場所

人の出入りがない部屋は湿度管理が行われていない可能性が高く、空気が滞留しやすい傾向があります。このような部屋では埃や湿気が溜まりやすく、砂壁の表面が凹凸しているため埃が付着しやすく、カビの発生リスクが高まります。

 

これらの条件が重なる場所では、砂壁の採用を慎重に検討し、適切な素材や仕上げを選択することが重要です。

 

5-3. 砂壁の適切な利用方法による健康な住環境の確保

 

近年、シックハウス症候群という健康上の問題が注目されています。

 

シックハウス症候群は、家具や建材に含まれる化学物質やカビ・ダニなどが原因となり、めまいや頭痛、咳などの症状が現れる病気です。その症状が風邪と似ているため、病気に気づかない場合もあります。

 

このシックハウス症候群を予防するために、自然素材の家具や建材を使用した健康住宅が注目されています。

 

自然素材は化学物質を使用していない素材のことで、これを使用することで、シックハウス症候群の原因となる化学物質を吸収せずに済みます。そして砂壁はその代表的な自然素材の一つです。

 

また、砂壁には防火性や消臭効果、有害物質の吸収といったメリットがあります。

ですから、砂壁は正しい場所で使用すれば、私たちの健康を守ってくれる素材です。

 

湿度が高い場所や日光が当たらない場所、結露が酷い場所などは避けて、適切な場所で砂壁を活用しましょう。

 

6.おすすめの壁材

 

新築やリフォームを検討されている方から、よく「最適な壁材は何ですか?」という質問を受けることがあります。

 

一般的な選択肢として、エコカラットやシラス壁、漆喰などが挙げられます。 これらの素材はどれもカビが生えにくい特性を持っていますので、ご希望や使用場所に合わせて選んでいただければと思います。

 

6-1. エコカラットの特長

 

特筆すべきは、エコカラットが水拭き可能な点です。 通常の砂壁は水分を吸収しやすく、湿気がたまりやすいため、カビが生えやすい傾向がありますが、エコカラットは表面が非常に微細な構造になっています。 この構造により、水分の通過を阻害し、水滴が大きくなりにくくなっています。 そのため、洗面所などの水回りの場所でも安心して使用できます。

 

6-2. シラス壁の特長

 

シラス壁には静電気が発生しにくいという優れた特徴があります。 これにより、埃が付着しにくくなり、カビの栄養源となる可能性が低くなります。 そのため、あまり使われない部屋でも、砂壁を使用することで手入れの手間を省くことができます。 特に、頻繁に手入れが難しい場所やカビの発生が気になる場所には、シラス壁をお勧めします。

 

6-3. 漆喰壁の特長

 

漆喰もシラス壁同様、静電気が発生しにくい素材ですので、埃が付着しにくい特徴があります。 また、漆喰はph濃度が高くアルカリ性なので、酸性であるカビの発生を抑制する効果が期待できます。

 

7.まとめ

 

今回は、砂壁に発生したカビへの対処方法を詳しく説明しました。

 

カビが発生した場合、まずは原因を特定することが肝心です。 もし以下のような状況であれば、単にカビ取りだけでなくリフォームが必要となるでしょう。

 

・漏水が発生している

・結露が深刻な状態である

・壁が腫れている

 

これらに当てはまらない場合、通常はカビ取りだけで問題を解決できる可能性が高いです。 ただし、砂壁のカビ取りは難しいため、基本的には専門のカビ取り業者に依頼することをお勧めします。

 

将来家を建てる予定の方やリフォームを検討中の方で砂壁を考えている場合、以下のような場所には注意が必要です。

 

・湿度の高い場所

・日光が届きにくい場所

・結露がひどい場所

・滅多に出入りしない場所

 

シックハウス症候群の予防には健康住宅が注目されています。 砂壁は自然素材であり、化学物質が含まれていないため、適切な場所で使用することで健康維持に役立ちます。

 

適切な環境で砂壁を使用することで、カビのない快適な空間を実現しましょう。

 

カビバスターズ岐阜の佐藤でした。

監修https://kabikensa.com/

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