新築の床下にカビが発生したらどうする?
2025/01/25
こんにちは!カビバスターズ岐阜の佐藤です。
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新築の床下にカビが発生したらどうする?
新しい家での生活は期待でいっぱいですが、その夢を打ち砕く問題が新築でも起こることがあります。それが「カビ」。新築だからといって安心できず、特に床下はカビが発生しやすい場所です。
新築の床下でカビを見つけてしまったら、大きなショックを受けることでしょう。今回は、なぜ新築の床下にカビが生えるのか、その原因と対処法について詳しく解説します。新しい家を守るための知識として、ぜひ参考にしてください。
目次
1.新築の床下にカビが発生する主な原因
原因その①:高気密・高断熱構造がもたらす湿気問題
原因その②:建築時に使用されたコンクリート内の水分残留
原因その③:土地や周辺環境による影響
2.床下にカビが発生した際の対処法
2-1:カビを放置するとどうなる?そのリスクとは
2-2:あなたの家は大丈夫?床下のカビリスクをセルフチェック
3.床下にカビを見つけたときの具体的な対応
① ハウスメーカーに相談・対応を依頼
② 専門のカビ取り業者に頼る
③ 床下換気扇の設置で通気環境を改善
4.床下でカビを発生させないための予防策
5.まとめ
1.新築の床下にカビが発生する主な原因
新築の家であっても、床下にカビが発生してしまうケースがあります。その原因として主に以下の3つが挙げられます。
原因その①:高気密・高断熱構造がもたらす湿気問題
現代の住宅は、高気密・高断熱性能を重視した設計が一般的です。断熱性の高い住宅は冬場でも室温を保ちやすく、快適な暮らしを実現します。しかし、この構造には思わぬ落とし穴があります。
高い密閉性により通気が十分に行われないため、湿気が逃げにくくなります。また、断熱性が高いことで室内と床下の温度差が生じやすくなり、これが結露の原因に。結露した水分が床下に溜まることで、カビが発生しやすくなるのです。
さらに、現代の床下構造は防湿シートやコンクリートでしっかりと覆われていますが、これも湿気の逃げ道を少なくする要因となります。昔の家では土壌が露出している床下が一般的でしたが、現在の高気密構造が逆に湿気を閉じ込め、カビを育てる温床となってしまう場合があります。
原因その②:建築時に使用されたコンクリート内の水分残留
新築住宅の床下にカビが発生するもう一つの理由は、建築時のコンクリートに含まれる水分です。特に鉄筋コンクリートは耐久性や遮音性に優れていますが、完全に乾燥するまでに時間がかかるのが特徴です。一説によれば、コンクリート内部の水分が抜け切るまでに数年を要することもあります。
春先に新築の引き渡しを受けた場合、梅雨や夏場の高温多湿な時期にコンクリート内部の湿気と外部からの湿気が重なり、床下でカビが発生しやすい状況を作り出します。このように、完成から1年程度はカビが発生しやすい期間といえるため、特に注意が必要です。
原因その③:土地や周辺環境による影響
床下にカビが発生する要因として、家が建っている土地の環境や立地条件も関係しています。
例えば
・敷地が低い場所や斜面の下部に建っている場合、水が集まりやすく湿度が高くなりがちです。
・隣家との間隔が狭いと通気口が塞がれ、床下の空気が滞留しやすくなります。
・雨が多い地域や元湿地帯だった土地も、湿気が溜まりやすい条件といえます。
もちろん、ハウスメーカーはこうした環境要因を考慮して設計を行いますが、湿度が高い地域や地形に応じた対策が求められる場合があります。
2.床下にカビが発生した際の対処法
新築の床下にカビが生えてしまったら、放置することでさまざまなリスクが生じます。ここではその影響と対処法についてご紹介します。
2-1:カビを放置するとどうなる?そのリスクとは
床下のカビを放置すると、家を支える建材が徐々に劣化していきます。新築の場合、すぐに目に見えるダメージが発生するわけではありませんが、長期間放置するとシロアリやダニを呼び寄せる原因にもなりかねません。
さらに、床下で発生したカビは家の内部へと広がります。床下収納や押し入れ、畳など湿気を吸いやすい部分が最初に影響を受け、そこからカビの胞子が室内全体に広がります。結果として、カビは家中に広がり、健康被害を引き起こす可能性もあります。
特にカビの胞子を吸い込むと、アレルギーやシックハウス症候群などの健康問題を引き起こすことがあります。小さなお子様や高齢者がいる家庭では、免疫力が低い分、健康への影響がさらに懸念されます。
2-2:あなたの家は大丈夫?床下のカビリスクをセルフチェック
床下にカビが生えているかどうかを簡単に判断するため、以下の点をチェックしてみてください。
・床下収納にカビが見られる
・一階の押し入れでカビを発見した
・畳が湿っぽいと感じる
・新築なのにゴキブリが出る
1つでも該当する場合、床下にカビが発生している可能性があります。一度床下の状態を確認することをおすすめします。
3.床下にカビを見つけたときの具体的な対応
もし床下にカビを発見した場合は、以下の方法で対応することを検討しましょう。
① ハウスメーカーに相談・対応を依頼
新築のカビ問題は、まず家を建てたハウスメーカーに相談するのが基本です。購入後すぐであれば対応してもらえる場合もありますが、時間が経過していると、使用方法や管理の問題として扱われ、補償外とされるケースもあります。
② 専門のカビ取り業者に頼る
ハウスメーカーで対応できなかった場合は、カビ除去の専門業者に依頼しましょう。床下のカビは規模が大きく、個人で完全に除去するのは難しいため、プロに任せるのが確実です。専門業者はカビの再発防止策も提案してくれるため、安心して長く住むための選択肢としておすすめです。
③ 床下換気扇の設置で通気環境を改善
床下の通気性が悪い場合、換気扇の設置を検討するのも一つの方法です。換気扇は床下の空気を循環させ、湿気を軽減してカビの発生を防ぎます。ただし、設置前にカビを除去しておかないと、換気扇が胞子を家中に拡散させてしまう恐れがあるため、必ず除去作業後に設置してください。
また、設置費用が10~30万円程度かかるため、立地条件や費用対効果を考えた上で慎重に検討してください。
4.床下でカビを発生させないための予防策
カビが生えない環境を維持するため、以下のポイントに気をつけましょう。
通気口周辺を整理整頓:床下の通気口付近に物を置かないようにし、草やゴミが詰まらないように定期的に手入れを行いましょう。
収納庫の使い方に注意:床下収納庫に物を詰め込みすぎないようにし、湿気を吸いやすいものや腐りやすい食品の保管を避けましょう。
簡単には変えられない床下環境だからこそ、日々の工夫で通気性を保つことが大切です。
新築であっても、カビの問題を甘く見ないことが大切です。早めの対応と日常の予防を心がけ、快適で安心な住環境を守りましょう。
5.まとめ
今回は新築住宅の床下に発生するカビの原因や対策について解説しました。内容を簡単に振り返ると以下の通りです
・新築住宅は高気密・高断熱構造であるため、床下の通気性が低く、結露が起こりやすいことでカビが発生しやすい
・建築時に使用されたコンクリートには多くの水分が含まれており、それが床下の湿気を増大させ、カビ発生の要因となる
・床下のカビが進行すると健康に悪影響を及ぼす可能性がある
・もしカビが発生したら、専門のカビ除去業者に依頼することで安全に解決できる
新築の床下にカビが生えてしまうのは想像もしていなかった問題かもしれませんが、早期発見することで被害を最小限に抑えることができます。ショックを受けるよりも、これを良い機会と捉えて適切な対応を進め、今後のカビ対策をしっかりと行っていきましょう!
カビバスターズ岐阜では、床下のカビ除去や予防のご相談をいつでも承っております。お困りの際はお気軽にご連絡ください!
カビバスターズ岐阜の佐藤でした。
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