カビやすいのは一戸建て?マンション?
2024/08/02
こんにちは!カビバスターズ岐阜の佐藤です。
いつもカビバスターズ岐阜のブログをご覧いただきありがとうございます。
カビやすいのは一戸建て?マンション?
マイホームの購入を考える際、マンションにするか一戸建てにするかで悩む方は多いでしょう。
特に気になるのは、どちらの住まいがカビに悩まされやすいのかという点です。
構造や設備の違いがカビの発生にどのように影響するのか、その点を掘り下げてみましょう。
目次
1.マンションと一戸建ての立地の違い
1-1 マンションが都市部に多く建設される理由
1-2 一戸建てが様々な場所に建てられる理由
2.建築基準の違いとその影響
2-1 建築構造による違い
・木造
・鉄骨造
・鉄筋コンクリート造
・鉄骨鉄筋コンクリート造
2-2 なぜ鉄骨構造は結露しやすいのか?
2-3 木造の通気性の高さとその影響
3.室内の暖房設備の違い
3-1 マンションではエアコンが主流
3-2 一戸建てでは燃焼系暖房器具が好まれる傾向
4.換気システムの比較
4-1 24時間換気システムと自然換気の違い
4-2 マンションと一戸建てでのカビ予防法
4-3 換気と清掃の重要性
4-4 不用品の処分によるカビ予防
5.まとめ
1.マンションと一戸建ての立地の違い
1-1 マンションが都市部に多く建設される理由
マンションは、都市部や人が多く集まるエリアに多く建てられるのが一般的です。
交通の便が良い場所や、生活に便利な施設が近くにある場所に建設されることが多いため、比較的良好な土地に位置していることが多いです。
1-2 一戸建てが様々な場所に建てられる理由
一方、一戸建ては建築可能な場所であれば、幅広い場所に建てることができます。
例えば、海や川の近く、山間部や谷底、断崖の上など、様々な地形に建設可能です。
ただし、湿気が多い場所や、日当たりが悪い場所に建てられた一戸建ては、カビの発生リスクが高まることがあります。
2.建築基準の違いとその影響
マンションの基準
マンションは都市計画法や建築基準法、消防法など、多くの規制や基準に基づいて設計・建築されています。
これには耐震基準の向上などが含まれ、最新のマンションほど、快適性や耐久性が進化しています。
この進化により、カビ対策も従来の建物より改善されていると考えられます。
一戸建ての基準
一戸建てもまた、高機能住宅が多数登場しており、快適性や耐久性の面でマンションに劣らない性能を持つものが増えています。
現代の一戸建ては、高い基準をクリアした設備や設計が導入されているため、カビ対策においても安心できる仕様が求められます。
2-1 建築構造による違い
・木造
木造住宅は木質材料で構成されており、調湿性が高いため、カビが生えにくいという特徴があります。木材が自然に湿度を調整してくれるため、室内環境がカビの発生に不利な状態になります。
・鉄骨造
鉄骨造は鉄や鋼で構成された柱や梁が特徴です。主に大規模施設や工場に採用されることが多く、住宅用途でも見られますが、結露が発生しやすいという欠点があります。鉄骨は熱伝導率が高いため、温度差による結露が起こりやすく、カビが発生するリスクが高まります。
・鉄筋コンクリート造
鉄筋コンクリート構造は鉄筋でコンクリートを補強しており、多くの中低層マンションで採用されています。この構造は強度が高い反面、結露が生じやすく、湿気がこもりやすいため、カビが発生しやすいという難点があります。
・鉄骨鉄筋コンクリート造
鉄筋コンクリートの芯部に鉄骨を内蔵した鉄骨鉄筋コンクリート構造は、耐風・耐震性に優れた設計で、主に高層マンションで採用されます。この構造も結露が生じやすく、カビが発生しやすい一面があります。
2-2 なぜ鉄骨構造は結露しやすいのか?
結露とヒートブリッジ
鉄骨を使用すると結露しやすい理由
鉄骨やコンクリートは熱を伝えやすいため、外気と室内の温度差によって結露が生じやすくなります。
この現象はヒートブリッジと呼ばれ、熱が伝わりやすい構造部分で起こりがちです。
これを防ぐためには、鉄骨部分を断熱材で包み込むなどの工夫が必要です。
2-3 木造の通気性の高さとその影響
木材は熱伝導率が非常に低く、鉄の約350倍、コンクリートの約10倍の断熱性を持っています。
そのため、木造住宅は結露が生じにくく、カビのリスクも低くなります。
この点では、マンションか一戸建てかというより、木造か否かという基準での比較が重要です。
3.室内の暖房設備の違い
3-1 マンションではエアコンが主流
マンションでは、特に分譲や賃貸にかかわらず、燃焼系の暖房器具の使用が制限されることが一般的です。
これは、灯油やガスが危険物であるという理由だけでなく、燃焼によって発生する水蒸気が、密閉性の高い室内で結露を引き起こしやすいためです。
そのため、マンションではエアコンが主に使用されます。
エアコンは室内の湿気を外に排出し、空気を乾燥させる働きがあるため、結露対策にも有効です。
3-2 一戸建てでは燃焼系暖房器具が好まれる傾向
一方で、一戸建てはマンションほど気密性が高くない場合が多く、エアコンだけでは暖房効率が悪くなることがあります。
また、設置スペースの問題もあるため、石油ストーブやガスストーブなど、より強力な燃焼系暖房器具が選ばれることが多いです。
しかし、結露を防ぐためには、エアコンを利用することが推奨され、補助的に床暖房やオイルヒーターを併用するのが理想的です。
4.換気システムの比較
4-1 24時間換気システムと自然換気の違い
2003年の建築基準法改正により、新築住宅には24時間換気システムの設置が義務化されました。
このシステムは、マンションや一戸建てを問わず、シックハウス症候群の予防と高気密・高断熱住宅における結露対策を目的としています。
24時間換気システムは自然換気とは異なり、換気設備を使用して強制的に室内の空気を入れ替えるため、特にマンションのように風の通り道が作りにくい建物ではカビ対策に非常に効果的です。
一方で、一戸建てでは24時間換気システムに加え、自然換気も取り入れることができる場合があり、この点では一戸建てが優れていると言えるでしょう。
4-2 マンションと一戸建てでのカビ予防法
カビを防ぐための基本的な対策として、まず重要なのが「換気」です。
マンションでも一戸建てでも、定期的に窓を開けて空気を入れ替えることが大切です。
空気の流れを良くすることで湿気を取り除き、カビの発生を抑えることができます。
カビは停滞した空気を好み、水分や栄養源があれば容易に繁殖します。
そのため、部屋全体の通気性を確保することが、カビ対策の基本となります。
4-3 換気と清掃の重要性
換気と同時に行うべきなのが「掃除」です。
ホコリや汚れに湿気が蓄積すると、これがカビの栄養源となります。
空気清浄機を活用すれば、空気中のホコリやカビの胞子を取り除くことができ、カビの発生をさらに抑制できます。
布製品は定期的に洗濯し、部屋の四隅に溜まりやすいホコリはこまめに掃除機や箒で除去しましょう。
特に窓のない部屋や湿気がこもりやすい場所(北側の部屋や倉庫、屋根裏部屋、床下など)では、サーキュレーターや除湿機を使用して湿気を取り除くことが推奨されます。
靴箱や玄関も湿気が溜まりやすいため、こまめな換気と除湿が必要です。
4-4 不用品の処分によるカビ予防
また、物が多く置かれている家は、マンションでも一戸建てでもカビが発生しやすくなります。
物が多いとカビが広がりやすくなり、シックハウス症候群やその他の健康被害を引き起こす可能性があります。
不用品を処分し、室内の空気の流れを確保することが重要です。
カビが生えやすい家では、床に物を置かないよう心掛け、吊るす収納を活用するのがおすすめです。
また、結露が発生している場合は、こまめに水滴を拭き取りましょう。
もしカビが広がってしまい、自力での対処が難しい場合は、専門のカビ取り業者に相談することを検討してください。
5.まとめ
マンションと一戸建てでは、カビの発生しやすさに違いがあるのは確かです。
しかし、これはあくまで一般的な傾向に基づく比較です。
実際には、風通しが良いマンションや、エアコンが完備された一戸建ても存在します。
物件選びの際は、立地条件や建築構造などをしっかりと確認し、カビのリスクを最小限に抑えた住まいを選ぶことが重要です。
これらの点を考慮し、快適でカビの生えにくいマイホームを手に入れてください。
カビバスターズ岐阜の佐藤でした。
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