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「カビなんてパッて拭き取ればいいんじゃないの?」それが危険な理由と安全な除去方法

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「カビなんてパッて拭き取ればいいんじゃないの?」それが危険な理由と安全な除去方法

「カビなんてパッて拭き取ればいいんじゃないの?」それが危険な理由と安全な除去方法

2024/10/26

みなさん、こんにちは。カビバスターズ岐阜のキラです。

最近、「カビなんてパッて拭き取ればすぐ終わるでしょ?」という話をよく耳にします。表面的にはカビを拭き取っても、一見綺麗に見えることがありますが、実はカビは見えない部分で深く根を張っていることが多いのです。

 

単に拭き取るだけでは、その根を残してしまい、すぐにまたカビが発生してしまいます。さらに、拭き取る時にカビの胞子が空気中に飛散し、それが原因で家中に広がるリスクもあります。また、カビはアレルギーや呼吸器系の疾患を引き起こす可能性もあり、見た目の問題以上に健康に悪影響を与えることがあるのです。

 

この記事では、拭き取るだけでは不十分な理由と、カビを根本から安全に除去する方法について詳しくお伝えします。カビを効果的に取り除き、再発を防ぐために何ができるのか、一緒に学んでいきましょう。

 

目次

1.「カビなんてパッて拭き取ればいいんじゃないの?」が危険な理由

2.カビを根本から除去するための正しい方法

3.カビの再発を防ぐ湿度・換気管理と予防策

 

1.「カビなんてパッて拭き取ればいいんじゃないの?」が危険な理由

 

カビが発生したとき、多くの人は「カビなんてパッて拭き取ればすぐに解決する」と考えがちです。しかし、実際にはカビを拭き取るだけでは問題を完全に解決できず、むしろ危険を伴うことがあります。ここでは、カビをただ拭き取ることが危険な理由を詳しく説明します。

 

<カビの根は拭き取れない>

カビが表面に見える状態で発生しているとき、その大部分は実はカビの「胞子」や「根」と呼ばれるものが基材に深く食い込んでいます。たとえば、浴室の壁や窓枠、床の隅などに発生する黒カビは、見える部分だけではなく、素材の奥深くに根を張っていることが多いです。

 

単に表面を拭き取っただけでは、その根を完全に除去することはできません。そのため、一時的に表面が綺麗に見えても、数日後や数週間後には同じ場所で再びカビが発生することがあります。この「再発」は、カビの根が残ったままであることが原因です。

 

<カビの胞子が空気中に飛散するリスク>

カビをただ拭き取る際に最も懸念されるのが、カビの胞子が空気中に飛散してしまうことです。カビはその生態系の一部として胞子を放出し、この胞子が新たな場所でカビを形成します。拭き取る際に強くこすったり、乾燥した状態で拭き取ったりすると、カビの胞子が部屋全体に広がり、目には見えない場所に付着してしまうことがあります。

 

その結果、元の場所だけでなく、家全体や他の部屋で新たにカビが発生するリスクが高まります。特に、空気がこもりやすいクローゼットや押し入れ、窓際などは胞子が広がりやすく、カビの温床となる可能性があるため注意が必要です。

 

<健康への影響>

カビは見た目の問題以上に、健康に対して深刻な影響を与えることがあります。特にカビの胞子が飛散すると、アレルギーや呼吸器系の問題を引き起こすリスクがあります。カビの胞子を吸い込むと、喘息やアレルギー性鼻炎、目のかゆみ、さらには皮膚のかぶれなど、さまざまな症状が現れることがあります。

 

特に小さなお子様や高齢者、アレルギー体質の方、または呼吸器に疾患がある方にとっては、カビの影響がより深刻です。カビを単純に拭き取って胞子を空気中に放出してしまうと、家全体の空気質が悪化し、家族全員の健康を脅かす可能性が高まります。

 

<拭き取りだけでは防カビ効果が不十分>

カビを拭き取った後、表面が一見きれいになったとしても、予防策を施さなければ再発のリスクが高くなります。湿気の多い場所や換気が不十分な場所では、カビの再発は非常に早いです。カビを根本から防ぐためには、拭き取るだけではなく、防カビ剤や湿気対策、換気を徹底することが重要です。

 

カビが発生しやすい浴室や台所などでは、定期的に除湿や換気を行い、防カビ剤を使用することで、再発のリスクを大幅に軽減することができます。これらの対策を怠ると、表面を拭いただけで終わることになり、カビの再発が繰り返されることになります。

 

<材料を傷めるリスク>

強力なカビ取り剤を使ってカビを拭き取る際、特に壁紙や木製品、布製品などデリケートな素材では、材質自体を傷めてしまうことがあります。例えば、壁紙に発生したカビを強力なカビ取り剤や漂白剤で拭き取ると、色落ちや変色、さらには素材の劣化が進んでしまうことがあります。

 

こうした素材のダメージは、見た目の問題だけでなく、カビの再発リスクも高めることになります。なぜなら、素材が劣化することで凹凸が増え、カビが再び発生しやすい環境が整ってしまうからです。そのため、適切な方法を選ばなければ、カビ取りが逆効果になることもあります。

 

<カビの種類によっては専門的な処理が必要>

一部のカビは、家庭での簡単な拭き取りだけでは対応できないことがあります。特に「黒カビ」と呼ばれる種類は非常にしつこく、根深く繁殖します。黒カビは一般的な家庭用のカビ取り剤では完全に除去できないことがあり、専門的な処理が必要です。

 

また、建材にまで深く浸透している場合、表面的に見えなくても内部に残っているケースがあるため、プロの力を借りることが求められます。建物の構造に影響を及ぼすほどのカビは、放置しておくとさらなる被害を引き起こすため、適切な判断が必要です。

 

カビを「パッと拭き取る」だけでは、カビの再発や健康被害を防ぐことはできません。むしろ危険性を増してしまうこともあります。カビが発生した際は、適切な除去方法を学び、根本的な対策を講じることが重要です。

 

2.カビを根本から除去するための正しい方法

 

カビが発生すると、見た目にも不快であり、健康や住環境にも悪影響を及ぼすことがあります。表面的にカビを拭き取るだけでは、その場しのぎにしかならず、カビの根が残ってしまい、再発や広がりのリスクが高まります。ここでは、カビを根本から除去するための正しい方法について、具体的に解説します。

 

<カビ除去の前に知っておくべきこと>

カビを根本から除去するためには、まずその特性を理解することが大切です。カビは微生物の一種であり、胞子を放出して繁殖します。湿気が多く、換気が不十分な場所ではカビが発生しやすく、適切な対策を取らなければどんどん広がってしまいます。

 

また、カビの除去には場所や材質によって使う道具や薬剤を変える必要があります。例えば、浴室や台所などの湿気が多い場所では、市販のカビ取り剤が効果的ですが、壁紙や木材などデリケートな素材には自然素材を使った方法が適しています。

 

<市販のカビ取り剤を正しく使う>

カビ除去に最も手軽で効果的な方法の一つが、市販のカビ取り剤の使用です。特に、漂白剤が含まれているものは、黒カビなどの頑固なカビに強力に働きかけます。以下の手順で正しくカビ取り剤を使用しましょう。

 

ステップ1: 準備を整える
カビ取り剤を使う際には、まず窓を開けて換気を行い、マスクやゴム手袋を着用して安全を確保します。カビの胞子や薬剤の刺激が健康に悪影響を及ぼさないように、事前準備が大切です。

 

ステップ2: カビ取り剤を塗布する
カビが発生している部分にカビ取り剤をスプレーし、そのまま数分から数十分放置します。カビ取り剤の成分がカビの根にまで浸透し、しっかりと作用する時間を与えることが重要です。

 

ステップ3: 洗い流すか拭き取る
時間をおいた後、カビ取り剤をしっかりと洗い流すか、布で拭き取ります。洗い流す際は、カビの残りがないようにしっかり確認しましょう。放置しすぎると、カビ取り剤が素材を傷めることもあるので注意が必要です。

 

ステップ4: 乾燥させる
最後に、カビを取り除いた部分をしっかりと乾燥させます。湿ったままでは再びカビが発生しやすくなるため、乾燥はカビの再発を防ぐために欠かせない工程です。

 

<自然素材を使ったカビ除去法>

化学薬品を使わずにカビを除去したい場合、酢や重曹などの自然素材を使う方法があります。これらは環境に優しく、日常的に使う場所にも安心して使用できます。

 

①酢を使った方法
酢は酸性の成分を含んでおり、カビを抑制する効果があります。スプレーボトルに酢を入れ、カビの生えている部分に直接スプレーします。しばらく放置してから、布やスポンジで拭き取ると、表面のカビが取り除かれます。酢の強い臭いは、拭き取った後に十分な換気を行うことで軽減できます。

 

②重曹を使った方法
重曹は研磨作用と抗菌作用を持つため、特に台所や浴室のカビ除去に適しています。重曹を水で溶かしてペースト状にし、カビが発生した部分に塗布します。しばらく置いてから、ブラシで優しくこすり、カビを浮かせてから拭き取ります。重曹は環境にも優しく、肌にも刺激が少ないため、家庭での日常的なカビ除去に便利です。

 

<カビ除去後の防カビ対策>

カビを根本から除去した後、再発を防ぐための対策を講じることが非常に重要です。湿気が多い場所では、カビは何度でも発生する可能性があるため、予防策を怠らないようにしましょう。

 

①換気を徹底する
カビの発生原因の多くは、湿気や換気不足です。特に浴室や台所など、湿度が高くなりやすい場所では、日常的に換気を行いましょう。入浴後や料理の後は、窓を開けたり換気扇を回したりして、湿気を外に逃がすようにします。

 

②除湿器や防カビ剤を使用する
除湿器を使って部屋の湿度をコントロールすることも、カビの発生を抑える効果があります。また、市販の防カビ剤を使って、定期的に予防することも効果的です。特にカビが発生しやすい場所には、スプレータイプの防カビ剤を定期的に使用することで、カビの再発を防ぐことができます。

 

<定期的な掃除と点検>

カビを完全に除去しても、放置すれば再び発生するリスクは高まります。定期的に掃除を行い、湿気の多い場所やカビが発生しやすい場所をチェックしましょう。特に、季節の変わり目には、湿度の変化に注意を払い、カビ対策を強化することが重要です。

 

カビを根本から除去するためには、適切な除去方法と予防対策を組み合わせることが必要です。表面だけでなく、カビの根までしっかりと除去し、再発を防ぐために湿気対策や換気を徹底しましょう。

 

3.カビの再発を防ぐ湿度・換気管理と予防策

 

カビを一度除去しても、適切な湿度管理や換気を行わなければ再び発生するリスクがあります。カビは湿度が高い環境で特に繁殖しやすいため、日常的な湿度管理と適切な換気がカビの再発防止において非常に重要です。ここでは、カビを効果的に予防するための湿度・換気対策と、それをサポートする具体的な予防策について解説します。

 

<湿度管理がカビ予防の基本>

カビの発生を防ぐためには、まず湿度を適切にコントロールすることが基本です。カビは湿度が60%以上になると発生しやすくなるため、室内の湿度を50〜60%に保つことが推奨されます。湿度が高くなると、壁や床、家具などに水分が吸収され、これがカビの栄養分となってしまいます。

 

<湿度管理のための具体的な方法>

除湿器の使用:除湿器は湿気を吸い取り、部屋の湿度を適切に保つために非常に有効です。特に湿気が多くなりやすい梅雨の時期や冬場の結露が発生する時期には、定期的に除湿器を使用して湿度をコントロールしましょう。

 

湿度計の設置:室内の湿度を確認するために、湿度計を設置することをおすすめします。湿度が高くなる前に早めに対応できるので、カビの発生を予防する上で役立ちます。特に湿気が溜まりやすい浴室や台所、押し入れなどに湿度計を置くと効果的です。

 

結露対策:冬場に窓ガラスや壁に結露が発生することがありますが、この結露がカビの原因になることがあります。結露を防ぐためには、結露防止シートや断熱材を窓に貼ったり、窓を開けて空気を循環させることが効果的です。また、発生した結露はすぐに拭き取るようにしましょう。

 

<換気の重要性とその方法>

湿気を逃がすためには、換気が非常に重要です。特に密閉された空間では湿度が高くなりやすいため、定期的な換気を行うことでカビの発生を防ぐことができます。

 

効果的な換気の方法

定期的に窓を開ける:特に湿気がこもりやすい浴室やキッチン、クローゼットなどでは、1日に数回は窓を開けて空気を入れ替えることが必要です。特に朝は一晩中溜まった湿気を外に逃がすために、10分程度窓を開けて換気を行いましょう。

 

換気扇の活用:台所や浴室には換気扇が設置されていることが多いため、これを有効に活用しましょう。浴室では入浴後に換気扇を回し続けることで、湿気を外に逃がし、カビの発生を抑えることができます。料理中や料理後にも換気扇をしばらく回し続けることで、湿気がこもらないようにします。

 

エアコンの除湿機能:多くのエアコンには除湿機能が搭載されています。夏場や梅雨の時期には、エアコンの除湿モードを活用することで部屋全体の湿度をコントロールすることができます。特に湿気がこもりやすい部屋では、エアコンを活用してカビの予防に役立てましょう。

 

<カビ予防のための具体的な対策>

湿度管理や換気と併せて、以下のような具体的なカビ予防策を実施することで、さらにカビの発生リスクを低減させることができます。

 

①家具の配置と掃除の工夫
家具を壁にぴったりとくっつけて置くと、その背後に湿気がこもりやすくなり、カビが発生しやすくなります。家具と壁の間に少しスペースを空けて、空気が循環するように配置しましょう。また、家具の背面や隅など、普段掃除が行き届きにくい場所を定期的に掃除することで、カビの発生を予防できます。

 

②防カビ剤の使用
市販されている防カビスプレーやシートを活用することも効果的です。特に浴室や台所、クローゼットなど、カビが発生しやすい場所には、定期的に防カビスプレーを噴霧することでカビの再発を防げます。また、防カビシートを押し入れやクローゼットに敷くことで、湿気の吸収を抑え、カビの発生を防ぐことができます。

 

➂除湿剤の設置
押し入れやクローゼット、シューズボックスなど、湿気が溜まりやすい閉鎖空間には、除湿剤を設置しておくと良いでしょう。特に梅雨の時期や冬場の結露が発生しやすい季節には、湿気の多い場所に重点的に置いておくと効果的です。除湿剤は定期的に交換することを忘れずに行いましょう。

 

<カビの発生を未然に防ぐ習慣>

カビの再発を防ぐためには、日常的な予防策を習慣化することが大切です。例えば、浴室では入浴後にシャワーで壁や床を冷水で流し、湿気を少しでも減らす工夫をすることが有効です。また、台所で調理中に出た蒸気をすぐに換気扇で排出する習慣をつけることも、カビ予防に繋がります。これらの小さな習慣を積み重ねることで、カビの発生リスクを大幅に減らすことができます。

 

湿度と換気の管理は、カビの再発を防ぐための基本的かつ最も重要な対策です。除湿器や換気扇、エアコンを効果的に使い、湿気のたまりやすい場所を定期的にチェックしながら、カビの発生を未然に防ぐことを心掛けましょう。

 

以上、カビバスターズ岐阜のキラでした。

 

 

カビバスターズ岐阜は、除カビ・殺菌・消臭のMIST工法®、カビについてのクレーム処理対応・漏水被害後の水抜き工事、水漏れ補修工事の会社です。

 

監修:一般社団法人微生物対策協会

 

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