梅雨時期の壁の結露とカビの関係性|専門業者が対策法を解説
2024/05/30
こんにちは!カビバスターズ岐阜の佐藤です。
いつもカビバスターズ岐阜のブログをご覧いただきありがとうございます。
梅雨時期の壁の結露とカビの関係性|専門業者が対策法を解説
「拭いても拭いても壁の結露が止まらない」
「カビがそのうち生えてしまわないかと心配」
このように、結露に関する悩みを抱えている方は多いです。
結露を放置するとカビの原因となり、広がることで健康被害を引き起こす可能性があります。
そのため、結露を防ぎ、発生したカビも早急に対策することが重要です。
カビが発生する主な原因は、豊富な水分です。
水がたくさんある場所や、乾燥しにくい場所には、黒色や赤色のカビやヌメリが発生しやすくなります。
浴室や洗面所、台所などの水回りを思い浮かべるかもしれませんが、その他の場所でも水分が多くなることがあります。
それが、空気中の水分が水滴となって現れる『結露』です。
実際に、壁の結露が原因でカビが発生し、そのまま放置してしまった結果、壁一面にカビが広がってしまったケースも少なくありません。
「たかが結露」と侮っていると、カビが発生し、リフォーム費用や衣類・家具への被害、さらには健康被害と大きな影響を及ぼすことがあります。
今回は、壁の結露が原因で発生するカビについて、その原因と被害について詳しくお話しします。
結露の原因を理解し、カビの発生を防ぐための対策を一緒に見ていきましょう。
目次
1. 壁の結露とカビの関係
1-1. 結露が発生する原因
1-2. 壁に結露が生じた際の被害とは
1-3. 壁の結露を防ぐ方法
1-4. 結露による被害への対策
2. 結露が原因で壁にカビが生えた場合
2-1. 消毒用アルコールでの除去方法
2-2. 重曹水での除去方法
2-3. 塩素系漂白剤で小さなカビを除去する際の注意点
3. 結露を防ぐための対策
3-1. こまめな換気を心がける
3-2. ホコリを溜めないようにする
3-3. 加湿器や水気のあるものに注意
3-4. 寝る前に雑巾やタオルを壁の下に置いて湿気を吸収させる
3-5. 断熱材を使って根本的に解決する
4. まとめ
1. 壁の結露とカビの関係
1-1. 結露が発生する原因
結露が発生する主な原因は2つあります。
1.「空気と結露発生面の大きな温度差」
2.「空気中の高湿度」
空気は温度によって保有できる水分量が変わります。
温かい空気は多くの水分を保持できますが、冷たい空気は保持できる水分が少なくなります。
空気中の湿度が100%を超えると、余分な水分が結露として放出されます。
暖かい時に多くの水分を含んでいた空気が、冷やされることで水分を保持できなくなり、その結果として水分を放出する現象が「結露」です。
空気が冷やされて保持できなくなった水分を放出することで結露が生じるのです。
1-2. 壁に結露が生じた際の被害とは
壁に結露が発生すると、さまざまな問題が起こります。
まず、壁が水浸しになります。
この状態では、壁の素材や防カビ剤が溶け出し、カビの栄養源となります。
カビは水や栄養が揃った場所から優先的に繁殖し始め、時間の経過とともに広がっていきます。
壁のカビが広がると、壁紙の剥がれや不快なカビ臭が発生し、さらには天井にも結露が生じる可能性があります。
天井の結露もカビの発生を促し、カビの胞子が部屋中に広がる可能性も考えられます。
したがって、壁の結露は放置せず、迅速に対処する必要があります。
1-3. 壁の結露を防ぐ方法
結露が発生する主な原因は、空気と結露発生面の温度差と高い湿度です。
これらに対処することで結露の発生を抑制できます。
湿度を下げるためには除湿機やエアコン、除湿剤を活用し、空間の湿度を55%前後に保つことが重要です。
また、結露発生面と空気の温度差を抑えるためには、建物の断熱材や二重サッシの窓などの改修が必要ですが、これは時間と費用がかかります。なので、先ずは湿度の調整から始めましょう。
加湿器の使用や部屋干しも結露の原因となることがありますので、注意が必要です。
加湿器の使用頻度や部屋干しの際の換気と通風を考慮し、湿気をコントロールすることが重要です。
1-4. 結露による被害への対策
結露によってカビが発生してしまった場合、まずは湿度の調整と掃除によるカビと栄養の除去が重要です。
特に掃除は丹念に行い、カビ取り剤やアルコール消毒剤などを使い、小さいカビの規模からしっかりと対処することが必要です。
手を抜くと再発のリスクが高まるため、定期的な清掃が欠かせません。
結露が原因でカビが発生した場合は、早めの対策が重要です。
2. 結露が原因で壁にカビが生えた場合
壁に結露が発生している状況では、様々な対策が考えられます。
2-1. 消毒用アルコールでの除去方法
軽度のカビ汚れに対しては、消毒用アルコールを使用して除去する方法があります。
ただし、黒カビの色素沈着がある場合は漂白が難しいことがあります。
手順は、まずマスクや手袋を着用し、カビの気になる部分に消毒用アルコールを吹きかけてから、約10分間放置します。
その後、タオルや布巾で水気を拭き取り、乾燥させます。
ただし、壁紙の素材によっては変色や白く残る可能性があるため、使用前に目立たない部分で試してみることをおすすめします。
2-2. 重曹水での除去方法
軽度のカビ汚れには、弱アルカリ性の重曹を使って落とすこともできます。
ただし、重曹には漂白効果がないため、カビの色素が沈着している場合は除去することができません。
手順としては、まず水100ccに重曹小さじ1杯を溶かします。
お湯を使うと重曹がより溶けやすくなります。
次に、重曹水をスプレーボトルに入れてカビの部分に噴射し、数分放置します。
最後に、タオルや布巾で水気を拭き取ります。
なお、カビ取り作業時にはゴム手袋、マスク、ゴーグルの着用をお勧めします。
2-3. 塩素系漂白剤で小さなカビを除去する際の注意点
一般的な市販のカビ取り剤は、塩素系漂白剤が主成分となっており、次亜塩素酸ナトリウムや水酸化ナトリウムが含まれています。
これらの成分により、強力な殺菌効果が得られ、カビの色素沈着も漂白することができます。
主にお風呂の黒カビ除去に使用されますが、壁のカビに使う際には注意が必要です。
漂白効果が強力すぎるため、壁紙が変色する可能性があります。
特に色柄のある壁には適していません。
使用する際には、目立たない場所で試して変色がないかを確認し、十分に換気をしてから使用しましょう。
また、液剤が残留するため、水洗いのできない場所に使用する際にも注意が必要です。
一部のカビに対して使用し、しっかりと水拭きしてから除去し、乾燥させましょう。
さらに、塩素ガスが発生するため、使用時には十分な換気をして、ガスを吸い込まないように注意しましょう。
3. 結露を防ぐための対策
壁の結露を予防するには
1. こまめな換気を心がける
2. ホコリを溜めないようにする
3. 加湿器や水気のあるものに注意
4. 寝る前に雑巾やタオルを壁の下に置いて湿気を吸収させる
5. 断熱材を使って根本的に解決する
3-1. こまめな換気を心がける
壁の結露を防ぐためには、まずこまめな換気が重要です。
結露は外気温と内気温の差によって生じますので、換気を行うことで温度差を縮め、湿度管理を行います。
晴れた日は、部屋中の窓を開けて十分な換気を行いましょう。
また、窓のない部屋や収納庫、地下室などで壁に結露が生じる場合には、サーキュレーターや除湿機などを活用して湿気を溜めないように工夫しましょう。
3-2. ホコリを溜めないようにする
結露が原因で生じるカビを防ぐためには、こまめなお掃除も欠かせません。
ホコリが溜まるとそこに結露が加わり、カビが発生しやすくなります。
特に部屋の四隅を念入りに掃除し、仕上げに消毒用アルコールを使って除菌すると効果的です。
さらに、空気清浄機を活用することもおすすめです。
空気中のホコリを除去することで部屋全体の清潔度が向上し、ホコリが溜まりにくくなります。
3-3. 加湿器や水気のあるものに注意
加湿器の位置や家具の配置には注意が必要です。
加湿器を壁に近づけすぎると、湿気が壁面にこもり、結露やカビの原因になります。
同様に、家具を壁に密着させると湿気がこもりやすくなります。
壁の結露を防ぐためには、加湿器の適切な位置への配置と家具との間の間隔を確保することが重要です。
定期的な拭き取りやカーテンやカーペットの洗濯も忘れずに行いましょう。
3-4. 寝る前に雑巾やタオルを壁の下に置いて湿気を吸収させる
結露によるカビ被害を広げないための対策として、まずは水滴を放置しないことが重要です。
寝る前には壁の下にタオルを置くことで水滴の床への染み込みを防ぎましょう。
ただし、このタオルは起床後すぐに取り除き、床に放置しないように心がけましょう。
さらに、朝起きたら窓を開けて内外の気温差を縮めることで結露を予防します。
外出時にはサーキュレーターなどで室内を送風し、乾燥させることも効果的です。
これらの対策を実践することで、結露によるカビ被害を抑えましょう。
3-5. 断熱材を使って根本的に解決する
結露は内外の温度差によって水滴が壁面に付着する現象です。
この問題に対処する方法の一つとして、壁の中に断熱材を導入するという手段があります。
これにより内外の温度差が縮小し、結露の発生を抑えることができます。
ただし、断熱材の導入は壁のリフォームが必要となるため、費用がかかります。
しかし、結露が慢性化し、カビの再発が頻繁に起こる場合は、この方法を検討する価値があります。
4. まとめ
今回は壁が結露する際の対処法についてお話しましたが、結露を放置するとカビの温床となる可能性があるため、早急な対策が重要です。
結露を防ぐためには、換気や除湿、定期的な掃除、家具の配置などの対策があります。
これらの方法は即座に実行できるものばかりですので、ぜひ試してみてください。
しかし、壁にすでにカビが広がってしまっていたり、根本的な解決にはリフォーム工事が必要な場合には、カビ取り専門業者のサポートを利用することも検討してください。
カビバスターズ岐阜は、これまでに多くの壁の結露によるカビ被害をMIST工法®を用いて解決してまいりました。
壁の結露によるカビでお困りの際には、ぜひ一度カビバスターズ岐阜までお問い合わせください。
結露によるカビ被害を未然に防ぐために、日常の生活習慣や対策を見直し、早めの行動が大切です。
カビバスターズ岐阜の佐藤でした。
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