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【カビのプロが解説】ブランド財布のカビ対策と取り扱い方法【革・合皮・キャンバス】

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【カビのプロが解説】ブランド財布のカビ対策と取り扱い方法【革・合皮・キャンバス】

【カビのプロが解説】ブランド財布のカビ対策と取り扱い方法【革・合皮・キャンバス】

2024/04/03

こんにちは!カビバスターズ岐阜の佐藤です。

いつもカビバスターズ岐阜のブログをご覧いただきありがとうございます。

 

【カビのプロが解説】ブランド財布のカビ対策と取り扱い方法【革・合皮・キャンバス】

 

「大切なブランド財布にカビが…!」そんなショックを受けた経験、ありませんか?

 

安価な財布ならまだしも、高価なブランド財布にカビが生えるとショックですよね。

 

今回は、ブランド財布にカビが発生した場合の対処方法を専門家が解説します。

 

財布の素材によって異なるカビ取り方法を、【革】【合皮】【キャンバス】の3つのカテゴリーに分けて詳しくご紹介します。

 

また、財布にカビが生える原因や、カビを防ぐための対策についても解説しますので、ブランド財布を大切にお使いの方は必見です。

 

この記事では以下の内容を詳しく解説しています。

 

・本革の財布に生じたカビの取り扱い方法

・合皮の財布に生じたカビの取り扱い方法

・キャンバス(帆布)製の財布に生じたカビの取り扱い方法

・財布にカビが生える原因について

・財布のカビを未然に防ぐための効果的な対策方法

 

貴重なブランド財布を大切に保ち、カビから守るための知識を得ることができます。

 

【記事の目次】

1.本革の財布のカビ取り方法

 1-1.事前準備と注意事項

 1-2.カビ取り手順

2.合皮の財布のカビ取り方法

 2-1.事前準備と注意事項

 2-2.カビ取り手順

3.キャンバス(帆布)の財布のカビ取り方法

 3-1.事前準備と注意事項

 3-2.カビ取り手順

4.財布にカビが生える原因とは

 4-1.手垢など汚れが付着している

 4-2.保管環境の問題

 4-3.革財布の場合は革が栄養源になる

5.財布にカビを発生させないための対策

 5-1.定期的な手入れ

 5-2.良好な風通し

 5-3.乾燥剤の使用

 5-4.保管場所のカビ対策

6.まとめ

 

1.本革の財布のカビ取り方法

 

本革は天然素材であり、タンパク質で構成されているため、カビが発生しやすい素材です。

 

カビはアルコールに弱いため、消毒用エタノールで死滅させることができますが、本革は繊細で色落ちなどのリスクがあるため、革製品用のカビ取りスプレーを活用することが推奨されます。

 

革製品用のカビ取りスプレーを使用することで、カビの除去と革への安全な処理が可能です。

 

 

1-1.事前準備と注意事項

 

必要なもの

・カビ取りスプレー(革製品用)

・布(2枚)

・マスク

・ゴム手袋

 

注意事項

・カビを吸い込まないように注意すること

・実際の作業前に目立たない箇所で試してみること

 

カビ取り作業中はカビの胞子を吸い込む恐れがありますので、マスクの着用や換気を心掛けましょう。

 

また、革製品用のカビ取りスプレーを使用する際には、事前に目立たない箇所でテストを行い、問題がなければ作業を進めてください。

 

[コロンブス レザーキュア カビ用ミスト]

革製品用のカビ取りスプレーです。成分が菌の表面に吸着して皮革製品に生えたカビを除去し、抗菌剤が皮革に浸透してカビの生育も抑制してくれます。

 

1-2.カビ取り手順

 

布にカビ取りスプレーを染み込ませて、財布のカビを拭き取る。作業を行う際にはマスクとゴム手袋の着用をお忘れなく。

 

カビが生えている箇所にカビ取りスプレーを吹きかける。

 

別の布を使ってカビ取りスプレーを拭き取り、風通しの良い場所で完全に乾燥させる。

 

カビの発生した財布にカビ取りスプレーを使用し、丁寧に拭き取ります。作業後は風通しの良い場所で十分に乾燥させてください。

 

2.合皮の財布のカビ取り方法

 

合皮(合成皮革)は、合成樹脂を塗布して天然の革に似せた人工素材です。

 

主にポリ塩化ビニールやポリウレタン樹脂が使用され、これらはビニールやプラスチックと同様の特性を持ちます。

 

そのため、合皮は本革よりも耐久性が高く、丈夫な作りになっています。

 

合皮製品でも革製品用のカビ取りスプレーを使用することができますが、自宅に常備している消毒用エタノールを活用したカビ取り方法も有効です。

 

2-1.事前準備と注意事項

 

必要なもの

・消毒用エタノール

・スプレーボトル(必要な場合)

・布

・ティッシュ

・マスク

・ゴム手袋

 

注意事項

・カビを吸い込まないように注意する

・目立たない場所で試してから行う

 

カビ取り作業中は、カビの胞子を吸い込まないようにマスクを着用したり、換気を行ったりするなど注意が必要です。

 

また、合皮素材でも変色の恐れがあるため、目立たない場所で試し、問題がなければ作業を進めましょう。

 

2-2.カビ取り手順

 

マスクとゴム手袋を着用した状態で、ティッシュを使って財布表面のカビを払い落とします。周囲にカビが飛散する可能性があるため、庭やベランダなどで行うことがおすすめです。

 

スプレーボトルにエタノールを注ぎ入れ、カビの発生している箇所に吹きかけ、10〜15分間放置します。

 

布でエタノールを拭き取り、風通しの良い場所でしっかりと乾燥させます。

 

3.キャンバス(帆布)の財布のカビ取り方法

 

キャンバス素材は麻糸や綿糸を平織りして作られた厚手の生地で、通常は撥水加工が施されています。

 

そのため、丈夫で耐久性が高い素材ですが、織り目に埃が入り込んで汚れが付着しやすいという特性も持っています。

 

財布などのキャンバス素材のアイテムは、その堅牢さから人気がありますが、汚れが付着するとカビの繁殖の要因となります。

 

もしキャンバスの財布にカビが発生した場合は、合皮と同様に、消毒用エタノールを使用してカビを取り除くことが効果的です。

 

3-1.事前準備と注意事項

 

用意するもの

・消毒用エタノール

・スプレーボトル(必要に応じて)

・布

・歯ブラシ

・ドライヤー(必要に応じて)

・マスク

・ゴム手袋

 

注意事項

・カビを吸い込まないように注意する

・カビを叩いたり擦ったりしない

 

カビ取りの際は、カビの胞子を吸い込まないようにマスクを着用し、換気を確保しましょう。

 

また、カビを叩いたり擦ったりすると、カビが広がる恐れがあるため、優しく扱います。

 

3-2.カビ取り手順

 

カビ取り作業前にマスクとゴム手袋を装着します。ティッシュを使って財布表面のカビを払います。周囲にカビを広げないように注意しましょう。

 

スプレーボトルに消毒用エタノールを入れ、カビが発生している部分に吹きかけてから10~15分放置します。

歯ブラシを使ってカビを掻き出し、布でつまんで除去します。織り目にしっかり付着したカビに注意し、優しく取り除きます。頑固な場合は手順を繰り返します。

 

風通しの良い場所でしっかりと乾燥させます。ドライヤーを使用する際は、熱で殺菌し、乾燥時間を短縮します。

 

4.財布にカビが生える原因とは

 

財布がカビの温床となる条件は、湿度が高く、温度が適度な範囲に保たれ、手垢や油汚れなどの栄養源がある状況です。

 

湿度が60%以上で、温度が25℃前後の環境下ではカビの繁殖が促進されます。

 

さらに、財布には手垢や油汚れが付着しやすく、これらがカビの栄養源となります。

 

酸素もカビの生存に必要な要素です。

 

したがって、財布が使用される際や保管される場所でこれらの条件が揃うと、カビの発生が懸念されます。そのため、定期的な手入れや湿度・温度の管理が重要です。

 

4-1.手垢など汚れが付着している

 

財布は日常的に手で触れることが多いため、手垢や皮脂などが付着しやすいアイテムです。

 

さらに、財布をポケットに入れていると、食事中にテーブルに置いたりする際に飛び散る食べ物の油なども付着します。

 

これらの汚れは、カビの成長にとって栄養源となります。

 

湿度や温度の高い環境で財布を保管すると、これらの汚れがカビの繁殖を助けることになります。

 

財布の表面に付着した汚れは、カビの繁殖を促す要因となります。そのため、汚れを除去し、清潔な状態を保つことが重要です。

 

4-2.保管環境の問題

 

女性はさまざまなシーンに応じてバッグを使い分けることがあります。そのため、長財布とミニ財布を使い分ける方もいらっしゃるでしょう。

 

また、新しい財布を購入した際には、以前の財布を保管してしまうこともあります。

 

しかし、財布を長期間保管する際には注意が必要です。

 

多くの場合、財布は箱に入れて保管されますが、箱の中は密閉された状態で湿気がこもりやすく、カビの発生を促してしまう可能性があります。

 

また、ビニール袋に入れて保管する方法も通気性が悪くなり、湿気がこもりやすくなります。

 

湿気の多い環境ではカビの発生リスクが高まるため、保管方法には注意が必要です。

 

4-3.革財布の場合は革が栄養源になる

 

カビは繊維質や糖質、タンパク質などを分解し、それを利用して成長していきます。

 

特に本革製品は、動物の皮をなめした革であり、主成分はタンパク質です。

 

さらに、革製品にはタンニンや油脂が含まれていたり、メンテナンス時に使うオイルやクリームが表面に残ることもあります。これらもカビの栄養源となり得ます。

 

したがって、革製品は素材自体がカビの栄養になるため、手入れが行き届いていてもカビの発生が起こりやすいことを認識しておくことが重要です。

 

(参考:文部科学省カビ対策マニュアル[基礎編])

 

5.財布にカビを発生させないための対策

 

財布にカビが生える原因は、湿度、温度、カビの栄養源、そして酸素の4つの条件が揃ったときに発生します。

 

しかし、これらの条件のうちどれか1つでも欠ければ、カビの発生を抑制できます。

 

酸素を排除することは難しいですし、温度を下げるのも財布の保管場所としては現実的ではありません。

 

したがって、湿度を下げて、カビの栄養源を絶つことが財布のカビを防ぐために重要です。

 

財布のカビ防止対策

・定期的な手入れ

・良好な風通し

・乾燥材の使用

・保管場所のカビ対策

 

5-1.定期的な手入れ

 

頻繁に使用される財布は手垢などで汚れが付きやすく、これがカビの栄養源になります。

 

そのため、財布の手入れを定期的に行い、カビの栄養源を断つことが重要です。

 

財布を清潔に保つことは、カビの予防だけでなく、財布の寿命を延ばすのにも役立ちます。

 

大切な財布を長く使いたい場合は、定期的にしっかりとメンテナンスを行いましょう。

 

5-1-1.本革の財布の手入れ方法

 

必要なもの

・馬毛などのブラシ

・革用クリーム

・柔らかい布(クロスなど)

手順

① ブラシで埃をやさしく取り除く 馬毛などのブラシを使って、優しく財布の表面の埃を取り除きます。

 

② 革用クリームを塗る 少量の革用クリームを布に取り、財布全体に薄く伸ばします。 注意すべきポイントは、クリームの使用量です。余分なクリームはカビの栄養源になりますので、控えめに塗布してください。

 

③ 乾拭きする ブラッシング後に、乾いた布で財布を磨きます。

 

5-1-2.合皮の財布の手入れ方法

 

必要なもの

・ブラシ

・布

手順

① ブラシで埃をやさしく取り除く ブラシを使って、財布の表面の埃をやさしく取り除きます。

 

② 硬く絞った布で拭く 硬く絞った濡れ布を使って、財布に付着した汚れを取り除きます。 (汚れが目立たない場合は、この工程を省略しても構いません)

 

③ 乾拭きする 合皮は濡れたままだとひび割れの原因となりますので、乾いた布で水分をしっかり拭き取ってください。 手入れの際だけでなく、雨や汗で濡れた場合も速やかに拭き取ることで、合皮の耐久性を保つことができます。

 

5-1-3.キャンバス(帆布)の財布の手入れ方法

 

必要なもの

・ブラシ

・中性洗剤(必要な場合)

・布(必要な場合)

手順

① ブラシで埃をやさしく取り除く ブラシを使って、財布の表面の埃をやさしく取り除きます。 基本的にはこれで終了ですが、汚れが目立つ場合は次の工程に進んでください。

 

② 中性洗剤を含ませた布で叩く 水で薄めた中性洗剤を布に含ませ、汚れている箇所を軽く叩くようにして除去します。

 

③ 硬く絞った濡れ布で洗剤を取り除く 硬く絞った濡れ布を使って、ポンポンと叩くようにして中性洗剤を財布から取り除きます。

 

④ 乾燥させる 風通しの良い場所で財布をしっかりと乾燥させてください。

 

5-2.良好な風通し

 

財布を長期間保管する際、多くの人がクローゼットや引き出しに収納するでしょう。

 

その際、財布を傷や埃から守るために、購入時の箱に入れる方もいますが、この方法では湿気がこもりやすくなり、カビの発生リスクが高まります。

 

傷や埃から守りたい場合は、不織布の袋などに収納することをお勧めします。

 

このような袋は通気性が良く、湿気がこもりにくいので、財布の保管に最適です。

 

また、普段使っている財布は、雨や冷たい飲み物などによって湿ってしまうことがあります。

 

湿ったままの財布をバッグに入れたままにしておくと、湿気がこもってしまいます。

 

バッグから取り出して風通しの良い場所に置き、しっかりと乾かすようにしてください。

 

5-3.乾燥剤の使用

 

財布を長期間使用しない場合は、しっかりと湿気対策を行うことが重要です。

 

最も簡単な方法の一つは、財布を不織布に収納する際に乾燥剤を一緒に入れることです。

 

乾燥剤を一緒に入れておくだけで、財布の湿気を吸収してくれるため、カビの発生を防ぐ効果があります。

 

さらに、乾燥剤を入れることで、金具などの錆の防止にも役立ちますので、お勧めです。

 

もし乾燥剤をわざわざ購入するのが面倒だと感じる場合は、購入時に一緒に入っていた乾燥剤でも効果がありますので、捨てずに残しておくことをおすすめします。

 

5-4.保管場所のカビ対策

 

財布のカビ対策を行っても、保管場所が適切でなければ完全にカビを防ぐことは難しいです。

 

そのため、保管場所のカビ対策も重要です。

 

まず、保管場所の湿気対策が重要です。

 

保管場所の湿気対策

・除湿剤を配置する

・定期的に換気する

・物を詰め込みすぎない

 

保管場所の湿気が気になる場合は、除湿剤を配置して湿気を取り除くようにしましょう。

 

また、クローゼットや引き出しは通常閉め切られていることが多いので、定期的に開けて換気することで湿気を逃がすことができます。

 

さらに、物を詰め込みすぎると空気が循環しにくくなるので、保管場所には余裕を持たせるようにしましょう。

 

その他にも、湿気対策だけでなく、定期的な掃除を行ったりしてカビの栄養源になるものを取り除くことも重要です。

 

クローゼットのカビ対策については、【プロのアドバイス】クローゼットのカビ対策と最適なグッズ10選にて紹介してますので、ぜひ参考にしてください。

 

6.まとめ

 

今回は、財布にカビが生えた際の対処方法についてご紹介しました。

 

カビは時間とともに増殖するため、発見したら即座に対処することが重要です。

 

本革の財布にカビが生えた場合、以下の手順で除去しましょう。

 

・布にカビ取りスプレーを染み込ませ、財布のカビを拭き取ります。

・カビの生えている箇所にカビ取りスプレーを吹きかけます。

・別の布を使用して、カビ取りスプレーを拭き取ります。その後、風通しの良い場所で完全に乾燥させます。

 

合皮の財布にカビが生えた場合は、次の手順で除去します。

 

・ティッシュを使用して財布表面のカビを払い落とします。

・スプレーボトルにエタノールを注ぎ入れ、カビの発生箇所に吹きかけ、10〜15分放置します。

・布でエタノールを拭き取り、風通しの良い場所で十分に乾燥させます。

 

キャンバスの財布にカビが生えた場合は、以下の手順で除去します。

 

・ティッシュを使用して財布表面のカビを払います。

・スプレーボトルに消毒用エタノールを入れ、カビが発生している部分に吹きかけてから10〜15分間放置します。

・歯ブラシを使用してカビを掻き出し、布でつまんで除去します。

・風通しの良い場所で十分に乾燥させます。

 

しかし財布は丸洗いできないため、自宅で行えるカビ取り方法には限界があります。

 

したがって、カビの状態がひどい場合は、紹介した方法では完全に除去できないことがありますのでご注意ください。

 

この記事をお読みいただいた皆さんが、財布のカビの悩みから解放されることを切に願っております。

 

カビバスターズ岐阜の佐藤でした。

監修https://kabikensa.com/

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