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土壁のカビ、どう対処する?プロが教える応急処置とカビ予防方法

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土壁のカビ、どう対処する?プロが教える応急処置とカビ予防方法

土壁のカビ、どう対処する?プロが教える応急処置とカビ予防方法

2024/11/15

こんにちは!カビバスターズ岐阜の佐藤です。

いつもカビバスターズ岐阜のブログをご覧いただきありがとうございます。

 

土壁のカビ、どう対処する?プロが教える応急処置とカビ予防方法

 

「和室の土壁にカビが生えてしまいました。自分でカビを落としてみたものの、表面がザラザラしていてうまく取れず、再発して範囲が広がってしまいました。自分でできる方法はあるのでしょうか?」

 

土壁は、練り込んだ土と砂などで表面を仕上げる日本の伝統的な壁材で、湿度調整や防臭効果があり、快適な空間を作り出します。

 

しかし、その素材ゆえにカビ取り剤が使いづらく、無理にこすると表面が剥がれてしまうなど、カビ除去が難しい素材です。

 

土壁のカビ対策には、専門業者による対応が最もおすすめです。自力で除去しようとすると、完全にカビを除去できなかったり、壁を傷めたりするリスクがあるため、再発や素材の劣化につながる恐れがあります。

 

ただし、梅雨時期などの繁忙期は依頼まで時間がかかる場合もあり、少しでも拡散を抑えたいと考える方もいるでしょう。そこで今回は、土壁に発生したカビに対する応急処置と、再発を防ぐためのカビ予防策を解説します。

 

ぜひ、この記事を参考にしてみてください。

 

この記事のポイント

・土壁にカビが発生する主な原因

・自力でできる応急処置の方法

・再発させないためのカビ予防策

 

目次

1.土壁のカビ取りは簡単ではない!専門業者への相談をおすすめする理由

2.カビを見つけてから業者が来るまでにやっておくべきこと
  2-1. 天気の良い日には窓を開けて換気
  2-2. 荷物の移動と不要品の処分
  2-3. 除湿機やサーキュレーターで湿度を管理
  2-4. 土壁表面のホコリ除去

3.土壁のカビ応急処置の方法
  3-1. 消毒用エタノールでカビを抑える
  3-2. 【注意!】塩素系カビ取り剤は使用しない

4.土壁とはどんな素材か?メリットとデメリットを紹介
  4-1. 土壁の主な特徴
  4-2. 土壁のメリット
  4-3. 土壁のデメリット

5.土壁にカビが発生する原因
  5-1. 湿度が高い環境
  5-2. 通気性が悪い場所
  5-3. 結露による湿気
  5-4. 素材の特性
  5-5. 外からの水分侵入

6.土壁のカビを防ぐための基本対策
  6-1. 定期的な換気
  6-2. 除湿機やサーキュレーターの活用
  6-3. 必要に応じて土壁の再塗装
  6-4. 畳も含めた湿気対策
  6-5. ホコリのこまめな清掃

7.まとめ

 

1.土壁のカビ取りは簡単ではない!専門業者への相談をおすすめする理由

 

冒頭でもお伝えした通り、土壁のカビ除去は非常に難易度が高く、プロの業者に依頼することをおすすめします。


土壁は素材が非常にデリケートであり、誤った方法でカビを除去しようとすると、壁表面の剥がれやひび割れのリスクが伴います。特に市販の強力なカビ取り剤は土壁にダメージを与える可能性が高いため、使用は避けるべきでしょう。

 

専門のカビ除去業者は、土壁の特性を理解し、適切な除去方法を用いる技術と知識を持っているため、安全かつ効果的にカビを取り除くことが可能です。

 

業者に依頼することで、再発を防ぐためのアドバイスや予防策も提案してもらえるため、長期的に安心できます。

 

ただし、業者選びは重要です。一般的なリフォーム業者がカビに関する知識を十分に持っていない場合、カビをしっかり除去せずに上から塗り重ねるだけというケースもあります。

 

そうなると、カビは塗り層の下で生き続け、再発を引き起こすことに。

 

したがって、土壁のカビ取りには実績が豊富で信頼性の高い専門業者に依頼することが大切です。

 

口コミや過去の実績を参考にして、無料相談や見積もりを活用し、慎重に業者を選びましょう。

 

2.カビを見つけてから業者が来るまでにやっておくべきこと

 

カビは放置していると拡散し、被害が広がる可能性があるため、業者が到着するまでの間に以下のような応急対策を行うと効果的です。

 

2-1. 天気の良い日には窓を開けて換気

 

天気の良い日には窓を開けて湿気を逃がし、室内の空気を入れ替えましょう。

 

新鮮な空気を取り入れることで、カビの繁殖を抑える効果が期待できます。

 

梅雨や長雨の時期は室内に湿気がたまりやすくなるため、晴れ間を活用して窓やドアを開放し、風通しを良くしておきましょう。


2-2. 荷物の移動と不要品の処分

 

カビが発生している周辺の荷物を移動して、カビの影響を受けないようにすることが大切です。

 

特に、布製品や紙製品はカビが生えやすいため、必要なものはカビ取りを行い、不要なものは処分しておきましょう。


2-3. 除湿機やサーキュレーターで湿度を管理

 

カビは高湿度環境で繁殖しやすいため、湿度を60%以下に保つとカビの拡散が抑えられます。

 

除湿機やエアコンの除湿機能を利用して、適切な湿度を維持しましょう。

 

また、サーキュレーターを併用すると、空気を循環させて湿気の滞留を防ぐことができ、効果が高まります。


2-4. 土壁表面のホコリ除去

 

土壁表面にたまったホコリは湿気を吸いやすく、カビの温床になりがちです。柔らかいハタキやブラシで表面を軽く払い、カビの栄養源となるホコリを取り除きましょう。

 

ただし、土壁はデリケートなので、強く擦らず、換気を行いながら優しく掃除することがポイントです。

 

3.土壁のカビ応急処置の方法

 

梅雨時期や繁忙期には、カビ取り業者の対応に時間がかかることがあります。

 

そんな時、カビの広がりを防ぐためにできる応急処置を行うことが重要です。

 

ここでは、業者が到着するまでに試せる効果的な方法を紹介します。

 

3-1. 消毒用エタノールでカビを抑える

 

カビはアルコールに弱い特性があるため、消毒用エタノールを使って一時的にカビを抑えることができます。

 

ただし、エタノールは漂白効果がないため、黒カビなどの色素が沈着した部分を白くすることはできません。

 

また、土壁の素材によっては変色を引き起こす可能性があるため、目立たない箇所で試してから全体に使用することをおすすめします。

 

準備するもの

・消毒用エタノール

・スプレーボトル(必要に応じて)

・マスク、ゴム手袋

 

カビ取り手順

 

事前準備
換気を良くし、マスクとゴム手袋を装着。まずは、土壁に付着したホコリをハタキで取り除きます。

 

エタノールの噴霧
カビが発生している場所とその周辺に消毒用エタノールをスプレーします。色落ちを避けるため、目立たない場所で少量試してから、全体に均等にスプレーしてください。

 

乾燥
その後、部屋を換気して乾燥させます。サーキュレーターや扇風機を使用すると、より効率的に乾燥できます。

 

3-2. 【注意!】塩素系カビ取り剤は使用しない

 

黒カビの除去には漂白作用のあるカビ取り剤が効果的ですが、塩素系カビ取り剤は土壁に使用するのは避けるべきです。

 

塩素系は強力な化学成分を含み、土壁にダメージを与える可能性があるため、表面が劣化し修復が困難になる場合があります。

 

また、カビ取り後に水で洗い流す必要がありますが、土壁は水拭きに対応していないため、成分が残りやすく、カビ取り剤の強い臭いや色落ちが発生することもあります。

 

そのため、塩素系のカビ取り剤は使用せず、土壁に優しい消毒用エタノールや専用のカビ取り剤を使いましょう。

 

カビ取りが不安な場合は、換気や除湿を徹底的に行い、カビ取り業者が来るまで待つのが最も安全です。

 

4.土壁とはどんな素材か?メリットとデメリットを紹介

 

土壁のカビ取りが完了したら、再発を防ぐための対策が必要です。そのためには土壁の特徴を理解することが重要です。

 

ここでは、土壁の特性や利点、欠点について詳しく解説します。

 

4-1. 土壁の主な特徴

 

土壁は、粘土を基にした自然素材で、竹や藁を補強材として使用し、仕上げに漆喰や砂を塗り重ねて仕上げます。

 

この自然素材の特徴が、土壁の温かみと素朴さを引き出し、日本の伝統的な建築に広く用いられています。

 

また、環境に配慮した素材であり、廃棄時には土に還るため、エコロジーな選択とされています。


4-2. 土壁のメリット

 

土壁の最大の特徴は、高い調湿性です。湿度が高くなると湿気を吸収し、逆に乾燥時にはその湿気を放出するため、室内の湿度が一定に保たれます。

 

これにより、1年を通じて快適な住環境を提供することができます。

 

また、土壁は断熱性や防音性にも優れており、夏は涼しく、冬は暖かい環境を作り出します。さらに、火に強いという耐火性もあり、安心して使用できます。

 

4-3. 土壁のデメリット

 

一方で、土壁にはいくつかの欠点もあります。

 

調湿性が高いことがメリットである一方、湿度が高い環境が続くとその水分を吸収し、カビの発生を助長する可能性があります。

 

土壁自体がザラザラしているため、水分を吸収しやすく、カビの発生を防ぐのが難しくなります。

 

また、湿気や水に弱く、ひび割れや剥がれが発生しやすいため、定期的なメンテナンスが欠かせません。

 

土壁の施工も難しく、専門的な知識や技術が必要で、工事費用も高くなりがちです。

 

5.土壁にカビが発生する原因

 

土壁のカビは、主に湿気や通気不足など、特定の条件が重なることで発生します。カビは湿気が多く汚れた環境を好むため、条件が整えば急速に増殖します。

 

ここでは、土壁で特に起こりやすいカビ発生の原因について解説します。

 

5-1. 湿度が高い環境

 

カビの発生には湿度が重要な要素となります。

 

一般的に湿度が60%を超えるとカビが活発化し、高湿度が続けばその繁殖はさらに加速します。

 

土壁は自然素材を使用しているため、調湿性に優れる一方で、湿気の多い環境では吸湿しやすいという性質があります。

 

梅雨や夏場には湿気が土壁内部にたまりやすく、これがカビの成長を助長します。

 

5-2. 通気性が悪い場所

 

通気が悪い空間では湿気が滞留しやすく、これもカビの原因となります。

 

近年の住宅は気密性が高く、十分な換気が行われないと湿度がこもりやすくなります。

 

また、家具や荷物が壁に密着していると空気の流れが妨げられ、その部分に湿気がたまってカビが発生しやすくなります。


5-3. 結露による湿気

 

冬場に暖房を使用すると、外気との温度差で壁の表面に結露が生じることがあります。

 

この結露は土壁の表面を湿らせ、カビの発生を誘発します。

 

特に寒暖差が激しい季節には、結露対策を怠らないことが重要です。


5-4. 素材の特性

 

土壁は天然素材で作られているため、湿気を吸収しやすい特徴があります。そのため、高湿度の環境が続くと乾燥しにくく、カビに適した状態が長時間維持されてしまいます。

 

また、表面の凹凸にホコリが溜まりやすく、これがカビの栄養源になることも少なくありません。


5-5. 外からの水分侵入

 

雨漏りや基礎部分からの湿気の浸入も、土壁のカビの原因となります。

 

特に外壁のひび割れや防水処理が不十分な場合、水分が内部に浸透しやすく、湿度が上昇してカビの繁殖を招くことがあります。

 

6.土壁のカビを防ぐための基本対策

 

土壁のカビを取り除いた後も、同じ環境が続くと再発のリスクが高まります。

 

以下に、土壁のカビを防ぐための具体的な対策を紹介します。

 

6-1. 定期的な換気

 

湿気が溜まりやすい環境ではカビが発生しやすいため、室内の空気を入れ替えることが大切です。

 

窓や襖を開けて空気を循環させ、湿気を外に逃がしましょう。

 

家具や荷物も壁から少し離して設置することで、通気性を確保できます。


6-2. 除湿機やサーキュレーターの活用

 

梅雨や雨の日など、換気が難しい状況では除湿機やエアコンのドライ機能を利用するのが効果的です。

 

また、サーキュレーターを使って空気を循環させることで、湿気が特定の場所に滞留するのを防ぐことができます。


6-3. 必要に応じて土壁の再塗装

 

カビの発生が繰り返される場合、防カビ効果のある材料を使った壁の再塗装を検討するのも有効です。

 

特に、ひび割れや剥がれがある場合は、その部分を補修することで湿気の侵入を防げます。


6-4. 畳も含めた湿気対策

 

土壁のカビは、畳の湿気が原因となる場合もあります。

 

畳の上に直接布団や家具を置くと湿気が溜まりやすく、そこから土壁にカビが広がるケースもあります。

 

軽度なカビなら消毒用エタノールで対応できますが、ひどい場合は畳の交換も視野に入れましょう。


6-5. ホコリのこまめな清掃

 

土壁の凹凸に溜まったホコリは、カビの栄養源になります。

 

ホコリを定期的にハタキや掃除機で取り除き、空気清浄機を併用して室内のホコリやカビ胞子を減らすことも効果的です。

 

これらの対策を実施することで、土壁のカビ発生を予防し、美しい状態を維持できます。特に湿気対策は、長期的なカビ防止において欠かせません。

 

7.まとめ

 

今回は、土壁に発生したカビの除去方法や予防策について詳しく解説しました。

 

土壁のカビ取りは非常に繊細な作業であり、誤った方法では壁を傷めたり、変色を招く可能性があります。

 

そのため、特に広範囲のカビや頑固な汚れの場合には、専門のカビ除去サービスに依頼するのが安心です。

 

「自分で対処してみたけれど再発してしまった」「広がってしまったカビが手に負えない」などのお悩みがありましたら、ぜひカビバスターズ岐阜までお気軽にご相談ください。

 

経験豊富なプロが、あなたのお住まいを元の快適な状態に戻すお手伝いをいたします!

 

カビバスターズ岐阜の佐藤でした。

監修https://kabikensa.com/

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